金曜日は部の送別会だった


私の部は、比較的・・・・・・というかかなりの小規模で、

もともと13人しかいないのに、

今回の異動で6人も変わってしまう。


特に、部員からはあまり評判はよくないけれど、

あきりん的には大ファンだった部長がいなくなっちゃうのが悲しい

ほかにも、毎週金曜には必ず飲みに連れて行ってくれた仏デスクや、

自虐的でシュールなネタで場を盛り上げてくれたマニア……

熱血漢だけど、面倒見のよかった古田。

なんだか寂しいナァ……


ちなみに送別会にはなんとなくミスマッチな1次会のちゃんこ屋でも、

2次会のワインバーでもしっかりと部長の前をキープ


ほとんど部の飲み会に参加しなかった彼と、

バカ話をいっぱいできたのって、

もしかしたらこれが初めてだったかも


まあ、部署が変わっても会社は変わらないのだから、

いつでも会えるんだけど、

新体制への不安と、仲良くなった人が去っていく寂しさで、

このごろ、ちょっとセンチメンタルな(←死語?)あきりんでした。

久しぶりの更新です


うちの職場はわりとみんな仲良くて、

特に嫌いな人っていないのだけれど…・・・

数少ない私の嫌いな奴、それは「ピーコ」だ。


といっても、奥様のファッションについて辛口でコメントをしている人ではない。

黒くて小柄なくせに上から見下すいやな奴。

こいつがとにかくやかましい。


そう、ピーコは某大手通信社が流す速報情報のスピーカー。

なぜピーコなのかって?


ニュースが流れるたびに、

ピーーーピーコーピーコーというサイレン?がなるのだ


普段はその音がした後に、

通信社の人が「・・・・という情報を○時○分に送信します」

といったアナウンスが続く。


私のいるような経済系の部署は、

それほど注意を払わないのだけれど、

この社にお世話になりまくっている社会部なんかでは、

一語一句を聞き漏らしてはならないという、

鉄のおきてがあるらしい。


ピーコは何も、ピコピコ言っているだけでなく、

たまに大きくチャイムをならす。

「速報フラッシュ」といって、

大きな事件や事故など、大ニュースを伝えるときだ。


めったに流れる事はないチャイムだけに、

チャイムがなると、いつも騒がしいオフィスも一気に静まり返る。

中には聞いたとたんに走り出す記者もいたりする…らしい。


しかし先月はチャイムラッシュだった。

一週間のうちに3回は鳴らされた。


ライブドアに東京地検が強制捜査、

ホリエモン逮捕、

ついでだけれど、牛肉の輸入停止措置。


どれも確かに大きなニュースばかりだけれど、

聞いているこっちは心臓が止まりそうになる。

できればチャイムがならなければいいのに……


そういえば、入社後、最初にチャイムを聞いたのは4月末。

尼崎の脱線事故だった。

あの時はチャイムが鳴らされすぎで、

事故発生後に一回。

死者が30人くらいでもう一回。

それから100人を超えてさらに一回なったような気がする。


あんまり鳴らしすぎると、

一つ一つのニュース価値が下がってしまうような気がするのは私だけ?

2月11日オープンの表参道ヒルズ。


マスコミ用のプレビューに招待されていたのだけれど、

デスクの「大仏」から、

めんどくさ~い仕事を頼まれ、

結局、参加できず……


くぅ、悔しい!!!


