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先週、お友達と三人でヴィンターツアー(Winterthur)に行ってきました。
前回の図書館カフェの続きです。
お目当ては、Albert Anker(アルバート・アンカー)さんの絵を見にいくこと。
Winterthurには本当に多くの有名な美術館がありますが、
アンカーの作品を見たかったので、今回はクンスト美術館に行ってきました。
アンカーさんは日本人には馴染みが薄い画家ですが、スイス人からはとても人気があります。
かれは、いつも故郷アネ(ベルン州)に住む村の人々を書き続けました。
農民や子供たちの日常の素朴な絵画が本当にスイスらしいことが、
スイス人に長く愛されている理由なのでしょうか。
今でもベルンのアネに行くとアトリエを見学できるらしいので、
いつか行ってみたいなと思います。
アンカーさんはスイス出身の写実主義の画家です。
(1831年4月1日〜1910年7月16日)
スイスのベルンで生まれたアンカーの生きた時代は、
1827年に初めてフランス人のジョゼフ・ニセフォール・ニエプスによって、
写真が発明され、18世紀後半の産業革命へ向かう激動の頃でした。
写実主義のアンカーさんにとって、写真への挑戦はどんなものだったのでしょうね。
色々と感慨深いものがあります。
Museumstrasse 52
8400 Winterthur
休館日 月曜日
アンカーさんのどの絵も、彼の画家としての温かい視線を感じずにはいられません。
そして私まで心が温かくなり、こころが休まり、とても癒やされます。
The little knitters (小さな編み手さん)
彼の絵画は、スイスの田舎の人々の日常の姿が生き生きと描かれていて、私はとても好きです。
スイス人のその頃の平凡で慎ましやかな生活が、すぐ手の届くところに鮮やかに描かれています。
Strickendes Mädchen, Kleinkind in der Wiege hütend, 1884
(編み物の女の子、ゆりかごの中の幼児)
彼は人物像がとても多いのですが、ほとんどが子供たちの姿を描いています。
下の絵は彼の愛娘ルイーズさんの肖像画です。
Louise Anker (1874)
彼はなぜこんなにたくさんの子供たちを描いてきたのでしょうね。
子供たちは未来。子供たちは希望。
彼の描く子供たちは、あどけない中にも、どこか意志のある大人びた眼差しをしていると言われています。
あんまり可愛くて、ほっぺたをムギューってしたくなります笑
Die Kinderkrippe (保育園)
アンカーさんの絵は、決して社会主義的ではなく、いつも平凡で罪のない平凡な国民の姿ばかりです。
彼は長い間パリに住んでいたのに、彼にはなぜかパリの絵が一枚もないんです。
不思議ですよね。
彼の描く子供たちの表情は、とても生き生きしてますよね。
自然な姿に思わず微笑み返してしまいます。
子供たちの笑い声も、つい聞こえてきそうですよね。
なんて愛らしいんでしょう!!
しかしあの時代の写実主義の画家は、
素晴らしい彼らの絵をみて「まるで写真のようだ」と褒められたに違いないですよね。
それは、「写実画はやはり写真には勝てない」ということを意味していたのでしょうか。
それとも、そのようなことを意識してはいなかったのでしょうか。
駅までの帰りに道は、行きと同じくクリスマスマーケットの通りを歩きました。
あたりはすっかり薄暗くなっていきます。
もっと人が増えてきました。
唯一マスクをした日本人の女子三人は、
寄り道しないで帰ることにしました。
あ〜もうクリスマスなのね。
おうちに帰って、クッキーでも焼こう!
寒くなってきましたね。
皆様もどうぞ風邪などひかれませんように。
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