注意:櫻葉小説です。



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side 雅紀






けっきょく俺はその日の夜遅くに先輩にラインの返信をした。





僕でよければ
1週間、泊まらせていただきます。
先輩の邪魔にならないように
心掛けますね。
どうぞよろしくお願いします。




良かったーーーーっ!
相葉くんありがとう〜!!!
君は俺の救世主だよぉぉぉーー!






へらっ……


こんなに喜んでくれるなら……
悩まなくて良かった♡
嬉しい!!!

てかもう
これが惚れた弱みってやつか……

どう転んだって
嬉しいんだからどうしようもない。





さっそくで申し訳ないけど
明日から来てもらえる?
荷物運ぶの大変だろうから手伝う!



いえ。荷物は大丈夫です。
それよりも
ニノと大ちゃんと松潤が
同居祝いに
鍋パしたいと言うんですがどうですか?




お♪いいねいいね!!!
あ〜でも俺んちに何もねぇけど
大丈夫かな?(^_^;)




ニノが持って行くと言ってました。




やったー!
パーティーしようぜぃ〜!
楽しそーだ♪





とにかく初日は
ドキドキがやばすぎる、って俺が泣きつくと、チームニノがリラックスできるよう初日だけ力を貸してくれることになったんだ。











ピンホーン……



「は〜い!いらっしゃい!みんな」




先輩のマンションはとっても広くてとってもかっこいいマンションだった。


(テーブルの上とかちょっと散らかってるけど……)



「相葉くん、ホントありがとね?」

「い…いえ///お世話になります。」

「あ、荷物こっち。こっちの部屋に置くよ。貸して?」

「あ…ありがとうございます。」



重い荷物をすぐに引き取り運んでくれた。




ニ「ちょっと翔やん!テーブルの上置けないじゃないですか!」

「あごめんごめん💦」

大「すっご!仕事の資料ばっか。」

松「ホント色気のない部屋だな〜」

「うるせー」

ニ「キッチン借りるね?」

「おう。酒はいっぱいあっから♪」

ニ「あ!ちょっと!!!」

「へ?」

ニ「メールで用意してくれって伝えてた調味料!ひとつ無いじゃん!」

「あっ、やべ!!!忘れてた💦」

ニ「も〜〜〜!あれないと味が決まらないんだよー!」

「急いで買ってくるから!みんなちょっとゆっくりしてて?」

ニ「まーくん一緒に行ったら?」

「ダメダメダメ!!!相葉くんは荷造りと荷物運びだけでめっちゃ疲れてるんだから!!!」

「あ……いや…べつに……」

「子どもじゃねぇんだから俺一人で行ってくるわ。えっと上着上着……」




一緒には行かせてもらえない事を悟った俺は
先輩の部屋に居れている実感を噛み締めるように辺りを眺めた。





すると


俺の目に入ってきたのは…………









『カラフルキャロット』









胸がドキュンと高鳴った。

すると大ちゃんが俺の目線に気付いて櫻井先輩に言ってくれた。



大「翔くんこの絵本……」

「あー!それ?俺の大好きな絵本だからいつも読めるようにそこに置いてるんだ。手にとって読んでいいよ?」

大「いいの?」

「ぜんぜんいいよー。
じゃあ行ってきます〜」






バタン………






大「まーくん……手にとっていいってさ?」

「大ちゃん……ありがとう。」







リビングの棚に

表紙がキレイに見えるように置かれてた。

その周りだけ散らかって無くて

先輩が絵本を大事にしてるのが伝わってきた。





それを知れただけで




俺はもう胸がいっぱいになった。