￥3,990
Amazon.co.jp
16世紀末のロンドン。
一人の男が捕らえられ
尋問されている。
「オックスフォード伯が
お前に託した文書は
どこにある？」
「知らない。」
「お前が彼の屋敷から
持って出るのを見た
者がいるんだぞ。」
「…燃えた。」
「何？」
「あなた方が私を
追いかけて火をつけた
あの劇場で、
原稿は全て、燃えて
しまった。」
尋問していた男達は
顔を見合わせる…
ウィリアム・シェイクス
ピア。
戯曲37作品、
ソネット154篇、
物語詩数編を残し、
英国のみならず
世界的にも史上最高の
劇作家と言われる彼の
自筆原稿は
作品が発表されて以来
400年の間、
一つたりとも発見されて
いない。
シェイクスピアとは
誰なのか。
なぜ自筆の原稿が存在
しないのか。
物語は彼の最初の作品が
上演される少し前に
さかのぼる…
・・・・・・・・・
シェイクスピアとして
一般に流布している
人物と、
実際の作者は別だという
説は18世紀からあった
のですと。
この作品は
「別人説」をベースに
ほんとうのシェイクス
ピアは誰だったのか、
なぜ名前を隠さなければ
ならなかったのか
現在シェイクスピアと
して肖像画に書かれて
いる人物は誰なのか
等々を、当時の
政治情勢などと絡めて
描いてあります。
オックスフォード泊の
「若い頃」と「現在」が
行ったりきたりする
もんで、最初は
ちょっと人物把握に
戸惑った。
実在の人物も出ている
から、この当時の
エリザベス王朝期に
ついての知識があれば
もっと面白く観られる
んだろうなぁ。
…って、これは
歴史が絡む映画を
観るといつも思うこと
だけど。
途中で「ロミオ＆
ジュリエット」が
上演される場面が
出てきてね、
健くんのロミオさま、
思い出しちゃった。
セリフがさ、
ほぼ同じなのよ。
てことは、演出法は
ともかく、セリフに
関しては16世紀から
ほぼ変わることなく
演じ続けられてると
いうこと。
変える必要がない、
おいそれとは
変えられない域まで
磨きぬかれた言葉を
連ねたセリフである
ということ。
シェイクスピアって…
すごい。
公式サイトに予告編
ありましたので
興味のある方は
どうぞ。
（YouTubeにとびます。2分48秒の動画）