人事異動な季節の今日この頃は、

そんなうざったい「大仏」も、

この部からいなくなるといううわさがある。


異動先の部署の人々に同情しつつも、

さっさといなくなりやがれと願うのは、

私だけではないだろう。

道端の雪もまだ消えず、

厳冬の勢いを失っていない今日この頃だが、

社内は春めいた空気に包まれている。

その空気とは…・・・


「人事異動」


酒と女とおしゃれの次に、噂話をこよなく愛する上司、

「レオン」は、日々、様々な部署へ取材に出かけ、

集めた情報に一喜一憂。


「どうやら異動らしい」


と確信情報を得た「マニア」は、

机にいても心ここにあらずといった様子で、

今日は人目もはばからず、プロレス雑誌を読んでいた。


そんな中、今日、地域間異動を含む異動が公となった。

そのリストを見た瞬間、

背筋に寒い空気が伝っていった。


私の同期である1年目の新人君たち、

なんと約30人ほどの東京配属記者のうち、

4人が早くも地方に出て行くのだ。


どうしても転勤をしたくないというわけでもないけれど、

やっぱり、実際、東京を離れろといわれたら、

ショックは相当大きいものだろう。


今ある生活がすべて変わる。


それは転職のときにも味わったけれど、

同じ東京に同期もたくさんいれば、

古くからの友人も近くにいた。

地方に行ってしまえばそうもいかない。


改めて、組織人たることのつらさを身につまされたのでした。

「土曜日は東京でも雪が降るでしょう」


かわいいんだかかわいくないんだか、

いまいちよくわからない人気のお天気お姉さんの言葉を、

信じていなかった私がバカだった。



朝起きたらベランダは雪で埋もれてる。

見渡すかぎり、銀世界だったのだ。



東京育ちで雪を見慣れない私は、

どうしてもこの景色を見ると興奮してしまう。


そういえば今日はセンター試験だ。

はるか昔、私が現役高校生だったころのセンター試験でも、

こんな大雪が降って大変だった。


あの時も、雪に興奮して発熱。

39度の頭で解いた数学は4点(←いまだに熱のせいにしてる)だった。


私が興奮するポイントは「雪」だけれど、

市場関係者にとっての「雪」は「ホリエモン」のよう。

某ネット証券大手のイケメン常務は、

例のライブドア・ショック発生後、


「いや~~~大変、いろいろと・・・・・・(^_^;」


と、顔文字つきでメールをくれた。

もともと仲良しの取材先で、

会話はため口だけど、

メールでここまでフランクなのって珍しい。


よっぽど現場は舞い上がっているんだろうなぁ・・・・・・


そういえば、この混乱のもう一つの当事者、

マ○ックス証券のアナリストは事件の1週間前に、


「耐震偽装のヒュー○ーがおんなじビルだから、

 最近はマスコミが玄関に詰め掛けてて大変ですよ」


って笑っていたけれど、あのビルは今頃、

カメラと検察関係者で埋め尽くされてるんじゃなかろうか。

最近つくづく、思った。

持てるものはより多くを持ち、

持たざるものはより少ないのだと……


というのも、

私の先輩女性記者、「勝ち犬」が第2子を授かったのだ。


勝ち犬は、自らをセレブと称すハイパーな30代女性。口癖は、


「私の人生、順調に来すぎて面白みにかけるんだ~」。


のきめ台詞。


そんな勝ち犬は世間では「女」扱いされないという,

女性新聞記者の立場にありながら、

いわゆるヒルズ族の一種、IT社長と結婚。

健康で賢い(らしい)長男を授かり、

日本橋界隈に購入した新居は、3年でローン完済したそうだ。


秋ごろ二人でご飯を食べに行ったときには、


「私、そろそろ仕事に疲れてきたし、

 年齢もちょうどいいから第2子を作って産休とりたいんだよね~」


と言っていた。

まさに有言実行、宣言どおり。


金もあり、仲良しの家庭もあり、

世間が少子化少子化と叫ぶ中、激務にもかかわらず、

着々と家族を増やしていく……


30代もそろそろ終わりを迎えようとしている、

もう一人の女性の先輩「ぶり子」がその報告を聞いて、


「おめでとう」


といいながらも目がすわって口が引きつっていたのもうなずける。

(↑ぶり子は子宝に恵まれないらしい)


