ハーブティーのご注文で
「ジャスミンティー」
というオーダーがあったので確認。


一般的にジャスミンティーというと、
「緑茶にジャスミンの花の香りをつけたもの」です。
(沖縄のさんぴん茶がそう)


紅茶でいうと「アールグレイ」みたいな存在である。
(紅茶の茶葉にベルガモットという柑橘類の香りをつけたもの)




うちではハーブを扱っているので、
緑茶は基本扱わないのですが、
ハーブとしてのジャスミン(の花)をティーにするというのはできる。



(↑ジャスミンのつぼみ状のものを使います)


「味はどう違うのかしら?」
というので

「ジャスミンのシングルのティーは、香りは良いけど、少しボヤっとした味。

緑茶かペパーミントか何か、味のベースになるようなものをちょっとブレンドすると味がしまります」

とお答えすると、
じゃあ緑茶+ジャスミンのブレンドでお願いしたいです、
とのことで、トライしてみました。


しかし……




実際やってみたところ、やはりど〜うしても、緑茶の風味が勝ってしまう結果になり、

緑茶→マルベリーに変更

でどうだろうか、ということになりました。




マルベリーならノンカフェインなので、
抽出時間が長くなっても苦味が出ないですし。

マルベリー
和名:桑の葉。
緑茶と似た味(昔は緑茶と偽って飲まれていた)。
アレルギーもないです。



緑茶は、
元々お茶としての製法で作られる。
つまり味・香りが短時間でしっかり出せるようになっている

のに対し、

ジャスミンは花のつぼみ
他のハーブと同じく、ただ乾燥させただけのもの
(お茶類のように発酵、半発酵、熟成、焙煎etc.という、味を追求する工程は一切なし)
なので、抽出に時間がかかります。
(6分間くらい蒸らした方がいいようです)

また、お湯を注いだ時にプカプカ浮いてしまい、さらに浸りにくいので、事前に少し砕いておくのがコツです。


中国には「花茶」というジャンルがありますが、
香りを飲む、という繊細なもので
美味しいお茶に慣れ親しんだ日本人には、少し物足りなく、
「薄い」と感じてしまいますね。

今回のジャスミンマルベリーティーも、
ジャスミンの香りを生かすべく作ってみましたが、
やってみるとなかなか難しい。


ということで
ジャスミン+マルベリーのブレンド茶を発売ちう。

ほっこりと、ジャスミンの優しさ感じます✨