昨日は運転免許証の記事を書きましたが、
その続きで、今日はスイスの運転事情をもう少し追求してみましょう。
スイスで運転する時に、色々と日本と違うところがありますよね。
慣れてしまえば大したことはないのですが、
少し説明させてくださいね。
スイスと日本の道路の違い
1. スイスは左側ハンドル。右側通行。
みなさまご存知の通り、スイスのハンドルは左側。そして右側通行です。
追い越しゾーンは左側となります。
左側を走る車を右側から追い越すことは禁止されてます。
世界での主流は右側通行です。下の地図をご覧くださいませ。
この赤く塗ってある国が右側通行で、左側にハンドルがあり、追い越しレーンも左側です。
青い地域は、日本も含めて右側通行で、右側にハンドル、追い越しレーンは右側となります。
左側通行の国は、圧倒的に少数派。 左側通行の国は、70ヶ国ほどあるみたいです。
日本以外の左側通行の国は、どこでしょう。
イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、パプアニューギニア、インド、香港、ケニア、南アフリカ共和国など、
この国々は、かつてイギリスの植民地だったところです。
各国によって、右側・左側通行のそれぞれの理由はあると思うのですが、
ヨーロッパの国はイギリス以外全部右側通行ってなんでなんでしょうか。。
それは歴史的な影響も強いようです。
と言うのも、以前は世界の人々はみんな、中世までは日本と同じ左側通行だったらしいです。
昔は刀や剣を抜く時、利き腕の右手で抜き取りやすいように、左側に刀や剣をさしていました。
それで、刀同士がぶつからないようにということで、お互いに左側通行になったということですよ〜!
馬車も同じこと。
馬を右手で鞭を打つので、すれ違う馬車同士の干渉が少ないように、やはり左側通行にしたようです。
ところがどっこい、ナポレオンのおやっさん、
利き腕が左だったらしく、
フランス革命の時に、いきなり右側通行に変更したんやよ〜という記録が残っておるらしいです。
自分が左効きやから、戦術の面で右側通行にした方が、
有利やと思ったんかも、ですね。
とにかくナポレオンのおやっさんはヨーロッパをほとんど支配しておった人やからね。
そんなこんなで、道路整備なんかも、
自分に有利なように進めちゃったんでしょうね。
すごい力や。
ほいで、イギリスだけは、ナポレオンの支配下になかったことで、
左側通行が残ったんやろう、というのが今の有力な説らしいです。
こう考えると、歴史ってほんと、面白いですね〜!
日本の歴史の授業なんて、まるで聞いてへんかったなあ。
先生が(、と自分のアホなことを、先生のせいにする。)もっとそんなお話なんかもしてくれてたら、
も少し興味あったかもなあああ、、、、
うん、歴史はおもろいわ。
うっぷす、また話が逸れてしもうた。。。許してオクンナセェ、親分!
2. 速度制限にご注意を!
ドイツなんかはアウトバーン(高速道路)は速度無制限なんて道が多いですよね。
でも、スイスでは高速道路の上限速度は、時速120キロです。
一般道路の上限速度は80キロ。
速度制限が表示しているときは、その標識に従って走らなくては、
罰金を取られることもありますよ。
とにかく、街にはオービスがメチャメチャ多いんで、
気をつけてくださいね。
小さな村なんかを走るとき、不意に速度制限の表示が見当たらなかったりします。
でも、それは80キロ走っていいよ〜ではなく、
実は50キロでした走ったらあかんよ、と言うことです。
もう一つ、通学路は速度制限 30キロだったりします。
わからへんよね、そんなの。。。
とにかくこう覚えてください。
速度制限の表示がない場合の上限速度は、
高速道路は、、、
一般道路は、、、
小さな村の中では、、、
通学路は、、、
です。お気をつけあそばせ〜!! 🚗
あ、それとね、小さな村では農家のトラクターなんかが、めっちゃめちゃゆ〜っくりで前を走っていることもありですわ。
イライラしないで待ってあげるか(そのうち農家の人なんで道を逸れていきます。)、道路のルールに従ったうえで、周りの状況を確認してから、安全に追い越ししてくださいね。
最後に
高速道路は、あんまりゆっくりでも違法になります。
高速道路は制限速度がない場合、80キロ以上で走らないと、周りの運転者の迷惑になり、かえって危険なんでよろしく〜!
ごめんなさい、どっかの心配しぃのおばちゃんみたいになってきたわ。。。笑
3. 昼間でもライトの点灯をしないと違法です
スイスでは、昼間でもライトの点灯が義務付けられているんですよ。
新車をスイスで買うと、エンジンをつけた途端にライトも自然に点灯するようになっているようですけどね。
つけ忘れたりして、犬のおまわりさんに見つかっちゃったら、
昼間でも40フラン(約4500円)、夜間やトンネルの中でつけてなかったら、、、60フラン(約6700円)は最低とられてしまいますぜ。気をつけておくんなさいまし。
いやいや、これが習慣になっていると、
日本で駐車するときとかに、親切なおっちゃんたちが、
「ねえちゃん、ライトついとぉでぇ。」
と教えてくれるんやけど、
「あ、あのね、スイスではね、、、」
とヌンチャクつけられへんから
「あ〜、ほんまや、ありがとう。」で済ませる。
ちょっと曇ってるぐらいだったら、日本では点灯してへんよね。
トンネルでも点灯してへん人たまに見るけど、
それ、こわすぎやろ〜!!
