京都市上京区千本東入ル五辻通西五辻東町

社会人を経て出戻りの学生時代に2年間暮らしました。
下宿したのは「ハウス五辻」。

近くには、有名な喫茶店「静香」や、「五辻の昆布」、漬物の「近為」、カステイラの「越後屋多齢堂」、ハード系パンの「ル・プチメック」などがあり、一番のお気に入りは「なるかみ」のラーメン。

大学へ通い、バイトに明け暮れる日々。
大垣書店の烏丸三条店でのバイトです。
思いの他、重労働でしたが、好きな本に触れられる良い仕事でした。

余暇には寺社仏閣を巡り、美術館や博物館に赴き、老舗で目の保養をする。

子どもの頃からの「うなぎ好き」はこの頃も変わらず、
二月に一度は「う桶屋 う」でうな丼を食べました。

京都の暮らしでの思い出は、テレビとクーラーがなかったこと。
テレビのない生活でも不自由がないことを知りました。
中古のパソコンをADSL回線で繋いでネットは見られたし、
ジャーナリズム(メディアリテラシー)を専攻していて、新聞は読み放題でした。
問題はクーラー。京都の夏は暑い。
とくに風の吹き抜けが悪くて、どんよりと湿る。
それでも、水を浴びれば爽快だし、バイト先は涼しかった。

たった二年間のことですが、京都の暮らしは私の今を形作っている。
そんな訳で、今は大阪に暮らしながら、二ヶ月に1回ぐらいのペースで京都に
通っている。

昼食の行き先は、「廣川」、「なるかみ」、「はせがわ」、「ボンモルソー」。

これをローテーションする。

京都行で欠かせないのは、ギャラリー「六々堂」に伺うこと。
酒器を何点か求め、川岸富士男さんの作品を求めて以来、長いつきあいです。

いつかは京都で暮らしたいと考えています。

そうそう。大阪北浜の立ち飲み居酒屋で、隣合わせた客と、
一飯の話をした際のこと。

どうやら京都に居を構える客人に、今度、京都の下鴨で結婚式を行う話となり、

期日を伝えたところ、まさか来る筈もあるめぇと思案するも、
挙式当日、朱塗りの門に、特徴のある禿頭が。
「おめどうございます」とにんまり寄ってくる。
まさかまさかの立ち飲みの客人。

「京都人。恐るべし」。

ここが私の好きな場所。

では。