長野まゆみくんの『野川』を読みました。
 
野川/長野 まゆみ
¥1,365
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何というか、感想の書きにくい本ですね。
 
【あらすじ】
 中学二年生の二学期、主人公の井上音和は、両親の離婚に伴い転校することになった。父と母どちらと暮らすかを決めなければならなかったが、音和は、離婚とほぼ同時に失業した父が、今の状況をどのように切り抜けるのか、あるいは屈するのかを知りたく思い、父と暮らすことにする。
 父に付き添われて転入のあいさつに出向いた音和は、河井という変わり者の国語教師に出会う。「意識を変えろ。ルールが変わったんだ」河井は音和の担任だった。彼は、かつて野川を彩ったホタルの輝きを生徒たちに思い描かせる。
 新しく通うことになった学校は崖の中腹に抱かれている。崖の南側を野川が流れている。
 音和は登校途中に、吉岡と名乗る三年の新聞部の生徒と出会い、新聞部に勧誘される。そして、新聞部が通信手段として伝書鳩を飼っている事を知る。
 新聞部の顧問でもある河井に勧められるまま入部した音和は、おくびょうで飛ぼうとしない伝書鳩コマメに好かれる。コマメを肩に乗せて歩く。
 伝書鳩の通信訓練が始まる。他の鳩の動きを見て、コマメは音和の肩から飛び降りはするものの、舞い上がろうとはしない。だがある日、ついにコマメは胸を張り大空へと飛び立つのだった。
 
【感想】
最後に鳩が飛ぶのはお約束ですよね。
めでたしめでたしなのでしょうが、
でもそれで少年が成長したとは思えません。
本当に良い小説なら、
鳩は最後まで飛ばず、
人生、どんなに努力してもダメなこともある、
ということを教えてくれるのでしょうが。
主人公は中二ですか。
なんか中途半端ですよね。
受験もまだだし。
新聞部の部活っていっても、鳩飛ばししかしてないし。
おい、新聞出せよ!
 
  
【結論】
この本、読書感想文には不向きです。
 
 
評価 
 
 
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