10年後の私は、いったいどちらの立場にいるか……

久しぶりののんびりしたお休み。

思えば、高額な家賃を払っているこの部屋に、

これだけゆっくりとどまっていることって、

入社以来、初めてに近いかもしれない。


お洗濯にお掃除や、

たまったプライベートのeメールを片付けた後、

このあいだ買ったばかりのソファに腰掛けて、

小説を読む。


たったこれだけのことが、

とっても幸せに感じられるのは、

私の心と体が、一人ののんびりとした時間を求めていたからだろう。


土日も出社するのはしょっちゅうのこと。

先週は年明けすぐで出社はしなかったけれど、

せっかくの休み!と意気込んで、

ディズニーシーで遊びまわっていたし。



ディズニーは、

本当に現実逃避の最高級の手段ではあるけれど。


入社以来、ずっとずっと、

どちらの方向に進んでいるのかわからないまま、

とにかく走ってきた新人記者生活。

気づくと息が切れて、体も疲れて、

心もエネルギー不足になっていた。


私を心配した上司の「古田」の過剰なおせっかいすら、

うっとおしくてストレスに感じる。

誰ともかかわりたくない、話したくない。


記事はちゃんと提出するから、それでいいでしょう?


そんなざらついた言葉が、

オフィスにいる私の中で何度も駆け回っていた。


息抜き上手が生き方上手。


私にこの言葉をくれたのは、

新聞記者の大先輩である、うちのお父さんだ。


この言葉を、ずっと守ろうと思っていた。

息抜きしながら進もう!と、ずっと努力していたつもりだった。

けれど、いつの間にか、

「息抜きすること」が私の中で義務化されていたような気がする。


今日も明日もお休み。

ゆっくり流れる時間を、大切にしよう。



今日のランチはきっと、
私のこれまでの生涯食べた「ランチ」の中で、
一番、高級な部類だった。

虎ノ門にある日本1位2位を争う高級ホテルの最上階のチャイニーズ。
出てくる一品一品が、なんだか斬新(?)で、
デザートの杏仁豆腐がくるまで中華だって忘れてた。

上司が懇意にしている取材先の人たちからのお招き。
外資系、大手資産運用会社で、
大きなお金を動かして、大きなお金をもらっている人たちだ。

広報の男性は40代半ばといったところ。
…なのに、その上司の女性部長は30代前半。
お洋服もギラギラしてて、
アクセサリーはすべて光物、ブローチは大きなシャネルのロゴ入りで、
きっと100万円は余裕でするであろうエルメスのバッグを提げていた。

金融知識の足りない私は、
あまり話しについていけない局面も多かったけれど、
どう考えてもその女部長、な~んにも知らない……
ってまあ、そんなことはどうでもいいのだけど。

同席した、外国株で運用するファンドのマネージャーさんは、
インドの株式を組み込んでいるとかで、
自分たちがいかに、現地の情報収集に長けているかを語ってた。

「たとえば、ムンバイの大手ソフト会社がいいという評判なら、
 そこと実際に取引をしているスウェーデンの会社に、
 インタビューをして、情報を得る」

などなど。

聞いていてわからないことはないけれど、
積極的に話しに加われるほどの知識もない私は、
ぼんやりと上司と彼らのやりとりを眺めているうちに、
すごくすごく、どうしてなのかいたたまれなくなった。

目の前に浮かんだのは、
あの日、インド最南端の岬がある、
カニャクマリの海岸付近にいた男の子。
地べたを這うように近づいてきてお金をせびる。

あぁ、また物乞いか……

「どんなにわずかなお金でもあげたらいけない。
 物乞いであることに味を占めてしまっては、
 彼らはいつまでも自力で立ち上がれない」

という友人の忠告を、忠実に守っていた私は、
無視しようとして、つい、その場に立ちすくんだ。
よく見ると彼は、自分の体を指差している。

…右足がない。

涙が出た。

その子はずっとそうやって生きてきたんだろうと思った。
そして、もしかしたら、いや、かなりの確立で、
そうやって死んでいくんだろうとも思った。

とても腹が立った。
その子にではなくて、誰にでもなくて、
何をしていいのかわからない、
いや、何もできないということがわかっている自分が、
悔しくて仕方がなかった。

そんな思いを抱えたまま、
インドから帰って半年以上たってからだっただろうか、
カナダのトロントで現地の友人と特集番組を見ていたら、
インドの路上生活家族を特集していた。

