バスの中で | Aki-r-sのブログ

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受験の思い出 ブログネタ:受験の思い出 参加中
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高校受験当日、

バスに乗った途端に

「えっ!?」と

一瞬驚いて、次に

一気に心拍数が急上昇。

その頃片想いしてた

同級生が友だちと二人で

そのバスに乗ってる!

まぁ、よく考えれば

同じ中学ってことは

そんなに遠くないとこに

住んでるわけだし、

行き先(受験校)は

同じだし、そこらあたり

から受験校に行くには

その路線のバスに乗る

のが一番都合が良く、

しかもそれほど頻繁には

バスの便がなかったから

受験の時間に間に合う

ように受験校に行こうと

思ったら行く方法と

時間は自然と定まって

くるため

そういう事態も十分に

あり得る

というよりむしろ、

同じバスである確率の

方が高かったわけですが

「受かる確率は五分五分」

と言われてた私には

そういうことを考えてる

脳ミソの余裕は

これっぽっちもなく、

これはホントに不意討ち

と言うべき事態なので

ありました。

私は同じとこを受ける

女の子の友だちと一緒

だったんだけど

二人掛けのシートは

彼らの前しか空いてなく

て、そこを避けるのも

何か意識してるみたい

だし、普通の顔して

前のシートに座って、

友だちと歴史の問題の

出し合いっことか

してたら後ろから

「あっ」って小さい声が

したと同時に

コンッ☆と何かが

落ちた音。

どうやらペンか何かを

落としたらしい。

ガサゴソと座席の下を

のぞく気配があって、

その後にいきなり

「ねぇ、○○さん。」

後ろから彼に名前を

呼ばれてうろたえる私。

「何?」

精一杯平静を装って

振り返ったら

「俺のペン、そっちの

足元に転がっとるけん、

拾ってもらっていい?」

座席の下をのぞきこむと

確かにペンが。

「はい。」

拾って手渡すと

「ありがと。」

と、笑顔。

このね、この笑顔が

好きだったんだ~!

顔が真っ赤になるのが

自分でわかったんで

慌てて前を向いて

座り直す私。

(この頃はさすがに

純情だったわね~

f(^^;・・・!)

後ろの席では彼の友だちが

「うぇ~、縁起わりぃ!

受験当日に物を

“落とす”やら、お前

落ちるの決定ぞ!」

なんてからかってる。

彼は、受験前最後の

三者面談で

「受かる確率はないと

思った方がいい。

悪いこと言わないから

別の高校受けろ」と

先生に言われたのに

「いや、絶対に○○高が

いいんです!」と

つっぱねて、毎日

ありえないほどの

猛勉強してるって

ウワサだったし、

3学期になってからは

教室でもずぅぅっと

勉強してて、

その姿からは本当に

その高校に入りたい!

という気持ちがにじん

でて・・・。

「そんな彼に受験当日の

朝からあんた何てこと

言っちゃってくれてんの

(`□´)!!」

と、私、振り返って

彼の友だちの頭を

はたいてやろうかと

思ったけど、できるわけ

もなく(×_×;・・・。

でも、彼は友だちの

からかいにも少しも

動じず

「は?何ば言いよっとや。

俺はペンを“落とした”

んじゃなくて“転がした”

だけた。で、そのペンは

俺の手にまた“入った”

ろが。入れるの、間違い

ナシた!」

その返しに「おお、

なるほど~!!」

なんて感心してるうちに

降りるバス停に到着。

朝イチで最高に緊張する

出来事があったせいか、

テストの時には全くと

言っていいほど緊張

せずに済んだんです

よね。

・・・と、

今、これを書きながら

あれからかなりたつ

のに、こんだけ思い出

せるのってスゴイなぁ

と我ながら思いました。

ほんっとに強烈な

出来事だったんでしょう

ねぇ、当時の私に

とって。

その彼がどうもこっちに

戻っている(他県に

就職してました)と

いうウワサを去年の

春に聞いたのだけど、

道でバッタリ会ったり

したらど~しよう!?

きっと挙動不審に

なっちゃうな~!

・・・お互いが判れば

の話だけどね(^^;!
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