いつもブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。
秋大PC講座スタッフのグリコです("∋")

今年度の講座も、前期は残すところあと3回
受講生の方はメキメキとPCスキルが付いてきていると思います。


このグリ講座では!
講座ではちょっとしかやれなかったり、
時間がなくて教えられなかったスキルを紹介していきます!

第一回目の今回は私の独断で「絶対参照」についてやります。
次回からは受講生から要望・質問があったものについて、
詳しくやっていきたいと思っています。


それではさっそく!第1回ぐり★こーざ「絶対参照」!!



( =д=)「え?っていうか「絶対参照」ってなんですか?」
( "∋")「あれだよ、あれ。Excelの$マークのやつ。」
( =д=)「あーあれかー…正直よくわからんかった…。」
( "∋")「でも、あれがわからないとExcelで一番重要な数式が使えないよ?」


( -д-)「え?絶対参照なんか使わなくても、今まで数式使ってきましたよ?SUMとかAVERAGEとか。」
( "∋")「確かにSUMとかAVERAGEは絶対参照は使わないなー。」
( =д=)「じゃあ、絶対参照っていったい何に使うんですか?」


というわけで、
講座では少し覚えた程度の絶対参照ですが、今回は実際に操作して覚えていってほしいと思います。


今日の流れ
1、( =д=)「絶対参照ってどうやるんだっけ?」
2、絶対参照とは?
3、例①「1つのセルを固定する場合」
4、例②「範囲を固定する場合」
5、次回予告



1、( =д=)「絶対参照ってどうやるんだっけ?」
それではまず先に、絶対参照のやり方を説明します。
やり方だけなら超かんたん!
まず=A2と入力(もしくはセルをクリックして入力)します。
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-1
*「=」は忘れずに入力しよう


入力した後にキーボードのF4を押します。
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-2
これで「=$A$2」となりました。
*もちろんキーボードで$(半角)を入力してもOK
これで絶対参照になりました。


繰り返しF4を押すと$の数や位置が変わります。

$A$2→A$2→$A2→A2→$A$2…

この機能は後々使うので覚えておきましょう。


さて、やり方が簡単なのは分かってもらえたと思います。
でも、「=$A$2」とはどういう意味でしょう?

というわけで、


2、絶対参照とは?
絶対参照の説明をする前に、オートフィルについておさらいをしたいと思います。
オートフィルはセルの右下をドラッグすることで、内容を自動的にコピーしてくれる機能でした。
この機能を使って数式をコピーすると、参照されるセル(SUM(A1:A2)ならA1:A2が参照されるセル)も自動で移動します。


下の写真の場合、A3の数式=SUM(A1:A2)をオートフィルでコピーすると、

B3のセルには=SUM(B1:B2)、C3のセルでは=SUM(C1:C2)といった数式が入力されます。

秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-3


このようにオートフィルによって数式を入力していく場合、数式がオートフィルされると、
参照されるセルも移動するような参照の仕方を相対参照といいます。
その相対参照を禁止するのが絶対参照です。

一言で言うと、参照されるセルを固定するのが絶対参照です。


それでは、長々とおさらいも終わったところで、


3、例①「1つのセルを固定する場合」
というわけで、実際に絶対参照を使った数式を見ていきましょう。
最初にやるのは、1つのセルを固定して参照する場合です。

使う関数は4回目講座でGAさんを苦しめたIF関数です。
ちょっと計算にはあまり使わない関数ですが、
応用ができるようになるとかなりすごいことができる関数なので、今のうちに慣れておきましょう。


まず下のような表を作成します。

平均値は =AVERAGE(B3:B12) と入力してください。
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-3


ここで、各店舗の売上が、①平均より多いときには”上位店”、②少ないときには”下位店”と表示する数式を入力したいと思います。

○○店の評価のセル(C4)に=IF(B4>=C1,"上位店","下位店")と入力します。秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-4

そして、その数式をオートフィルでコピーします。

セルに罫線が引かれている場合、数式をコピーすると罫線も一緒にコピーされるので、



すると…あれ?なぜか評価が間違っています。(黄色で色を付けたセルが、間違っています。)
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-6




どうしてこのように間違った評価が出てしまったのでしょうか?

評価が間違っていた△△店のセル(C5)の数式を見てみましょう。
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-6.5

すると、比較したい平均値のセル(C1)のすぐ下のセル(C2)が選択されていました。

C5のセルの数式は=IF(B5>=C2,"上位店","下位店")


つまり、数式をコピーした際、比較したいセル(C1)も一緒に移動してしまっていたのです。

下の写真で言うと、同じ色のセル同士で数式が比較されていたということになります。

秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-7

C1のセルを固定したまま、数式をコピーできる方法はないのでしょうか?


ここで絶対参照の出番です。

○○店の評価のセルC3に戻って、数式を=IF(B4>=$C$1,"上位店","下位店")
に変えました。これでC1のセルを固定したまま数式をコピーできます。

秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-8



全て正しい評価になりました!!(゜∀゜)
秋大PCコーザ ブログ 2009 主人公は俺だ!-ぐりこうざ1-9


これで、平均値より大きい店か小さい店かが一目でわかるようになりました。
ここでのポイントは店がまた増えた場合、平均値が変わるということです。
つまり、このままずっと同じ表であれば、平均値の数式ではなく値だけをIF関数に書き込めばOKです。
しかし、データが増えたとき、平均値の数式のセルを参照しているので、IF関数を編集する必要がありません。

このようにただ作るのではなく、変化に対応でき、今後も使っていくことを考えた表を作るには、絶対参照が必要不可欠だといえます。



("∋")「後編へ続きます」