はい、スイスでは真昼間でも、点灯してくださいませ、親分さん!
4. なめんなよ! 横断歩道を通る歩行者!!
スイスに行かれたことのある方はお気付きのことと思いますが、
スイスで横断歩道と通っていると、ほとんどの車が止まってくれます。
他人を思いやり、真面目人間の多いスイスでは、道徳的な面もとても大きいのですが、
実は、スイスでは横断歩道に人が通っているときは、必ず止まらなくてはいけない規則があるんですわ〜。
規則を無視して、「歩行者トロいから先行くで〜」なんてことをしたらば、、、
はい! 罰金 30フラン(約3400円)でござり!!
だから、横断歩道だな〜って思ったら、歩行者が通っていないか、
そして横断歩道近くに歩行者が近づいていないかを
注意して運転してくださいね〜!!
余談なんですが、私がローザンヌでフランス語の学校に通っているとき、
急いで学校に向かっていた私のフランス語の先生は、
赤信号だったけれど横断歩道を走って渡ろうとしていました。
歩行者としてですよ!!
そこにやってきた犬のおまわりさんに止められて、
罰金20フランだったかを取られたそうですよ。
犬のおまわりさん、侮れない。。。
私、実家が神戸なんですけど、横断歩道を渡ろうとしている時に車が止まってくれたことは、ほぼゼロに近いです。
主婦の運転手とかなんて、自分だって子供がいるかもしれないのに、子供が通っていても、
歩行者の前をさぁ〜っと通り過ぎていきます。
その度に腹が立って、
横断歩道に入ろうとしているのを見ていても減速しない車に
見せしめのように歩き進んだりしてしまいます。
(危ないから、真似しないでね。。)
これ、なんとか直らんのかなあ〜。
以前はこんなことなかっよなああ。
なんか、車中心の社会になってるな。
あかん、あかん。
日本では多くの人が、なんとなくセカセカしとぉよな、運転する時。
5. スイスのパーキング事情
〜路上に駐車するとき〜
スイスで路駐をする時心配なのが、そこが有料か無料かということですよね。
それは、表示版や道路に塗られている色でわかります。
① 青ゾーンでは、制限時間内なら無料で駐車できます!!
路上に写真👇のように青い線が引かれているところを、blauer Parkplatz (青ゾーン駐車場)と言います。ここは、制限時間内なら無料で駐車することができますが、その時に必要なディスクがあります。
街によって制限時間が違いますが、チューリッヒなどの大きい街では平日は1時間と決まっています。
日曜祭日は終日無料で、制限なしで駐車が可能です。ただし、日曜祭日も制限があると書いてあることもあります。
その時に車のダッシュボードに置いておくのが、このディスク⏬
駐車場に着いた時間にセットして、車の前のダッシュボードに置いておきます。
このディスクを、『パークシャイベ Parkscheibe』と言います。
⏫これは、キオスクやガソリンスタンド、スーパーマーケットにも売っています。
スイスで運転するときは、これ買ってくださいね。
注意!!!
青い線から車がはみ出していたりすると、しっかり駐車違反となりますので、ご注意を!👇
② 番号などが書いていなくて、白い線で囲われてる駐車場は、無料ゾーン
この無料ゾーンはだんだん街中では見られなくなってしまいましたが、ちょっと町から離れたところや、小さな村なんかではまだみられる無料パーキングゾーン。ただし、駐車場に番号が書かれていたり、料金メーターの表示があったりしたら、時間ごとに料金を取られます。
⏫これは無料ゾーン。
⏬これは料金メーターにお金を入れなくてはいけません。
③ 料金メーターの支払い方法
⏫上の写真のようなパーキングメーターの場合は簡単です。
自分の駐車番号のボタンを押して、お金を入れるだけ。
コインはこのメーターの場合、50ラッペン、1フラン、2フラン、5フランが使えます。
駐車券は出てきません。チケットが出る場合もありますが、車のフロントに置かなくてもいいです。
⏫上のようなパーキングメーターだと、まずはじめに駐車番号を押し、お金を入れた後、右上の緑のボタンを押します。
二度押さなくてはいけな場合もあります。駐車券がでてきたら、それを車の内側、フロントに置いておきます。
④ プライベートの駐車場には停められない。
プライベートの駐車場があると、そこには停められません。
万が一、駐車違反に遭っても
Don't Worry !!!!
駐車違反は40スイスフラン。(約4500円)
車の前にセットされている駐車違反の紙を持って、郵便局で支払ったら、おしまいです。
まあ、嫌な思いをしないためにも、
もしはっきりしない場合は、建物の中のパークハウス(Parkhaus)に入れてしまうのが一番いいかもしれません。
大きなショッピングセンターには駐車場が常設しています。
そこでよく見られるのが、こんなスペース👇
Réserve Aux Dames (フランス語)
や
Für Frauen (ドイツ語)
初めてこの上のような駐車場を見たときは、「あ〜!女性は運転が下手やから、簡単に停めれるところをキープしてるんか、
失礼な!!💢」とか思っておった。。。
でもこれは、小さい子供を乗せていたり、荷物が重くて女性には大変だったりしないように、なるべくシッピングモールの入り口に近いところをキープしてくれているのでした。ははは、被害妄想でした。
(自分が運転下手やから、余計そう感じた、、笑)
まだ他にもおしらせしたい、スイスの道路情報があるのですが、
今日のところは、このぐらいにしときます。
また特集やらせていただきますね。
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