みなさま、またまたご無沙汰しております。
私の生活リズムも、お勤めが週に2回になってからかなり楽になりました。
月に1度か2度来られる日本からのお客様とお会いしてご旅行に同行する日もありますが、
日本語の生徒の来る夜もありますが、
やはり通勤週2回だと、自分の時間もとれ、家族にも優しくできます(笑)。
そんな中、左足の付け根のところが痛くて何度も病院に通っていた義父に、血液がんが見つかり、
幸い転移が見受けられなかったのですが、放射線治療とケモシステム(ケモテラビーとの違いがわからないけど)での
闘病生活をやむなくすることとなり、夫と2人でバタバタの日々を過ごしていました。
時々コロナ禍の中、お義父さんとの散歩ブログもアップしていたと思いますが、
本当にあんなに元気だったお義父さんだったんです。
まずは去年から目があまり見えなくなり、白内障の手術でもやはり良くならない状態に。
その後、12月ごろ(私たちがニューヨーク旅行に出る直前あたり)に胆石の手術後があまり良くなく、
傷跡の痛みなどで牧師さんを呼んでくれ、の騒ぎになる程元気がなくなり、
それがやっと落ち着いたら、今度は左の手が麻痺して、また手術。
それから間も無く、左足の付け根が痛い痛いと言い出して、何度も医者や病院に行ったのに原因不明。
痛み止めも効かないほどなので、今度は検査入院をしたら、血液の癌が見つかったんです。
癌はその部分だけにとどまっていたので、放射線治療を一週間ほど受けたのですが、
それが痛くて痛くて本当に辛そうでした。
治療の半分ぐらいは私が車で連れて行ったんですけど、もう本当に痛そうでした。
それでも痛みがおさまっている時もあり、治療の後買い物に一緒に出かけると、
本当に楽しそうにしていました。
ところが放射線治療後の血液検査で、腫瘍マーカーが全く下がっていないことが判明。
現在はケモテラピーならぬケモシステムをいう治療で、経口薬での治療中となっています。
治療が終わるまで、一緒に住もうかとも打診してみましたが、
私たち家族の生活を乱したくないの一点張りで、
それなら週に何度か私か夫くんが泊まりに行こうかとも話していたんですけど、
左の膝の激痛にも耐えかねて(運動もできない状態で食べることばかりなもので、お腹に水が溜まったりもして)
またまた入院。
そこで老人ホームに入りたいと本人が希望したという経緯がありました。
近辺の老人ホームはどこも満室でしたが、
病院からの紹介だったので、なんとか見つけることができました。
景色がすごくてなんて素敵なところなんでしょう!!
ここには約30名ぐらいのご老人の方が住んでおられるのですが、
近所ということもあり、そこには義父の知り合いが11人もいるみたいです。
落ち込み気味の義父には、それは安心材料です。
基本、ここでは個室に住むこととなり、バルコニーがあるお部屋の場合も多い。
ご夫婦で入所する場合は、ちょっと大きめで写真の上のお部屋のようなところもありです。
ここ、最高!!
夫くんと、今からあのお部屋予約しておこう、なんて話してました。
私、今年60歳担ったもんで洒落にならないけど。。笑
ちなみに夫くん5歳も若いですけど。
お部屋には自宅からテレビや電話を持ってきておけば、すぐに取り付けてくれました。
初めから備え付けの老人ホームもあるそうです。
この下はレストラン。毎日3食、入居者の方はこのレストランで食事をするのですが、
老人ホームの入所にとって、食事はまさにハイライト!
普通にレストランで出るようなメニューが毎日出されるようです。
ここで私たちはお茶をしたのですが、義父だけは無料でコーヒーなどの飲み物とデザートが1日1回無料でもらえます。
無料。。。
いや、無料ではないな。
実はスイスの老人ホームって、信じられないほど高額なんです!!
高級だろうがなんだろうが、景色がよかろうが悪かろうが、
スイスの老人ホームは一貫してめちゃくちゃ高い!
施設によってもちろん違いはありますが、
1ヶ月7000スイスフラン前後はかかります。
一年じゃないですよ。1ヶ月です!!
日本円で百万円超える。
耳を疑うような金額ですよね!!
重度の介護が必要な方はもっと高額になります。
スイス人ってそんなにお金持ちなの?
ですよね。
確かに義父はスーパーでも絶対割引ものしか買わず、
お野菜はほぼほぼ、お庭の畑で自給自足。
とにかく質素に質素に生きてきた人なんで、
貯め込んでいるのかもしれませんが、
いつまでもこの高額の支払いを続けられるわけでなく、
毎月いただく年金では賄えるはずはないのですよね。
入所の期間が長いと、支払えなくなる方も沢山いらっしゃるはず。
そういうときは、不動産を持っている方はそれを売却しなくてはならないのです。
そして不動産や貯金のない人たちは、国が支払うことになります。
物価の高いスイス。
一生懸命お金を貯めても、病気になったらぜーんぶ財産持っていかれます💦
でも、施設に払えるお金がなくなったら、政府がサポートするので、
追い出されることはない。
お金持ったもの負けやな。笑
いやいやあんまり考えたくないけど、
考えなくてはならない歳になってきたなぁ。。
そもそも私、スイスの施設でやっていけるんかい、という問題もあるわ!
ただでさえドイツ語苦手なのに、もっと歳をとると、
人間って母国語以外の言葉がどんどん抜け落ちていくという話も聞いたことがある。
それに高級レストランでお肉やシチューの毎日より、
納豆や鯖の塩焼き食べて暮らしたい。
でもまあ、
とりあえずは、楽しい毎日を過ごしていこうという結論に達します笑
明日は美味しいイタリアンを食べにいくぞ!とか
ドイツの友達のコンサート見にいくぞ、とか。
冬は温泉行くよん、とか。
こんなささやかな幸せ、噛み締めて過ごしたいわね。
最後まで読んでいただき、いつもありがとうございます
スイスの社会保障のこと、もっと勉強したら、また時々お話しさせてくださいね。
もうすぐハローウィン!
そう、息子くんが20歳になる日です
次は息子くんの大学生活のお話でもさせてくださいね。
それでは皆さま、ご機嫌よお!!
アキ