アルバム曲紹介05.恋文 | 近藤晃央オフィシャルブログ Powered by Ameba

アルバム曲紹介05.恋文

アルバム全曲紹介。

お待たせしました。
(震え声)

第5回になります今回は、

アルバムのリードトラックの1曲になります
『恋文』という楽曲を紹介いたします。

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M05.恋文

この楽曲はミュージックビデオも作りました。
初回盤Aに付いてくるDVDに収録されています。

とても良い映像になったので
ぜひ見て頂きたいっ。

ショートver.映像は、
現在準備中。

YouTubeにフルサイズはアップされません。
当たり前ですが、
CDを聴いて頂きたいので。

チラ見せっ。

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この曲はちょうど1年前の
今頃に作った、一方通行の恋の歌です。

ずっと書きたいと思っていた、
現代らしい恋の歌。


作った次の日に渋谷のライブで、
いきなり披露したんだっけ。

終わってから、
『なに、あの曲。凄く良い曲!』
ってスタッフのみんなからも評判よくて。

久々に王道バラードの曲を作ったから、
周りの『待ってましたっ』という雰囲気も
感じつつ、

今回のアルバムでも
1番大編成で
レコーディングさせて頂きました。

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今更だけど、
最近では、
携帯もスマホも、
PCもタブレットもあるから、

学生でない限り
『文字を書く』という作業を
ほとんどしなくなってしまいました。

時代が変わって、便利になっていく事。
それは決して良い事ばかりではなく、

コミュケーションが簡単になるからこそ、
深みや繋がりが浅くなっていきます。


僕も現代っこで、
普段ほとんどの連絡を
LINEやメールで済まします。

でも、そんな現代っこですら、
若者ですら、それを感じます。

ただ、便利になる事で、
もちろん、良くなった部分も沢山あります。

文字で、相手のリアルタイムを
知れるようになりました。

昔は、
『最近どうしてる?』だったのが

今では
『今どうしてる?』に変わりました。

こうして、
会わなくても、電話で話さなくても、

相手の『今』を
知れるようになった事で

恋愛において、
『相手の事を知りたい』という欲

昔よりも遥かに強くなってきたんじゃないか
と思うのです。

相手の『今』を知る。
それは『安心』になります。

でも、欲が出て、

『もっと知りたい』と思えば、
それは『不安』に変わります。

不思議なもので、
僕らは『安心』に守られながら
自ら『不安』に飛び込んでいるのかもしれません。

今すべてを知らなくたって
そんなに急がなくたって
良かったのかもねって事
沢山あったから。


この『恋文』という曲は、
LINEやメールを始め、SNSなど、

『電波』で繋がる現代の
コミュケーション方法の特徴である

相手の“今”を知れる事。

知れるからこそ、
もっと知りたくなっちゃう事。

でも、聞きすぎると、
嫌われてしまう事。

を題材に、

まだ微妙な距離感に存在する
無垢な恋心を綴っています。

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『おやすみ』なんてさ
言わないで欲しいよ
返事の途中 もう眠りについて

そうすれば
『ごめん、昨日寝ちゃったよ』って
明日も君から始まるかな

-歌詞より抜粋


『恋文』と書いて、
『こいぶみ』と読みますが、

作った当初は『こいぶん』と
読んで、歌っていました。

正しい日本語では『こいぶみ』です。

ただ、当初は、
『こいぶん』の方が語呂合わせ的にも、
僕にはしっくりきていたのです。

が、

その後、何人ものスタッフから
『読み方を間違えたと思われるから、
日本語として正しい方がいいのでは?』

という意見が出たので、
それも踏まえ、考えてみました。

その結果、
『こいぶみ』にして、
歌詞をところどころ書き直しました。

タイトルにもなる言葉です。
当て字ではなく、正しい読み方の方が、
単純に伝わりやすいんじゃないかと。

僕もそれは同感でした。

僕は『恋文』という
文字のシルエットが好きなので、

もし、タイトルを
『ひらがなにしたら?』という意見が
出ていたら遠慮なく却下したと思いますが、

自分の『こだわりたいセンサー』が
そこには反応しませんでしたので、
『日本語』を、選びました。

今では『こいぶみ』の方が
遥かにしっくりきております。

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この曲に登場するシーンは
実際に起こった『何もできなかった』
情けない記憶を歌詞におさめました。

知りたいという欲が出てきた事。
急いで知りすぎてしまった事。

色々な心境を思い出しつつ、
書き綴っていった曲です。

この曲を聴いた、
この『恋文』で対面する
相手(モデル)となった人から

『曲になると、
めっちゃ美化されるね。』

というあまりに素直で
現実的な感想が
返ってきました。

笑いました。

でも、
『すごく良い曲。』だとも
言ってました。


この曲は、僕が思う、
今っぽい事を歌おうとしたけど、

今っぽいラブソングには
結局のところ、ならなかった。

ある意味、近藤晃央らしいじゃん。
って思います。