ウクライナ軍のKASKA-1Mヘルメットを紹介します。これは2017年製造のもので、長らくウクライナ軍や治安機関等にヘルメットやアーマーを納入してきたTemp-3000社製です。

このヘルメット誕生の経緯は、2010年代に導入されたヘルメット(黒いヘルメット)が、2014年から始まったロシア軍との戦いで、防護性に欠陥があることが問題になったことから始まります。
防護性と快適性を向上させたのが本ヘルメットです。サイズも3種類導入されました。実際にかぶってみると、各段に安定性や被り心地が向上していることが判明します。

ちなみに、2019年に政権交代後(大統領がポロシェンコからゼレンシキーに)本ヘルメットや防護チョッキの納品が低迷し、2022年初頭の議会でポロシェンコがこの問題を追及する事態になります。軍制改革を積極的に行ったポロシェンコとしては危険な状況になっていることを予知して、少しでも改善しようと躍起になったのでしょう。

彼は・・・2019年以降ヘルメットや防護チョッキが軍に納入されていない!どうなっているのだ??・・・こんなことでは危険だ!何かあった時は遅すぎるぞ!と警告しています。
彼の追求から2ヶ月前後でロシア軍の大攻勢が開始されるのです。