さてさて、前回八重垣神社帰りの話。


夕暮れ時の9号線、ふと空を見ると龍の形の雲が浮いている。なんだか口を開けて嬉しそうに空へ飛んでいくみたいだった。 


その龍の尾の辺りの雲が、二色に分かれているのだ。上が薄いエメラルドグリーン、下が薄いピンク。

他にもそんな雲があるのかと見回すが、普通の雲しかない。助手席の友人にその事をつげたが、山影に入ってしまい空が見えない。

2,3分走って山影からでると、龍の雲みえず…。


「あんたにしか見えないじゃないの?」と言われ、そういう類のものだったのかなと思いつつ、空を見渡す。


あった!龍ではないが虹色に光る雲が!まるでその雲の所だけ虹がかかっているような、七色の雲。「凄い!初めて見た!」友人と二人はしゃぐ。 


やがて山間から出て、景色は日本海へ。朝は風も強く、北島三郎と鳥羽一郎が演歌歌ってそうな荒れた海だったが(笑)、沖の荒れはおさまり、穏やかだ。 


「案外、さっきの龍は海から飛び立ったのかもね」と、二人で笑う。 またいつかあの龍と出会えるといいな。