パーソナルコーチ Lemurian Record 赤間です。

「世界が自分の住む場所」という超感覚で生きている「どさんこ」の体験をご紹介しています。

不思議な不安感が起きたマイアミ旅行。

どの国でもすぐに「自分の住む場所」にしてしまう超感覚があるのだけど、マイアミだけは落ち着くことが出来なかった。

心のどこかに「怖い街かもしれない」という予感があった。

太陽とビーチ、ラテンのリズムに彩られた明るい都市のはずなのに、その奥に何か灰色の影があるような気がしてならなかった。

マイアミ国際空港に降り立った瞬間、熱気と湿気、陽気なクラクションが五感を包む。

オーシャンドライブ近くのホテルへとタクシーで向かいながらも、その予感は消えなかった。

チェックイン時、フロントスタッフの無愛想な態度と、少し雑に扱われるクレジットカード。

ヒルトンホテルの予約がとれず、安価で泊まれるホテルを選んでの旅だった。

小さな違和感が、心に引っかかっていた。

それを振り払うように街へ出た。

旅の中日、ベイサイド・マーケットプレイスに立ち寄り、有名なHard Rock Cafe Miamiを訪れた。

巨大なギターのネオンサインと、ロックの名曲が鳴り響く店内。

壁には著名人のギターなど、伝説のアイテムがずらり。

窓際の席に案内され、私はマイアミ名物のジャンバラヤとノンアルのヴァージン・モヒートを注文した。

スパイシーなソースと海老の旨味が口いっぱいに広がり、冷たいモヒートで火照った体をクールダウン。

ライブミュージックが流れる中で過ごしたひとときは、まさに「これぞマイアミ」という体験だった。

だが帰国後、その楽しかった思い出の裏に隠されていた「現実」が明らかになる。

クレジットカードの利用明細に、心当たりのない宿泊の高額な請求が複数。

宿泊日は、マイアミから帰国した数日後になっていた。

あのときの「怖い街かもしれない」はこのことを示していたようだった。

カード会社の迅速な対応で被害は補償されたが、クレジットを不正に利用されたのは初めてだった。

私の中の「マイアミが怖い」という予感は、残念ながら的中してしまった。

それでも、Hard Rock Cafeで味わった音楽と料理、サウスビーチの風景は今も鮮明に心に残っている。

次に訪れるときは、もう少し慎重に、そして賢く。

旅を楽しむ自由には、リスクへの意識も必要だということを、私はこの街で学んだ。

(文)Lemurian Record 赤間
 

YouTubed動画