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今日の画像は、国産初のバキュームカーです。
画像は、国立科学博物館HPの産業技術資料データベースより拝借しました。
 
バキュームカーは和製英語であり、日本特有の機械です。したがって、海外にはバキュームカーというものは存在しません。
もっとも、技術が輸出されて今はあるのかもしれませんがよく知りません。
 
ところで、このバキュームカーですが、川崎市元助役で、元川崎市清掃局長の工藤庄八氏の回想によると、戦後厚生省の試作品を押し付けられ、使い物にならなかった構造を犬塚製作所と共同で改良したとされています。
 
しかし、この車両は1932年に実用新案登録されており、氏の回想と相違します。
 
また、当時の試作品はホースが2メートルしかなく、使い物にならなかったとありますが、この画像を見る限り、ある程度実用性のあるホース長と見受けられます。
 
氏の回想が確かであるとすると、厚生省は犬塚製のこの車両を知らず、工藤氏もこの車両の存在を知らず、当の犬塚製作所も改めて開発したということになります。
 
真相は藪の中ですね。
構造が戦前から全く変わらない、なんとも神秘的な写真ではないですか!