2016 エーグル、レ ミュライユ 【スイス白ワイン】
5,360円
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スイスの南西部に位置するレマン湖の湖岸のVeveyの街は、
去年の夏、その界隈に住む葡萄畑の人々が、そしてこの街に住む人々が、
長年待ちに待った伝統的なお祭りの日を迎えました。
2019年7月18日〜8月11日開催
『フェット・デ・ヴィ二ュロン』 ワイン生産者の祭り
2014年にバーゼルのファスナハト が登録されたのに引き続き、
2016年12月1日に『フェット デ ヴィニュロン』は、ユネスコ世界無形文化遺産に登録されました。
それもそのはず。特別なこのお祭りは、なんと14年から28年に一度、1世紀に約5回しか開催されない貴重かつ神聖な伝統行事なのです。
さて、『フェット デ ヴィニュロン』、どんなお祭りなのか、探ってみましょう。
目次
1. ワイン生産者へ冠を授ける日〜伝統的歴史とは
2. どこで開催される? どんなお祭り?
3. 2019年の 『フェット デ ヴィニュロン』の様子
4. ラヴォー地区の高質わいんを試飲してみたい!
1. ワイン生産者へ冠を授ける日〜伝統的歴史とは
この祭典の期限は、実は17世紀から始まっています。
1770年ごろ、ブルジョアの土地所有者が、ワイン製造者の良い仕事に報いることで、ぶどう栽培の改善を奨励しようと目標を立て、最高のワイン製造者に冠を授けたことが始まりです。
そして1797年にはVeveyのマルシェ広場にスタジアムが建設され、ここでの冠式が開始されるようになりました。
宗教改革により、プロテスタントの思想に基づいて、大衆的祭典はあまり行われない時期に、地元の参加者によるこのパレードに注目が集まり、遠方からも人が訪れるようになったようです。
今でも、このお祭りは、最高のワインメーカーの表彰式というのが目的で華々しいショーが行われています。
このSpectacleスペクタークラ(ショー)のために、半年以上前から大きなスタジアムが建設を始めます。
下の写真は、2019年の2月頃に(開催の5ヶ月前)Veveyに仕事に行った時に写したものです。同年7月からの開催のために建設の骨組みがすでに完成寸前という感じでした。
2. どこで開催される? どんなお祭り?
スイスのレマン湖のほとり、ローザンヌ Lausanneとヴェヴェイ Veveyの間に位置するラヴォー Lavaux ラヴォー地区は、
世界遺産の葡萄畑なんです。 約30kmに渡るラヴォー地区は、なだらかな斜面がレマン湖に向かって伸びていて、それは広大で素晴らしい景色なんです。この地区に収穫された葡萄の生産のお祭りを、Veveyの街で開催するのです。
上のマップのマークをしているあたりがラヴォー地区です。
大げさかもしれませんけど、私にとって、こんなに心を揺り動かされた景色は初めてだったと思います。
約25年前に、カナダから夫くんのお家に遊びに行くことになった時、
当日チューリッヒ空港まで迎えにきてくれるはずだった夫くんが夫くんが病気になってしまい、
代わりにお義父さんとお義母さんと通訳のためにお義姉さんの三人が空港に来てくれました。
私はチューリッヒ空港から電車に乗って、フランス語圏に住んでいる夫くんの家まで一人で行くこととなり、
三人に電車に乗り込む所まで送ってもらいました。優しい家族です。感謝。
夫くんには「ローザンヌ駅で降りるんだよ。」と教えてもらい、楽しい電車の旅となりました。
フリブルグ(Fribourg)駅を過ぎて、30分ほど走ったところで、進行方向左側に開けた驚くような緑の葡萄畑に、
ものすごく感動したのを今でも覚えています。
ここはどこ?? ここはムーミン谷??
カナダも大好きな国で本当に素敵な景色がたくさんあるんですけどね。
こんなに心を揺り動かされたことはなかったかもしれません!
ここはいったいどこなんだろう?? なんて地名なの? って思ってたところに、車内のアナウンスが、
「Le prochain arrêt est LAUSANNE」 次の駅はローザンヌです。
え? ローザンヌ???
ここで私降りるん?? この街がローザンヌ???
電車の中から観るラヴォー地区の葡萄畑
⏫去年8月にみんなで行ったラヴォー地区
なんか、この街が私に「結婚しよう💓」モードを促進させたような気がします。
あはは。夫くんのところにお嫁に行こう、ではなく、ローザンヌにお嫁に行こう!やな。。。
あ、これ、内緒ね。🤫
皆様もぜひ一度ここを訪れてくださいませ。
それで、ジュネーブ方面に乗るIC特急に乗ったら、進行方向左側に乗ることは必須ですよ!
