パーソナルコーチ LemRec.赤間です

京都の北、鞍馬山のふもとにたたずむ貴船神社。
水の神として信仰を集め、恋愛成就や開運のご利益を求めて多くの人が訪れるこの神社は、スピリチュアルスポットとしても知られています。

その中でも、神秘の核心に位置するのが「奥宮」です。
ここには、本宮や結社とは異なる「霊的な深さ」と「歴史的な意味」が宿っており、貴船神社の真のエネルギーを感じ取る場所として、古くから特別な扱いを受けてきました。

この記事では、奥宮のスピリチュアルな意義に加え、貴船神社の古代史を取り入れながら「始まりの物語」をご紹介します。

奥宮とは

貴船神社は、本宮・結社・奥宮の三社から成る神社ですが、最も古く神聖な場所とされているのが「奥宮」です。

ここには水を司る神である「たかおかみのかみ」がまつられています。

「たかおかみのかみ」は山の神・水源の神であり、龍神とも深く関わる存在です。

奥宮は、神が最初に降り立った「始まりの聖地」とされており、本宮は信仰の「表舞台」とのこと。
奥宮こそが貴船神社の原点なのです。

古代の歴史に刻まれた貴船神社のルーツ

貴船神社の歴史は非常に古く、その創建は神代の時代
つまり神話の時代にまでさかのぼると伝えられています。

神話に登場する女神「玉依姫命」

社伝によれば、貴船神社の創建は、「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」に由来します。
玉依姫命は、自らが乗る黄船に乗って淀川をさかのぼり、この地にたどり着き、神を祀ったとされています。
この「黄船」にちなんで、「貴船」という地名がついたとも言われています。

玉依姫は、水の神「たかおかみのかみ」に導かれ、舟でたどり着いたこの地で、神を祀るために最初に社を設けたのがが奥宮であり、貴船神社の起源との言い伝えです。

奥宮に宿るエネルギー

貴船神社・奥宮は、霊的な地形と自然の力が織りなすエネルギーの融合地点です。

神道では、水は「禊(みそぎ)」に使われるように、けがれを祓うための純粋なエレメントとされています。
水の神を祀る奥宮では、境内に流れる水、空気中の湿度、樹々の蒸散、すべてが祓いの力を高めています。

奥宮は神話と自然が融合する場

「奥宮」は、ただの参拝地ではなく、神話・自然・宇宙の摂理が交差する場。

その地に足を運ぶという行為そのものが、古代の神と現代の人との「再会」なのです。
水の音に耳をすませ、大地の香りを吸い込み、木漏れ日に目を閉じると、きっとあなたの中に流れる「何か」が、静かに目を覚ますことでしょう。

次に京都を訪れる際には、ぜひ奥宮へ。
そこには、言葉では伝えきれない本質が、静かに、そして確かに息づいています。
 

YouTube動画