今の子供達は知らない子も多いようですが、スイスといえば、ハイジの世界というイメージが強いですよね。
ちなみにうちの息子は赤ちゃんの時、ハイジの主題歌をかけると泣き止んでくれるので、本当にお世話になっていました~
今日はマイエンフェルトにある、ハイジ村をご紹介していきますね。
ここは、昨日ご紹介したバートラガッツ Bad Ragazから目と鼻の先にあります。この二つはセットにすると効果的な旅ができます。
目次
1. マイエンフェルトはどこにある?
2. ハイジ村への行き方
3. ハイジ村をのぞいてみましょう。
4. オリジナルは、子供の本「ハイジ」
1. マイエンフェルトはどこにある?
マイエンフェルトはチューリッヒから電車で約1時間南へ下った場所にあります。
チューリッヒ中央駅からサルガン Sargans 駅で乗り換え、普通電車で二つ目の駅です。(一つ目の駅は、バートラガッツ Bad Ragaz)。
2. ハイジ村への行き方
ハイジの村は、マイエンフェルトの駅から徒歩で約1時間ほど葡萄畑の道を通りながら、緩やかな坂道を登っていったところにあります。それほど坂のきつい道ではないので、ハイキングコースとして最高です。もしくはマイエンフェルト ポストまでバスが出ていますので、そこからなら徒歩30分程度で着きます。車で行く場合はハイジ村のすぐ近くに駐車場があるので便利です。または、車を駅前の駐車場に停めて、ハイキングされる方もいらっしゃいます。
3. ハイジ村をのぞいてみましょう。
下の写真は、以前ここを訪れた時にもらったパンフレットの写しなので、ちょっと分かりにくいのですが、駅からはこのように、ほぼ真っ直ぐで分かりやすいです。途中、ハイジ村への標識も立っています。
ハイジ村まで行けない、という方は、マイエンフェルト駅のすぐそばにハイジショップがあります。レストランにもなっているので、ここでハイジが食べたようにラクレットでも頂かれてはいかがでしょう。
⏫のマップを観てください。①②③と番号が打ってありますよね。
まずここについて初めに行くところは③のチケット売り場およびインフォメーションカウンター。ここではお土産も買うことができます。
チケットをゲットしたら、①と②の家の見学となります。
① ハイジの家 冬の間は村の住人として、このような家で自給自足の厳しい生活をしていました。
② ハイジの山小屋 夏の間に二人が過ごした家。物語が蘇ってくる、想像したそのままのレプリカです。
ヤギのゆきちゃんが草を喰んでいた草原はこんな感じでしょうね
ハイジ村 便利メモ
営業時間 冬季は金曜日〜日曜日のみオープン 10時〜16時
4月〜7月、8月下旬〜11月 9時〜18時
8月下旬まで、12月 9時〜21時
入場料 (2019年現在) 大人 CHF 13.90
小人 CHF 3.90 (5〜14才)
グループ CHF 9.90 (10名〜)
幼児4歳まで 無料
ホームページ Heididorf
レストラン Hotel Restaurant Heidihof
レストランはハイジ村から徒歩5分ほどの場所にあります。
眺めのいいレストランでスイスの郷土料理はいかがでしょうか。
4. オリジナルは、子供の本「ハイジ」
ハイジは、1881年にスイスの作家ヨハンナスピリ(Johanna Spyri)が児童文学フィクションとして出版したのが始まりです。彼は、~子供と子供を愛する人のための本~として書き、「HEIDI ハイジ」はスイスのベストセラーの一つとして、現在でも国民に愛されています。
フィルム化されたのは、1937年。アメリカンミュージカルフィルムとしてAllan Dwanによって公開し、1952年にスイスファミリードラマとしてLuigi Comenciniによって映画化を経て、1955年には『ハイジとピーター Heidi und Peter』でカラーで登場しました。
その後1968年に『ハイジ』として再映画化されます。この映画では少しキャラクターの背景が違っていて、ハイジとクララは従姉妹の関係であったり、ハイジのおじいさんの生い立ちにスポットを当ててみたり(彼は昔、教会のオルガン弾きでしたが、家族の悲劇的な出来事をきっかけに長い間オルガンを弾けなくなってしまった、など)、あるいはフランクフルトのあの厳しいロッテンマリアさんが親切でハイジとも仲良くやっていたり、、とちょっとストーリー自体が違っています。
そしていよいよ1974年、日本に「ハイジ」が到来します。日本では「アルプスの少女ハイジ」としてアニメーションの形で高畑勲監督によってデビュー。1月から12月に渡って全52話をフジテレビ系列で放映しました。それ以来「ハイジ」のアニメは根強い人気を保ち続け、再放送化が長年続き、ヨーロッパをはじめ外国にもアニメーションという形で広まっていきました。スペインやイタリアなどでは今でも時々日本の「アルプスの少女ハイジ」が通訳版で観られます。
その後もスイスでは、1978年、1993年、2005年に再映画化しその度にハイジの子役キャスティングを探すのは大仕事だったようです。最近の『ハイジ」は2015年に映画化しました。キャスティングはハイジ役がアヌック シュテフェン Anuk Steffenで、おじいさん役がブルノ ガンツ Bruno Ganz(昔からの大役者)、そしてピーター役のQuirin Agrippiも大抜擢の好演技でした。この映画は世界中で公開された、大規模なプロジェクトだったのです。皆さんも、機会があれば一度観てくださいね。私たちの観た『アルプスの少女ハイジ』とほぼ同じあらすじでとても共感すると思いますよ。特にハイジとペーターの好演技は可愛らしくて、何度観ても飽きない感じでした。
実はこの映画でピーターのおばあさんを演じられた女優さんMonika Gubserさんは、じつはうちの息子の出演した映画『Grosse Sommer』でもうちの息子のおばあちゃんの役で出演されたんです。この映画『Heidi』が上演した頃と同じ頃に映画化したので、ある新聞には子役として一緒に載せてもらったこともあります。
明日は、うちの息子の映画のお話でもさせてもらいましょうかね。(どさくさに紛れて笑)倍賞美津子さんもご出演されている、スイス映画です。また、明日遊びに来てくださいね。
これが元祖アルプスの少女ハイジのお話です。奥が深いですね。今年の夏には、チューリッヒの歴史博物館にて、日本のアニメ『アルプスの少女ハイジ』の特集をやっておりました。ハイジはまさに、日本とスイスの懸け橋でもあるんですね。