チューリッヒやベルンからIC特急に乗れますが、
チューリッヒから乗る場合は、ニューシャテル経由の列車に乗ると、
このLavauxの世界遺産葡萄畑は見れませんので、ご注意を!
ラヴォー地区の特集、また近いうちにさせてもらいますね。
その時まで待っててくださいね。
ここを訪れる一番いい季節は春、夏から秋9月の収穫時ごろです。
さて、また横にそれましたが、
私たちは実は1999年にもこのお祭りを観に行ってました。
その時はちょうど夜に花火のある日で、会場から花火の上がるのを見ることもできて、最高の見晴らしでした。
去年は、私と夫くん、私の母(80歳)と義父(80歳)の四人で行ってきました。二人の80歳のお誕生日のプレゼントでした。
3. 2019年の 『フェット デ ヴィニュロン』の様子
ショーは、季節によって4つに分かれていて、最後は9月ごろの葡萄の収穫の季節でフィナーレとなります。
途中で、ワイン生産者の受賞のセレモニーがあり、ショーの最後には、たくさんの牛農夫に連れられて登場します。
スイスの伝統的音楽のコーラスやアルペンホルンなど、盛大なフィナーレで幕を閉じます。
演じる人たちはみんな地元に住んでいる人たちで、すべてボランティアです。
衣装を着た状態でお家から会場までバスに乗って通勤してくるところも愛着があります。
一度の公演が約3時間。土日は1日二度も公演を行うこともあり、暑い夏なので本当に大仕事となります。
自分の街のために何ヶ月も前から練習を繰り返し、本番は本当に素晴らしい演技を見せてくれました。
葡萄の収穫時期から始まる
4. ラヴォー地区の高質ワインを試飲してみたい!🍾🍷
さて最後はもちろんワインの時間です。
この辺りの美味しいワインはやはり白ワイン。
レマン湖のほとり、ラヴォー地区はスイス有数のワインの生産地です。
1000年前中世の時代に修道士さんたちが急斜面を開拓して石垣を築いたことが始まりです。
その後、生産農家に引き継がれていきました。
フランスのワインほど有名ではありませんが、白ワインでは世界でも有数な高品質のワインが生産されます。
ただ、生産量が少ないため、スイス国内で消費されてしまうので、
海外に輸出することはないのです。
だから、スイスのこの辺りに観光に来られたらぜひスイスのワインを買ってくださいね。
本当に美味しいですよ。
この辺りのワインは白が7割を占めています。樹木の種類はシャスラです。
生産した村の名前が、そのままワインの銘柄となっています。種類は8種類で、このような種類です。⏬
🍾 カラマン Calamin
🍾 シャルドンヌ Chardonne
🍾 デザレ Dézaley
🍾 エペッス Epesses
🍾 リュトリー Lutry
🍾 サンサフォラン St-Saphorin
🍾 ヴェヴェイ ・モントルー Vevey-Montreux
🍾 ヴィレット Villette
この中でもデザレーやサンサフォランが人気のようです。
まろやかで苦いのが苦手な方には、サンサフォランはオススメです。
このラヴォー地区にはワイン試飲場所があります。なんと全部で200種類近いワインが発売されているんです。
そこで気に入ったワインは、一本でもカートン買いでもできます。
この辺りはぶらぶら歩くのにも素敵な小さな街が連なっていて、美味しいレストランなんかもありますよ。
またここも特集しなくっちゃね。
このように小さい村を転々と試飲して歩くのがとても素敵だと思います。
もしくは、時間のない方には、👇のVinoramaに行くと、ハイテクのヴィデオの鑑賞や、300種類ほどのワイン試飲などが
一度にできます。
Route du Lac 2 (GPS では route Cantonale 2)
CH+1071 Rivaz
TEL +41(0)21 946 31 31
いかがでしたでしょうか。
まあ、ワイン祭りは20年ぐらいに一度なんで、今はまだまだオススメ場所としてご紹介できませんが、
素晴らしいムーミン谷、ではなくてラヴォーの世界遺産地区、そしてその美味しい白ワインの試飲は
絶対におすすめです。
レマン湖の美しさがまたその葡萄畑を美しく彩っています。
ぜひ次の旅行にはこの辺りをプランに入れられるといかがでしょうか。
ちなみに、我が家がいちばん好きなワインは、エーグル、レ ミュライユ Aigle です。👇このトカゲの絵が目印です。
一度試してみてくださいね。
2016 エーグル、レ ミュライユ 【スイス白ワイン】
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