無料版| ついに終わりの始まりか!? ドル基軸通貨体制の崩壊のカウントダウンが!!!! 

一部SNSで騒がれていた6月9日の大異変に関してジェームズ斉藤が言及!! ドル基軸制度は果たして今後も安泰なのか? 今後何が起きるのかを解説する前編です! 
ジェームズ斉藤 2024.06.21   

ジェームズ 6月9日に世界的な地殻変動が起きました。しかし、欧米と日本メディアは報じていません。なぜなら、報じた瞬間、自国経済が崩壊するからです。 

――そんな重大な事件ですか? 

ジェームズ そうです。どんな話かというと6月9日にサウジアラビアのペトロダラーという、原油をアメリカドルで決済する協定が失効しました。 

――えっ!? えーーっ!! それってオイルダラーがぶっ飛んだってことじゃないですか!!!!  

ジェームズ そうです。英語でいうペトロダラーは1974年にアメリカとサウジアラビアが結んだ秘密協定で、物凄く簡単に言ってしまうとオイルをドルで買い上げるというものです。2016年にこの秘密協定の存在が公開されましたが、条約ではなく行政協定なのでその全容は明らかにされていません。いずれにせよ、一年毎の更新で今年の失効日が6月9日だったのですが、なんとサウジは更新せずに失効させてしまったのです。 

――つまりドル基軸通貨体制の崩壊ってことですよね? 

ジェームズ SNSなどでは「ドル基軸体制の崩壊の始まり」という見解が拡散していますが、間違っています。この協定の失効だけで、ドルの準備通貨としての地位自体は揺らぎません。理由は、現時点では他の準備通貨が存在しないからです。しかし、バイデン政権がこの4年間でトンデモ政策を連発し、ウクライナ戦争、イスラエル=ハマス戦争、内戦寸前のアメリカ国内など、世界中で対米不信を増大させました。つまり、アメリカの自滅行為により、ドル基軸体制崩壊の可能性を含む世界的な「脱ドル化」は加速します。今回のサウジアラビアの決断はそのような脱ドル化の世界的な拡大を象徴するものです。そして、これまでずっと世界的な脱ドル化を推進してきたロシアがちょうど協定の失効日の直前に「BRICSが脱ドル政策の最終回段階に入った」と声明を出し、アメリカの専門家たちは「ロシアは毎年のようにこんなことを言ってるけど、毎回何も起こらないじゃないか」とバカにしていたのですが、失効で大パニックになったのです。 

――だって、いままでアメリカはオイルを買うのに自国でドルを刷るだけで良かったんですからこんな濡れ手に粟の商売はないですよ。というか、「これは本当に商売なのか?」って話じゃないですか? 

ジェームズ そうです。ですから、ペトロダラーというのははっきり言って国際的な金融詐欺です。なんの裏付けもないドル、アメリカに対する信用だけしかないドルをもらって、サウジは自国の資源を渡していたわけです。ドル札を大量に渡されたサウジは、アメリカの財務省が発行する国債を購入するという形で保有していたんです。 

――アメリカ国債保有だったんですか。エグい。 

ジェームズ エグいんです。自国の資源をフェイクの国債として渡されてOKとするサウジのメリットは2つで、一つは神権独裁政治の維持です。サウジは非民主的な王室独裁国家で、それをアメリカが黙認するというもので、2つ目はサウジ王室をアメリカが軍事的に守りますという約束です。 

――今回ペトロダラーを蹴ったということは「もうウチはアメリカに守ってもらわなくても大丈夫」と言ったわけですね。 

ジェームズ では、誰に守ってもらうのかというと当然ロシアです。これも日本ではほとんど報じられていませんが、今年の1月からサウジアラビアはBRICSの正式な加盟国です。ですから、その時から脱ドル化の動きは始まっていました。しかもサウジアラビアはアメリカの同盟国なのに最近は堂々とロシア産の兵器も導入しはじめています。〜続く〜 

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