あの後、私と泉と亜由美は別れた。
私は、「じゃ・・・んっ・・・さよな・・・ら」と言って泣き弱って帰ってきた。
でもこれは昨日の事。今日は今日、昨日は昨日なんだから、いつも通りに生活すればきっと大丈夫。
安心して、しっかり行動しないと、周りの人たちにも迷惑かけちゃう・・。
そんな事は絶対したくない、亜由美にも・・・。
さっきも思った通り、今日は今日なんだからしっかりしなきゃね♪
うん。大丈夫!頑張ろう!!
『行ってきま~ス♪』
そう元気よく言って私は家を出た。そして、いつもどおりに亜由美の家へ向かった。
ピンポーン♪
「はぁ~い」
『あの、渥美ですケド亜由美さんを呼びに来ました・・・』
「え・・・?これから一緒に行かなくなったんじゃないの?亜由美はそう言ってたわよ??」
『!?そんな事聞いてないんですケド!』
「・・・じゃあ帰ってきたら聞いてみるわね?だから早く学校行きなさい、遅刻するわよ?」
『え?おばさん、今何時です?』
「8:37よ?確かあそこの学校って9:00までにつかないと遅刻になるんだよね?」
『うっそ!もう8:37?!私が家出た時は8:00ぴったりだったのに~・・・』
「・・・時計ずれてるんじゃないの?もしかして時計って目覚まし時計・・・?」
『そうですケド・・・?何か?』
「やっぱりね~。目覚まし時計って時間がずれやすいのよ。きをつけてね~?」
ガチャ。モニターを切ったらしい。
ってゆうかぁ~、このまんまじゃマジやばいわ。急がなきゃ。
チャリを飛ばした。あと、角を曲がってスグ・・・というところで
ガッシャ~~~~~~~~~~~ンッッッッ!!!!
何かにぶつかった。
『イッタ~ィ!何よぉ~~~っ』
ぶんっと手を振り上げて横を見た。でも・・・そこにいた人は・・・
『竜也・・・?』
だった。
「奈美、俺と同じ遅刻か?小学校の頃のお前はどこ行ったんだか(笑」
何でこんなことを言っているのかというと・・・。
小学校の頃は、私は一番に学校についていたのだ。
学校が始まるのは8:00なのに6:00についてたりとか…。
バカみたいな事をしていた記憶が脳の恥にひそかに生き抜きしている。
「ん?お?何だこれ!!」
ふっと顔を上げると、チョビッと竜也の親指と人差し指でぶらさげられていたクッキーが。
また、新しく作って竜也に渡そうと思ったやつ・・・。丁度いいや。
『そっそれは竜也のよ!前助けてもらったお礼!』
「マジで?いまどきの女ってそんな事するんだ・・・でも・・・これさ?ありがたいけど受け取れねぇ」
『へっ?ぅ・・・何で』
「俺クッキーとかパサパサしたもん嫌いだから」
『じゃぁ・・・何なら好きなのよ?』
「お礼なんていいのに・・・あ、でもくれるとしたらチョコレートケーキがいいな」
『チョ・・・チョコレートケーキ?』
そんなのつくったこのないのに・・・。
「嫌ならいいぞ。ゼリーとかプリンとかで・・・・」
『いいっいい!作るよ、チョコレートケーキ!!!』
「マジで?!やり~っサンきゅぅ~♪」
犬みたいにはねあがってやんの。
『あぅ・・・あとさ、竜也ってどこの学校に通ってるの?』
「ん?っと・・・鬼丘高」
『え?!あの柄の悪い人たちが通う鬼丘高校って事?!』
「おぉ!せ―かいだ!」
『だって・・・有名だもん。暴走族やヤンキーとかが通う、すっごい怖い学校って噂・・・』
「マジ?そんなに怖くねぇ~んだけどな・・・奈美も一回来てみろよ」
『え?やだよ!なんか怖いし・・・私なんかみたいな人が行ったら絶対絡まれちゃうよ!!』
「だったらヤンキーの格好すればいいんじゃね?毎日誰が来てないかとか確認しないから見つかんないっしょ」
『でも、私ヤンキーの格好なんてどんなのか知らないよ・・・?』
「そっか・・・じゃあ明後日!明後日ひまか?」
『たったぶん・・・はっきりは分かんないよ・・・』
「んじゃメアド教えるからさ、ケータイ出して」
『んぇ?!いいの?』
「あぅ・・?うん、いいよ」
『そっか、良かった、アリガトね♪家に着いたらスグメールする・・・ぁ!』
ピロリン♪ちょうどメアドの交換が終わった時、気がついた。
もう学校が始まるってこと・・・。
「どした?あ・・・そっか、奈美は遅刻してたんだよな、急げ!・・・」
『うん!じゃ、またね!!』
「おぅ!」
と言ってから走って学校へ行った。
早く学校終わんないかな・・・竜也にメールしたいな・・・
今日からとても楽しい一日が始まった気がした…。