30歳の誕生日と、プチとの約束。 | 近藤晃央オフィシャルブログ Powered by Ameba

30歳の誕生日と、プチとの約束。

8月6日。

今日で30歳になりました。
ありがとうございます。

{C4160D86-17BB-4362-827F-17CCBB7F7B1D}

(六本木ヒルズにある猫バス。
すごい人でしたが、
ジブリ展、楽しかったです。)

今日から三十路ってやつ。

思ってた30歳より、
全然若いなぁって
まだまだ未熟だなぁと。

そして今日は東京で、
30歳のバースデーワンマン。

来れない方はライブの模様を一部17:30頃〜LINE LIVEで生配信するみたいなので、ぜひご覧ください。

LINE LIVE




そう。

20代が終わった訳ですが、

心から大切だったものを
失ってしまう出来事が
20代最後に待っていました。

個人的なことなのですが

18年間を共に過ごした
愛犬プチ(豆柴♀)が
この世を去りました。

{FFBE64EF-2DCA-47BE-B726-8C68EDEA56C1}

{DA15F39E-D94D-46FC-B714-CB2027BB94C7}

僕は立ち会えなかったが、
最期はプチが家族の中で1番大好きだった父さんの腕の中で、
ウーンと泣いて、そのまま息を引き取ったそうだ。

寝たきりになって1ヶ月ほど。

僕は東京に住んでるので、
いつも側に居る訳ではなかったが、
その間に何度か会いに行った。

いつも通り呼び掛けたら、
少しだけ反応したような気がした。

抱きかかえたら、
「こんなに小さかったっけ?」と思うほど、
弱々しい姿に、18年という月日の長さを感じた。

今たまにしか会えない僕にとっては、
「これが生きている間の最後の瞬間かもしれない」と、プチに話しかけた。

{37577887-96FB-446E-BB43-67C8F1E5AF7F}

{21980F76-BE52-4A1E-AE23-8E6125620621}

{23E8D609-BEA3-419E-A13A-BECA62234100}

ひとつ。
1番の友達になってくれてありがとう。と。

小6で引きこもりになり、
不登校児になった僕のもとにやってきた
新しい家族、新しい友達。

散歩で外に出るようになり、
毎日遊んでくれて、一緒に寝て、
心の拠り所になってくれた。

いつしか学校に戻れるようになり、
帰ったら誰よりも先に走ってきて…
というか突っ込んできて
『おかえり』をしてくれた1番の友達だった。

『家に帰る』という当たり前の事を、
生活の楽しみにしてくれた友達だった。

ひとつ。
家族の関係を修復してくれてありがとう。と。

当時、どんどん解れてしまっていた家族の
会話の種になり、笑顔をくれて、
関係を修復してくれたのもプチだった。

蝶を追いかけて川に落ちて流されていくように、普段はとてもアホな犬なんだけど、
誰かとケンカすると間に入って止めようする賢さがあった。よく見ている。

ひとつ。
約束を守ってくれてありがとう。と。

東京に引っ越す時、毎日プチの散歩に行っていた生前の祖父が寂しくならないように長生きするんだぞと話すと、
「クーン」と返事をした。

その「クーン」は、
本当は「お腹空いた」という意味だったのかもしれないし、
飼い主の勝手な解釈かもしれないが、
プチはちゃんとその約束を守ってくれた。

2009年に祖父が亡くなった時、
祖父に会わせた時のプチは、
家族の誰よりも泣き狂い、
そのあまりに激しい反応に、
家族みんな必死に堪えていたものが溢れ、
みんなが涙を拭った。

{F82BAF2C-6CD5-458E-88D2-D5A18A7ABD08}

{944627D2-F247-4D1C-827E-641D66982C45}

12歳でプチと出逢い、
僕も歳を重ね、30歳になった。

実家へ帰る度、
老いてゆくプチを見て、
時間の経過を感じながらも、

元気に生き続けてくれた事に
いつも感謝していた。

プチには3匹の子供が居る。
みんな元気かな。

あの元気な身体は、祖父が、父が、
18年欠かさずに朝晩と散歩に連れていってくれたおかげだ。

{B6983C63-3150-427A-BB45-1DC8991D9D36}

犬を飼ったのはプチが初めてだったけれど、
動物を飼うというのは、
いずれ『死』と直面するという事だ。

飼っていた動物が死んだのは
初めてではなかったし、
その瞬間は何時もあまりに哀しく寂しい。

ただ、18年という一緒に過ごした歳月は、
30年しか生きていない僕にとって、とても…とても長く、濃い時間だった。

{F70FD7E9-B9B0-490E-B15A-9B7F16821F4E}

君はよく喋る。
おねだりが一生懸命だ。
一生懸命過ぎて、いつも笑ってしまう。

君はよく眠る。
口を開けて、気持ち良さそうに眠る。
眠りながら足をバタバタして走ってたり、
吠えたりしている。
どんな夢を見ているんだろう。

君はよく脱走する。
逃げたプチと、河川敷で何度も鬼ごっこをした。
『プチー!帰るよー!
みんな待ってるよー!
置いてくぞー!このやろー!』と。

君はよく食べる。
小さかったから『プチ』と名付けたのに、
太り過ぎて『プチ』という要素は
見当たらなくなった。

君は時に何も言わずに
側に居てくれる。
何があったかなんて知らないだろう。
それでも泣いてた僕の涙を、
よく舐めてくれた。



最後のお別れをしてきた。

いつも通り「ただいま」と帰った時と同じように、
顔をプチの顔に埋め、スリスリした。

綺麗にしてもらったプチの顔が
僕の涙でビショビショになってしまった。

ずっと覚悟してたはずなのに。
いつかこの時が来ると分かってたはずなのに。

寂しいなぁ。
寂しいなぁぁ。

僕、たぶん、プチがうちに来てなかったら、
不登校児のまま、引きこもりのまま、自殺してたんだと思うんです。

大袈裟でなく、本当にそう思う。

亡くなった祖父の命も、
そしてそこへ旅立ったプチの命も、
だからこそ今も存在する自分の命として、
生きるんだなって思えてるし、

そういう面ではすごく前向きで、
とても、とても感謝しています。

ただ、やっぱりなぁ。

寂しいなぁ。

あぁ。
寂しいなぁぁ。

プチが守ってくれた約束。

今度は俺が守らなきゃ。
生きてるところ、見せなきゃ!

{8571CB79-F45F-4127-90AE-5180D7055B70}

{021DC900-3F85-498A-8BBA-87321F8F39FB}

育てた果実を収穫する、
そんな30代にしたいと思います。
そして、真心を込めて。


本日、
久しぶりのACOLOGIA。

お越しくださる皆様、
なかなか貴重なものが見れるかと思います。

お楽しみに。

{46E984E0-FE0C-44B4-85AA-DFA63707A855}