奈良県の山奥にある天河大辨財天社の旧本殿の歴史について調べた内容をシェアします。
天河大辨財天社は、音楽・芸能の女神である弁財天を祀ることで有名です。
昔、人々はこの神社の本殿で祈りをささげていました。
木々に囲まれた静かで素朴な建物で、多くの人がそこで深い安らぎを感じていました。
しかし、その神聖さを大切にする目的ため、1989年に旧天河大弁財天社本殿を現在の高倉山の麓に移設しました。
今、その建物は、禊殿と呼ばれ、境内から徒歩 10分の場所となっています。
禊殿の御祭神は、天之常立大神(あめのとこたちのおおかみ)、国之常立神(くにのとこたちのかみ)、宇賀御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、経津主大神(ふつぬしのおおかみ)、天河大辨財天大神(てんかわだいべんざいてんおおかみ)、百柱御神とのことです。
弁財天は、インドから伝わった水と音の女神(サラスヴァティー)で、日本の信仰にもとり入れられました。
七福神の中で唯一の女性の神様で、琵琶を手にしていることから、音楽・言葉・知恵の神として知られています。
本殿の神楽殿では、毎年大きなイベントが開催されています。
また音楽・芸能を志す人たちで、本殿には沢山の参拝客が訪れています。
しかし、禊殿に訪れる参拝者は少なく、神聖な雰囲気を保っている場所となっています。
少し暑さが和らいだころに、地球のさらなる浄化とシフトアップを願い、禊殿で響きを奉納させていただくことにしますね。
(文)LemRec 赤間