焼き付ける日差しが眩しくて目を覚ます
まとわりつく汗が気持ち悪くて
今日も水を被りたい気分だけ

起き抜けの僕を目覚めさせる母の朝食
ナスと玉ねぎの味噌汁がちょうどいい温度
回る風を一人占めしたくて同じ動きに
やめなさいと怒られるだけど暑いから

入道雲の空を目指す向日葵
今年も大輪の花を咲かせてくれたね
退屈のない1日に駆け出した畦道、回り道

アスファルトなんてない川原の焼けた石が
身を焦がしていく
人の喧騒は遥か彼方
ひぐらしの声が奏でる夕暮れ
もう少しと思う気持ちのボクを
美味しいご飯を作って待ってくれている
帰ろうかあの家へ、また明日この場所で
指切り約束
長い影を背負い走る帰り道
僕を待つ