「戦場でワルツを」 | Aki-r-sのブログ

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2006年、冬のある夜、

映画監督のアリは

旧友ボアズに、毎晩同じ

悪夢に悩まされている

話を聞かされる。

自分たちが従軍した

24年前のレバノン侵攻の

後遺症ではないかと

語るボアズの言葉を

聞きながらアリは

奇妙な感覚に襲われる。

「どうして俺は何も

覚えていない?」

アリの相談を受けた

臨床精神科医の親友・

オーリの勧めに従い、

アリは世界中に散らばる

当時の戦友たちを訪ねる

旅を始める・・・


・・・・・・・・


去年のアカデミー賞

外国語映画賞で

「おくりびと」と

グランプリを争った映画

だそうです。

全編アニメですが、

アニメだから表現できた

ドキュメンタリーでも

あります。

1月いっぱいで閉館した

シネパラダイスという

映画館の最後の上映

作品でした。

大きな映画館では上映

されないような、熊本

では上映がないかも

しれないような映画を

上映してくれる、とても

ありがたい映画館の

最後にふさわしい作品

だった気がします。

失われた記憶をさがす

アリの旅は、その記憶を

なかったものとして

封印しなければ生きて

いけないほどの苛酷で

非情な戦場での出来事を

思い出すことに繋がって

いくのだけど、戦場に

おいて、人を敵と見なす

心の働きというのは

普段なら絶対にしない、

できないようなことも

してしまうために必要で、

それをすることで人は

鬼に変わるのかも

しれない。

後で考えて

「どうしてあんなことを

してしまったのだろう」

と悔やむ気持ちが

大きければ大きいほど、

その瞬間の心の鬼は

凶悪で残忍なものに

なっていたということ

なのかも。

この映画の内容から

こんな話を書くのは

映画の内容を真摯に

受け止めてない、と

思う方もあるかもだけど

そこは勘弁していただ

いて・・・


「鬼」っていうのは

結局「人の心」が作り

出すものだろうと

思うの。

たとえば

「鬼のような教師」とか

「鬼のような上司」とか

そういう表現をつかう

時ってね、

その教師や上司が

自らの心の持ち方で

鬼になってる場合も

あれば、受け止める

こちらの「非を認めたく

ない」気持ちなどが

原因で相手を「鬼」に

してる もしくは 

相手を「鬼」のように

感じる場合もあるわけで。

ひょっとして節分の鬼

というのは、絶対的な

悪として人々に禍を

もたらす魔物の鬼だけで

なく、誰の心にも潜む

鬼になりうる部分を

打ち捨てるための

儀式でもあるのかも、

などと考えた。


◇・◇・◇・◇・◇


ところで、私にとっての

「鬼」はですね、

1年365日、ほぼ変化なく

あり続ける食欲でしょう。

食欲って、全然無くなっ

たら逆に身体に悪い

よね。ということは

「ほどほど」で留める

というのが大事。

「ほどほど」がキープ

できるのであれば

食欲は「鬼」にならない。

でも、ついついおいしい

もの食べ過ぎたり、

食事の後にデザートの

誘惑に負けたり・・・。

やっぱり「鬼」は私の

自分への甘さが作り

出してるんだよね~。

わかってる。

わかってるんだけど。

ね~・・・。

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