「このクソみたいな社会で“イカれる”賢い女たち
[著]ハ・ミナ
[訳]ワタリドリ


第一部
大げさ/医者は女の話を信じない。
誰も信じてくれない苦しみ。
私たちはまず自身の苦しみを信じなければならない。
診断/極めてアメリカ的な病。
診断基準を考え、決めているのは男。
治療/ウツは心の風邪。この言葉を作ったのは製薬会社。


第二部
貧しいわたしに資格はあるか。
罪悪感のスパイラル。
「役に立つ」。
貧しさのために性的に脆弱になる女が多すぎる。
私が敏感なのか。


第三部
復讐と応報としての自殺。
「うつ病の末の自殺」という言葉の落とし穴。
社会的他殺としての自殺。
自殺についての議論を始めなければならない。
回復/1人孤立状態で戦う戦争だ。
「戦争も民主化運動も、貧困も窮乏も経験したことのない君たちが一体何を辛いというのだ」



上記は私が各部で心に残っているタイトルや言葉であり、他にも様々な事が語られている。


この本の感想を書きたいと思った時、
私の持っている言葉と表現では言い表せないと思った。
感動したとか。心に刺さるとか。
どれも違うと思った。

もちろん共感し、自分も紛れもなくウツ状態にあったのだと、確信させられたが....


この本がウツ経験者にはもちろん、
ウツになり“傷がつく前”の多くの人に読まれ、
考えさせ、少しだけでも、
社会的政治的に意識の改革がある事を願う。


私も他の手記を書いた者たちと同様に、
ペンをとらずにはいられない。

どうかどうか、誰かの苦しみ悲しみが、
少しだけで減りますように。