パーソナルコーチ Lemurian Record 赤間です。
「世界が自分の住む場所」という超感覚で生きている「どさんこ」の体験をご紹介しています。
香港島南部にある人気のテーマパーク「オーシャンパーク」。
その中でも「絶対に乗るべき!」とガイドブックで紹介されていたのが、ケーブルカーだった。
でもまさか、自分が空中で震えあがることになるとは、思ってもいなかった。
ウォーターフロントから山頂エリアのザ・サミットに移動するため、レトロなデザインのゴンドラに乗り込んだ。
カラフルで可愛らしい見た目。
海風が吹く快晴の午後。
そう、条件は完璧だったはずだった。
ところが、動き出して数分後。
私は、ゴンドラの床を見つめながら硬直していた。
そう、予想以上に高いのだ。
目の前に広がる南シナ海の絶景も、緑の山々も目に入らない。
下を見れば、何もない空間。その下に海。
しかも、風が吹くたびにゴンドラがゆらりと揺れる。
私は心の中で「早く着いてくれ」と何度もつぶやいていた。
「怖くないですよ〜」と笑顔で話していた係員の声が脳裏によみがえる。
50階を超える高層ビルに住み慣れている香港の人にとっては、この高さが日常なことに気が付いた。
所要時間は約8分。
なのに、その8分がまるで永遠のように感じられるのだ。
途中、すれ違うゴンドラに手を振る外国人観光客もいたが、私はそんな余裕ゼロ。
ザ・サミットに着いた瞬間、私は地面に足が着く感覚に感謝した。
「もう乗りたくない。」
そんな気持ちで山頂エリアのアトラクションを散策した。
すこしづつ楽しい雰囲気になってきて、緊張感がすっかりほぐれていった。
そして、帰りのケーブルカーに乗った時、足元の景色を楽しむことが出来るようになっていた。
「怖かったけど、やっぱり乗ってよかった」
オーシャンパークのケーブルカーは、高所恐怖症の人には少しハードルが高いかもしれません。
でも、それだけに、乗り終えたときの達成感と、そこから見える景色のインパクトは強烈。
「怖い思い出」も、旅のスパイス。
そんなことを教えてくれた、香港でのチャレンジの旅だった。
(文)Lemurian Record 赤間
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