土曜の夜の習慣は

新聞の映画欄を読むことだった

 

2022年、どうやって上映している劇場を知るのだろう。

どうやって上映時間を知るのだろう。

 

ほとんどの人がネットだよね。

 

メジャーな作品でもマイナーな作品でも

大手のシネコンでもミニシアターでも

たいがいはネットで調べることができる。

 

それ以前はと言えば、

おそらく情報誌。

「ぴあ」だとかローカル誌も含めて多かったような気がする。

 

で、もっと前は…

新聞の映画欄だった。

 

今でも変わらないはずだが、

新聞には映画欄がある。

新聞を読まない人が増えたり、

新聞をとっていない家も増えたので、

映画欄になじみがない人も多いかもしれない。

まぁ、新聞を毎日読んでいても、

映画の情報を新聞から得ようと思う人はあまりいないだろう。

かく言う、今の自分もその一人だ。

 

自宅でとっていた新聞では

県民版か市民版というローカルニュースを扱った紙面、

だいたい朝刊の中ほどあたりである。

その紙面の下4分の1ほどが映画欄になっていた。

(6分の1くらいだったかな?)

自分にとっては大事なスペースだったので

大きな割合を占めていたと記憶しているだけかもしれないが…

 

映画欄には県内すべての映画館が網羅されていた。

ロードショー館も名画座もポルノ専門の映画館も分け隔てなくね。

 

1館に割り当てらるスペースに限りがあるから

けっこう独特な表記の仕方だったような気がする。

 

今はうろ覚えで書いているので、はっきり思い出せない。

題名の書き方、開始時間の書き方、

2本立て、3本立ての時の題名の略し方なんかは面白かった気がする。

 

例えば(これは大して面白いわけではないが)

スバル劇場で観た

荒野の七人、続荒野の七人、新荒野の七人 の3本立ての場合、

縦並びで、

七人930(9時30分上映という意味)

続1100 

新1245 

(間の時間を飛ばして)

最終上映時間2000というようにできるだけ簡潔に表記されていた。

 

もっと訳が分からないような書き方や

面白い書き方がされていたはず。

ほぼほぼ記憶だけを頼りに書き始めているので

細かい部分を突っ込まれると立ち往生してしまう。

なので表記についてはまた後日ということで

今日のところはお茶を濁すことにして先へ進もう。

 

その映画欄を上の段の左から、

ずーっと読んでいくのが

土曜の夜の楽しみだった

 

見る、調べる…ではなく

読む感覚だった

 

新しい映画が始まった。

雑誌で話題になっていた映画だ。

こんなところで、見れなかったあの映画がやっている。

でもこの映画館がどこにあるのかわからない…

 

明日の日曜は何を見に行こうかな。

明日は無理だから、次の日曜日にはまだこの作品はやっているかな?

これは見たいけど、同時上映にはそそられないなぁ…などなど。

 

そうそう、おそらく1990年代初めくらいまでは

名古屋ではロードショーは2本立てが当たり前だった。

大学で上京した時に、ロードショーは1本立てが普通だというのを知って

カルチャーショックを受けたものだ。

 

新作映画の場合、カップリングの作品次第で

見に行くかどうかを決めることもあった。

限られたお小遣いをいかに有効に使うかは大事なことだった。

 

スバル劇場や多くの映画館を知ることができたのは

新聞の映画欄のおかげだった。