ます。

タイトルはパッと見、RADWIMPSの曲みたいですが、
「ます」とは「鱒」のことです。

子供の頃、父親に連れられて、山梨の渓流によく釣りにいきました。
管理された漁場で、ニジマスが放流されているのですが、
渓流に放たれたニジマスを海釣り用のタックルで釣るのは至難の技で、
なかなか釣りあげられない。

朝から始めても昼までに数匹しか釣れない。
でも大丈夫。
インスタント焼きそばを持参しているのだ。
手頃な枯れ木を集めて火をおこし、ニジマスを焼き、湯を沸かす。

焼きあがったニジマスと焼きそばバゴォーン。
取り合わせはいまいちだが、えも言われぬ美味しさがあった。
ニジマスの身はホクホクで、独特の風味があり、
さっきまで生きていたものを食するスリルを感じた。
箸を持つ手が魚臭かった。

そんな訳で、鱒が大好きです。
ニジマスや桜鱒、アマゴ、イワナ、ヤマメ。
何を食べても美味しい。
とくに鱒のソテーが大好きです。

たっぷりのバターでソテーして、
醤油を垂らすだけ。
これだけで、一流のレストランの味になる。

すべては鱒という魚の持つ、美しさ、味の深さ、
神々しさによる。

釣竿とナイフを持って、山中で寝起きして、
魚を獲って過ごしたい。

では。