前回検証1で、「恫喝発言」があったとされる会合の録音を書き起こしたものを掲載しましたが、市長は、当時次のようにツイートしました。
『ある』ことを証明するには、その部分の記録だけで足ります。『ない』ことを証明するには、全体の記録が必要です。今回の録音はすべて録音されていないがゆえに証拠能力がない
市長のあまりもの居直りに市民の常識で検証します。
① 既に承知のように録音は、冒頭のT議員の発言がされていませんが、それ以降は
最後までされています。
② 録音されていない冒頭の部分に山根議員の「恫喝発言」があったか否かについて
は、まず全員の議員が「恫喝発言」そのものがなかったと「市長への回答書」で
述べていますし、私も複数の議員に再度確認したところ、「冒頭の部分で山根議
員はそもそも発言しておらず、発言は録音されている部分だけで、したがって恫
喝発言はしていない」との証言を得ました。複数の議員は、「求められれば、裁
判で証言する」と言っています。
③ 録音を聞いてみれば明らかなことですが、会合は終始「極めて和やかにしかも冗
談が飛び出し笑いが起こる雰囲気」で行われています。仮に冒頭で「ツイッター
のような恫喝発言」が行われていれば、両者の間には緊張感が漂い、それ以降の
会合は「極めて和やかにしかも冗談が飛び出し笑いが起こる雰囲気」で進むはず
はありません。市民の常識では「冒頭で恫喝発言」があったはとても思えませ
ん。
④ 録音された部分は、「編集して山根議員の発言を削除することが出来る」と市長
は言っていると聞いています。編集の有無についての100%の正確さは、専門家
の鑑定を受ける必要がありますが、録音を聞くかぎり、次の理由でそれはないと
言えます。
ア 発言の受け答え、流れにカットされた不自然なところは見受けられない。
イ 音声の流れに不自然なところはなく、カットされた様子は見えない。
ウ 仮にカットした部分に恫喝発言があったとすると、あの和やかな雰囲気がその
時点で壊れ、両者の間に緊張感が漂う。それはその後の雰囲気を変える。それ
が突然和やかな雰囲気に戻り最後まで続くとは思えない。
⑤ 市長は「恫喝発言がない」ことの証明は求めても、「恫喝発言があった」という
証明はしていません。会合のどの部分でその発言があったのか証明してもらいた
いものです。
⑥ 最後にどうしても理解できないことがあります。あれだけ雄弁な市長が「恫喝発
言」を聞いたとき、なぜその場で抗議し発言の撤回を求めなかったのでしょう
か。多勢に無勢でだんまりを決め込んだのでしょうか(こんな人なら市長
失格)。仮にその場で抗議し発言の撤回を求めたのなら、なぜその顛末をツイー
トしなかったのでしょうか。市長なら武勇伝としてツイートするはずですが。
以上のことから、録音の証拠性は高く、「恫喝発言」などなかったことがほぼ論証されます。
市長は昨年5月21日のツイッターで、「責任を取れるリーダーがいないと不幸しかない、と学んだ覚えがあります」とつぶやきました。
自分は、「責任を取れるリーダー」だと思っているのでしょうか。