先程、恙無く一斉アチューメントを終えたので報告しますキラキラ


今日の美保神社は霧雨雨 ベールのような美しい雨は、青石畳通りを晴れた日よりも色鮮やかに浮きたてますキラキラ
美保関は雨が似合う場所なのです雨

名前を書いた形代を取り出し、いつものように読み上げて息を吹きかけると、墨色の名前が揺らいで蜃気楼のように浮かび上がり、地面に降り立ちます。霧雨の中降り立った名前たちでしたが、名前の周囲を何かが覆っているのか、雨粒を弾いていました雨

『事代主様の御神氣が既に与えられ、名前を護っていらっしゃるんですよ。』

と、万能執事・清流くんが教えてくれます龍 今回のアチューメントのナビゲーターは、清流くんが勤めてくれるようですキラキラ 
本日の装いは、狩衣ではなくちゃんと神代の正装スタイルキラキラ  群青から藤色の重ね着が麗しいキラキラ


(私は逆で、藤色から群青の重ねだけどね。)

今日は気温も低く、トレンチコートは必須アイテムです!



最近は、りんぽんの撮影にも同行し、道案内をしてくれている清流くん、彼がナビゲーターなら、道はさらに整うのだろうなと思いながら、名前たちを先導する清流くんを後ろから眺めていました桜


『皆様、この下をお通りください。それで穢は随分と祓い清められますよ。』

右横に清流くんは依り、名前たち一人一人が通っていくのを静かな目で視ています龍
すんなりと通る名前もあれば、バチンっと大きな音を立てて何かが剥がれる名前もありました。剥がれたものは清流くんが右手を伸ばして引き寄せ、ギュッと握りしめて散り散りにしてしまいます。

『生きていれば、何かしら憑く事もありますからね。風邪と同じです。然程気にならさずに。』

と、大きな音のした名前たちには、大丈夫だとしれっと伝えていました宝石ブルー

(しれっと伝えてるけど、結構なの憑いてる人いたよ汗

私もアルカイックスマイルを崩さぬに視ていましたが、内心は少々動揺していました滝汗


清められた名前たちは、内側からキラキラと輝きを放ち始めますキラキラ  穢や憑きものが取れて、本来の魂の輝きが外へと向かって放たれているようですダイヤモンド

(きっとこの霧雨も、浄化の雨なんだろうなぁ。)

傘から手を伸ばし、優しい雨に触れると、雨粒がキラリと輝きますキラキラ 不要なものを洗い流し、清める浄化の雨雨 とても優しく、とても然りげ無く、それがなんとも事代主神らしいなと感じます宝石ブルー

並んで参拝をすると、海の底から響き渡る大太鼓の音、続いて笙の音などが響き渡り、どんどんと近づいてきます。音は近づけど姿は視えず、どこからお姿を現されるのかと思っていたら、幣殿内、本殿への入口付近が蜃気楼のように揺らぎ、山吹から黄緑、黄緑から青の重ねの神代正装スタイルで、事代主神が現れました宝石ブルー
晩春から初夏を思わせる装いは爽やかで、今までになく明るく華やかだなと思いましたキラキラ

『えびすだいこく両参り、よくぞこの地へと参られた。島根半島の両側に鎮座する出雲大社と美保神社、陰陽を表し、この国を護る要の一つ。我らはこの国の夜を護り、見えざる世界を司る。
まず、日昇る陽たるこの美保神社より、皆に幸を与えよう。』

そう仰ると、両手を真っ直ぐ伸ばして高らかな柏手を打ち鳴らすと、その両掌より黄金の榊が現れますキラキラ  榊には細い紙垂が名前の数ほど下がっており、一つ一つが名前たちを祓い清めて御神氣を授けるもののようでしたキラキラ

『皆様、頭をお下げください。』

清流くんに促され、名前たちは頭を下げます。下げた頭を確認し、事代主神は大きく黄金の榊を振ると、シャラシャラと鈴のような音がして、紙垂の一つ一つから、それぞれの名前たちに砂金ような御神氣が降り注ぎましたキラキラ 

砂金のような御神氣を授かり、キラキラと輝く名前たちダイヤモンド それは眩い朝日に照らされたかのような姿でした晴れ

『頭を上げるがよい。』

静かに、穏やかに微笑みながら、事代主神が仰り、名前たちはおずおずと頭を上げます。

『雨の中、この地まで参じたのだ、少し境内を歩こうか。』

そう仰ってくるりと背を向け、黄金の榊を横に控えた神使に渡してから、ゆっくりと歩き始めました宝石ブルー



三穂津姫神の社横を通る時は、軽く会釈をする事代主神宝石ブルー すると、社から姫神たちの鈴の音のような軽やかな笑い声と共に、黄金の稲穂が名前たちの前にポンッと現れ、与えられましたキラキラ

