ウクライナ軍で2016年頃から採用された戦闘靴は汎用と夏用があります。両者を写真で比較します。
写真右が夏用、左が汎用です。面白い点は、編上方式が異なります。なお使用品のため夏用の靴ひもが異なっていますが、実際は同じひもを使用しています。
採用は汎用が先で、その後夏用が採用されました。
夏用の最大の魅力は、足になじむと、非常に動きやすく軽量な点です(左右合計約1.5キロ)。
逆に汎用の魅力は、高い断熱性があります。実験では、冬でも-10度程度なら足元が冷えることはありません。防寒材が入っているわけではないので、冬以外でも使用できます。
ちなみに・・・ロシア軍の夏用の戦闘靴は、一見するとただの革製の靴です。ただし、非常に柔らかい仕上げとなっており、靴底のグリップも良好で、クッション性もあることから走りやすい印象を受けました。付属の中敷も動きやすい工夫がされていることにはビックリ!
冬用の戦闘靴は、なかなか豪華な作りで、ゴアテックス使用でドイツ軍の現用戦闘靴を連想するようなデザインです。分厚い防寒材が入っています。保温性は高いのですが、複合的な構造のため靴が固く、柔軟な動きがしにくい印象を受けました。