そのリポーターは私に更なる衝撃を与えた。

「インドの○○県では、
 路上生活の母親が、観光客の同情をひいて日銭を稼ぐために、
 自分の息子たちの足を切断するのです」。

早口な英語で、
もしかしたら私が聞き間違えたのかもしれないと思って、
隣のジョバンナ(←友人)を見ると、
ジョバンナは愛息を抱っこしたまま絶句していた。

聞き間違いなんかではなかったんだ……

カナダの番組で見た現実は、
そしてカニャクマリであった少年は、
生きるためには自分の暗くて深い部分をさらけ出すこともいとわない、
愛する人の体を傷つけることさえいとわない人の存在を、
いやというほど、私に見せ付けた。

彼らが悪いのではなくて、
生きるためには仕方がないのだろう。
足がなんともなければあの少年は、もしかしたら、
生きていられなかったのかもしれない。

あの少年のいるインドは今、
日本や欧米のお金持ちから、いや、普通の人からでさえ、
投資対象として熱い視線を注がれている。

そしてその投資家たちのために、私の目の前で、
高級中華をご馳走してくれながら、
高級ブランドで全身を覆いつくした女たちは、
「景気のいいインド」の情報力をもってして、
莫大な資金を動かしている。

どうして違和感を感じるのだろう?

ニーズがあるから、彼らはそれを供給しているだけ。
私はその事実を、記事にすればいい。
できることは、私に書けることはそういうことだけ。

だけど、彼女のブローチ一つで、
あの少年は、下手したら一年、食べていけるかもしれない。

そう思うと、
きっと絶品なんだろうランチが、
とっても味気なくなって、
久しぶりに、ムンタージ(←インドにいる親友)に電話して、
声が聞きたいなって思った。

世の中は3連休。

しかも今日は成人の日。

色とりどりの振袖を着た女の子とすれ違うたびに、

数年前の自分の喜びを思い出す。


な~んて世の中の空気は、

明日出さなくてはいけない原稿を、

一人家で書いている私に関係ないはずなのに…


はかどらない。


家のパソコンで、ワードを原稿用紙に見立てるため、

ページ設定をしたのは1時間前。


はかどらないどころか、

ワードの文書は今も、一文字も記されることなく、

穢れなきままにそこにあるのだ。


あぁ、明日、大地震があって会社が休みになればいいのに…


いや、それじゃあ新聞社の出番だから、仕事がいつもより増えかねない。

空から宇宙人が攻めてきて、

大手町の本社が燃えてなくなればいいのに……



↑こんな風に。


あきりんはデジカメ操作に関して超・天才的で、

なんの変哲もない大阪の夜景を写したら、

なぜかこんな世界の終わりみたいな絵がとれた。


こんな才能要らないから、

集中力という名の才能がほしいです、神様。

つらいつらいお仕事ライフが再会…・・・

2006年も、仕事まみれの年になるんだろうなぁ。


そんな憂鬱な気分でいたあたしに、

勇気をくれた一枚のはがき。



うちの部の部長からの年賀状。

「今がふんばりどころです。がんばってください」


実は昨年末、仕事のストレスで精神的に疲弊しきってしまった私を、

普段、まったく飲みに行かない部長が飲みに連れ出してくれた。


うちの部長は「観葉植物」とあだ名がつくほど、

寡黙で、見ようによっては(←というか、一般的な意見では)、

仕事にも部下にもあまり積極的に関心を示さない。


興味があるのはロックだけ。

仕事にはあまり積極的でない部長も、

実はこっそり親父バンドをやってるらしいし(←これ特ダネ)。


先輩の中には、そんな部長をあまり評価しない人がいるけれど、

私はこの部長が大好き。


物静かで余計なことには口出しをしないのだけれど、

本当はこっそり、いや堂々と、部下のつらい顔を見てくれていた。

私が何に行き詰っていて、

どういう言葉をほしがっていたか、

彼にはすべてわかっているかのように、感じた。


そんなクール・ダンディの部長がくれた言葉。


「今がふんばりどころ」。


そうだ、ここでこらえられれば、

その壁の向こうには、新しい何かが見えてくるかもしれない。