『三穂津姫からの贈り物だ、受け取るがよい。』

事代主神にそう伝えられ、名前たちは稲穂に手を伸ばし掴みます。掴んだ瞬間、稲穂の籾と籾が触れ合い、シャラシャラと軽やかな音がしました音符


続いて、二つの本殿が見える場所まで来て立ち止まり、しばらく目を細めて眺められた後、ゆっくりと身体を右に向け、森の中を指さされます宝石ブルー


『山に降った雨は、地面に染み渡り、やがて大地を流れてここに辿り着く。辿り着いた雨水は溜まり、池となって留まる。
これを神々からの恵みと例えるならば、神々は常に天より人々に恩恵を降り注ぎ、与えている。それは降り注ぎ、一旦溜まって、それを強く求める者や、日々感謝と努力を怠らぬ者へと流れていく。』


『この石垣より滲み出る雨水のようだ。そこに不公平などはない。ただ、求める者の思いの強さと、感謝と努力、それによって大きく流れ出る箇所と、そうでもない箇所が出来るだけだ。
そして、流れ向かっても、それを受取って貰わねば、石垣の中で留まり、表へと出る事はないだろう。』


『流れ出れば、それはさらに広がり、多くを潤す。他の流れともまた合流し、より大きな流れとなろう。
故に、受け取る事を拒むな。遠慮もするな。それをすれば、そなたらを通じて受け取れる者ものが受け取れぬ。神々は、より受け取り与える者ものにも、多くの流れを向ける。その流れを受け取り、さらに多くの者ものへと与える者ものに強く大きく流れを向ける。』


『然しながら、これがとても幸運かと謂えば、そうでもないのかもしれない。なぜなら、強く大きく受け取るという事は、それに耐えうる器が無ければ難しい。故に強く大きな流れは、一旦それを受け取れる者ものに流れ、小さき流れとなり、人々に分け与えられるのだから。

それを独り占めする事などは出来ぬ。なぜなら、強く大きな流れを人が受け止め続けるのは不可能だからだ。神と人、その力の差など歴然。比べられるものではない。独り占めするならば、いつか決壊する。』



『故に分け与えよ。物や金でなくてもよい。笑顔や思い遣り、知恵でもよい。それらは時に物よりも、金よりも価値がある。人の心を温める。人を助ける。流れは尽きる事などはない。受け取れば受け取るほど大きくなる。与えれば与えるほど大きくなる。

人は人無くして成り立たぬ。神無くして成り立たぬ。神もまた、人無くして成り立たぬ。
全ては繋がり広がっている。繋いがった縁を絶やさず、さらに大きく広げ、人の優しさを伝えていけばよい。
名は残らずとも、その想いは残る。想い派永遠だ。』


そう仰って森を目を細めて眺められ、名前たちを振り返り、微笑み、軽く会釈をされた後、また太鼓の音が鳴り響き、それを合図に潮の香りが濃くなり、事代主神の姿が薄れていきました宝石ブルー

残された名前たちは、事代主神の言葉を思い返し、受け取った稲穂についた雨粒を視つめ、これをまた誰かにお裾分けしようと考えているようです。

『そうですよ、皆様が受け取ったその稲穂と雨粒は、これからどんどんと増えていきます。誰かに与え、その受け取った誰かが増やしてくれるでしょう。また、受け取った誰かも、また大切な誰かに渡し、増えていくのです。

皆様は、今日の御神氣を配るお役目も授かりました。さあ、その稲穂を手に、肉体へとお戻りくださいませ。』


そう清流くんは名前たちに伝えると、何処からともなく名前の数だけ鯛が泳いできました。鯛たちはその背に名前たちを乗せると、勢いよく大地の氣の流れに乗って、それぞれの肉体へと返って行き、アチューメントは終了しました波


終了後、引いたおみくじは七七番で、人との縁を大切にと書いてありましたキラキラ  人との縁を大切にする事が、招き猫のように素敵な縁を招くんでしょうねオッドアイ猫


アチューメントを終えた頃には雨も止み、空には晴れ間がのぞいていました晴れ

『姫、今日もお疲れ様でした。では、次なる仕事へと向かいましょう。今日も予定はいっぱいです。』

キリリと振り返る清流くんは、いつもの青い狩衣姿へと変わっていました龍


さて、巫女舞の音を聴きながら、境内を去るとしましょうか神社

お申し込みくださった皆様、今日はありがとうございましたキラキラ  皆様のご多幸を心よりお祈りいたします星