DVD「ギフテッド」 | Aki-r-sのブログ

Aki-r-sのブログ

思いついたことをつれづれなるままに。

 

 

 

 

 

ボートの修理をして生計を立てる

 

フランクとその姪で7歳のメアリー。

 

2人はメアリーの母・ダイアン亡き

 

後、一緒に暮らしてきた。

 

「子どもらしく」生きていくことが

 

何より大事だと考えたフランクは

 

メアリーを普通の学校に入学

 

させたが、普通の子よりもはるかに

 

数学の才能があるメアリーは

 

先生の出す質問に次々に答え、

 

ついにはメアリーの年齢では

 

とうてい解けないであろう問題に

 

答えを出してしまう。

 

それを知った学校長はフランクに

 

天才児を集めた学校への編入を

 

勧めるが、彼はその話を断り、

 

この話は終わったはずだった。

 

だがメアリーの一件は、メアリーを

 

妊娠したことでダイアンと絶縁し、

 

それまで顔も見せたことがなかった

 

フランクとダイアンの母・イブリンも

 

知るところとなる。

 

数学の天才だったダイアンは

 

数学上の未解決問題に取り組み、

 

その道半ばで亡くなっていた。

 

メアリーならその「先」に進める

 

かもしれないと考えたイブリンは

 

彼女を手元に置き英才教育を

 

受けさせるために、フランクに対し

 

親権を争う裁判を起こす…

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

 

 

予告編。(20世紀FOXさんYouTube。1分40秒の動画)

 

 

「ひとよ」の舞台挨拶時の

 

松岡茉優ちゃん風に言うならば

 

「キャプテン・アメリカどこ行った」

 

な、クリス・エヴァンスさんですが、

 

やっぱりちゃんとメアリーの

 

ヒーローで、いいおじちゃんだった。

 

お話の進み方としては紆余曲折

 

ありつつ、最終的には落ち着くとこに

 

落ち着くんだろうなという予想を

 

裏切らない作品となっておりました。

 

そういう意味では安心して見て

 

られる。(←褒めて…るか(^^;?)

 

 

NHK「クローズアップ現代」さんで

 

「知られざる天才“ギフテッド”の

 

素顔」って回があったようで、

 

そこに「ギフテッド」と呼ばれる

 

方々がどういう方々なのかという

 

説明などがあるのを見つけました。

 

興味のある方はこちらをどうぞ。

 

 

以下、観終わって考えたことを。

 

若干ネタばれ気味ですので、

 

これから観ようと思ってる方、

 

ご注意ください。

 

 

イブリンさんは若い頃、全てを

 

犠牲にして未解決問題に挑んで

 

たんだろうな、きっと。

 

結果として彼女はできなくて、

 

それがずっと心残りで悔しくて。

 

だから娘がもしかすると…って

 

わかったときは目の前がパーッと

 

光で満ちたような気がしたんじゃ

 

なかろうか。

 

「今度こそ。」

 

「私はできなかったけど娘は。」

 

そう思ったイブリンさんは、彼女が

 

そうだったように娘にも数学以外は

 

全て犠牲にするよう強いた。

 

てか、それが「当たり前」だと

 

信じて疑わなかった。

 

イブリンさんにとっては「未解決

 

問題を解くこと」は世の中の何より

 

優先され、尊重されることだった

 

から。

 

けど、ダイアンさんにとっては

 

数学は必ずしも「一番」ではなかった。

 

それをイブリンさんは認めなかった。

 

自分には時間と能力が足りなくて

 

どれだけ努力しても解けなかった。

 

自分にその能力があれば、と

 

繰り返し願った能力を娘は持って

 

いるのに、それが発揮できる

 

環境を与えているのに、なぜ

 

その能力を使うべきところに

 

向けないのか。

 

歴史に名を残す偉業が達成

 

できるのに…と、

 

ものすごく歯がゆい思いで

 

娘を見ていたのかもしれない。

 

…なんてことをさ、イブリンさん

 

見ながら考えたんだけどさ。

 

やっぱさ。

 

「自分」と「娘」は違うじゃん。

 

強要しちゃダメだよ。

 

実の娘であってもさ。

 

メアリーちゃんにもそれが繰り返

 

されることがなかったのは幸い。

 

フランク、お姉ちゃんの言い遺した

 

ことを曲げちゃったけど、それが

 

メアリーを守るためになるなら、

 

お姉ちゃんも許してくれると思った

 

んだろな。

 

(意地の悪い見方をするなら、

 

「あなたはこっちがあれば

 

メアリー要らないんでしょ?」と

 

母を試す気持ちもあった?)

 

たぶんフランク自身もお母さんに

 

言いたいことはいーっぱいあって、

 

それもあって、「メアリーだけは」

 

という気持ちも強かったんだろう。

 

…と、こういうことまで考えて

 

しまったのはさ、役者さんたちが

 

キャラクターの過去を感じさせる

 

厚みのある演技をしてたからだよ

 

なぁ。

 

母と息子の会話の場面での

 

微妙~な距離感というか

 

お互いに相手を探り探り会話してる

 

感じとか、絶妙だった。

 

「るろうに剣心」の何作目だったか、

 

たくさん出るキャラクターが

 

どういうキャラクターかってことを、

 

原作は何話分か使って説明できる

 

けど、映画ではそれをやってる時間

 

ないから、その人がそこにいる

 

だけでどういう背景・過去のある

 

キャラクターなのかが表現できる・

 

観てる人にそれが伝わる役者さん

 

だけをキャスティングしてるって

 

大友監督がおっしゃっていたのを

 

(↑正確にこうではなく、大体こんな

 

ような意味のこと、ね)思い出した。

 

まさにこういうことよねーって。

 

ダイアン役の方なんて、ほぼ写真

 

1枚の、その微妙な表情だけで

 

どんな環境でどんな思いをして

 

きたかがわかる気がしたもん。

 

いやー、映画本編観てる間よりも

 

観終わってからこんだけ考えちゃう

 

映画、久々だったわ。