いよいよ研修の開始です❗

集合時間よりも30分早く漁港でスタンバイ(笑)
ヤル気満々なオラです

そう、この日の研修は、オラの撮影スキルアップ&オラの初体験ティップランを講習してくださる、2本立ての予定のようです

船は入道崎から水島周辺を徘徊します
船上には上司が3人+オラの4人と船長の合計5人です
見た感じ凪にも見えますが、オラにとっては高いハードルの「ウネリ」があります

それでもしっかりと酔い止め薬を飲んでいたので、順調な滑り出しでした

まずはポイントに到着すると、カメラアングル、どんな画像を取るのか、強調したい部分の写しかた、背景の写しかた…
詳しく教えて頂きます


ところが、カメラ操作と単語の理解が付いてゆかず、途中からちんぷんかんぷん…

一気に酔いが回ります(笑)


見ていて呆れたのか、今度は社長からティップランの釣り方を教わります

オラは船酔いを危惧し、竿先を見ないで手感度に頼る釣り方に徹しました 

キス釣りであれば、目を閉じてロッドからの振動でアタリを判断する感じです
エギングであれば、ナイトの暗闇で、イカの乗りをロッドに伝わる重さや違和感でキャッチする感じです

こちらはキスの手感度ビンビンスタイルと、エギングの知識と経験がモノをいいました
飲み込みの早いこと早いこと…(笑)

アタリが出るとロッドティップが走るように動くことから「ティップラン」と呼ばれてるんでしょうね
でもそれだと、揺れる船上で一転を凝視する必要があり、オラが最も嫌いでダメなスタイルです
船酔い一直線は確実です(笑)

そんなオラは、途中の2時間位までは6杯抱かせていて、な・な・な・なんと竿頭でした❗

上司の面目丸潰れです(笑)


でもそこからは、上司の皆さんの気合いが変わりました

3人同時のトリプルヒットを2回も見せつけられ、胴長30cmに迫るナイスサイズを見せつけられます


すると、オラの変な勝負根性に火が点き、上司に負けじとシャクリのアクションを入れます

そしてまたゲット❗


いよいよ調子コイてしまいました…
よせばいいのに、エギングで覚えたスラッグジャークを入れたり、激しくダートさせるシャクリを入れたりしました

すると…

「パキッ」と乾いた音が船上に響きます
まるで3人は練習したかのように「折ったべ」「修理代は給料天引き」「やっぱりやったが~」的な言葉が並びました…

どうやらティップのガイドにラインが絡んでいたのに、シャクリを入れてしまったので、簡単にティップが折れてしまったようです…

エギングロッドとは違うんですね…
ティップランのティップは繊細で細いから、折れやすいんですね…
そんな簡単なことも考えもしなかった、オラはアホっすよね…


そこまで好調だったので、調子コイて鼻高々に天狗👺みたいになっていたのかも知れません

ティップが折れ
伸びた鼻が折れ
オラのか弱いハートまで折れました…

一気にテンションは急降下

上司から予備ロッドを貸して頂きましたが、何十年もやっていない右ハンドル…
ハンドルを左右チェンジしようと思案しますが、その作業は船酔いを呼ぶと思い、そのままリスタートします

3杯を何とか追加しましたが、今度は着底即根掛かりでラインブレイク…

リーダーを結び直し掛けますが、ここで急にアイツが襲ってきます
酸っぱいモノがこみ上げて来ます…

『やっべ~』
『もう耐えられる自信がない…』
『手っ取り早く吐くか?』
『少し横になって休むか?』

次の瞬間…

オラの視界には空と船しか入ってませんでした~
いわゆる「マグロ」になって戦線離脱…


それから2時間経過しました

船長の声で「これで最後にするべ~」だって…

どうやら船長は、マグロと化したオラを気の毒に思ってくれたのでしょう
予定よりも早く沖上がりすることになりました

船が走り出すと、オラも風が当たって酔いが紛れます
入道崎にサヨナラです…

でも、上司の皆さんは、もっとアオリをゲットしたかったに違いありません

ひたすら平謝りするオラでした…🙇🙇🙇


そして漁港に戻って、オラもホッと一息です
『吐かなくて済んだ…』
『助かった…』

荷物を陸上げし、改めて皆さんに謝罪します
『本当にすみませんでした🙇』

でも、皆さんは…
「慣れれば何ともねぇ~」
「吐いてしまえば楽だのに…」
「あの程度の波で酔うのはダメだなぁ~」
「まだ修行が足りねぇ~な」

と、心温かくもあり厳しくもあるお言葉、ありがとうございました🙇


オラにとって最大の研修は、船酔いに慣れることだったのかも知れませんね~

あ~酸っぺがった~(笑)