改めて僕の活動のきっかけや思いを書かせていただきたいと思います
僕はLGBTQに関する啓発活動を約9年ほどしております
【活動実績はHPをご覧ください http://akatsukipj.jp 】
初めて自分の体験談を話すときは「自分の話なんて役に立つのかな」と不安でいっぱいでした。ですが聞いていただいた方からは「知らないことばかりだった」「学校として取り組まないといけない」というご感想をいただき、必要性を強く感じてここまで走り抜けてきました。元々学校の教員をしていたことから、少しは教育現場のことを知っているのでそちらを中心に活動を行なっております。年齢関係なく小さな子たちから大学生まで、また先生方や保護者の方、地域の方まで幅広く対象に合わせた内容でお話をしております
子どもたちの反応で9年前と明らかに変化しているのが、LGBTQという言葉を知らなくとも私のようなトランスジェンダーの人がいることを知っているというところです。今やYouTubeやTikTokで多くの方が発信をされ、子どもたちはその姿を当たり前に見ています。ですのでそのような人がいることを認識している子が多くなっているのが現状です。9年前と変わらないこともあります。それはお話を聞いてくれた後の反応です。「いろんな人がいることを知れた」「自分らしく生きることは大切なこと」「みんな違っていい」、そのように人権課題として前向きに捉えてくれた感想がほとんどです。長年活動を続けられている原動力にもなっています。このような感想から『知ることの大切さ』に重きを置き伝え続けてきました。
質問はとても鋭いものが多いです
同性の結婚がなぜ認められないのかというのは毎回出てくる質問です子どもたちのなかでは疑問でしかないんですよね
国にはしっかりと根拠ある説明をして欲しいものです
タイトルにも書きましたが、もうそのような活動はする必要ないのでは、と言われることが最近何度かありましたそのように感じている人増えていることは社会が変わってきた結果だと思います
ただ、まだまだ不利益を被っている方はとても多く、そもそも結婚するという権利が与えられていない人がいる、これだけでも人生すべてにおいて不利益です
結婚が出来たら家族と認められ、扶養に入れたり遺産相続が出来たり、住宅ローンが一緒に組めたり。ですが同性カップルはそれが出来ないんです
それだけではなく、日頃の生活の中でも上司から「結婚はしないのか」「彼氏(彼女)は?」と聞かれることもあり、日々嘘をつくことに疲れている方もいます同性を好きなことがバレて噂を広められる、それによって学校に行けなくなる、そんなこともあります
社会的な認知度はある程度高まっているのに、法律が追い付いていない、ここが大きな問題でもありますよねですのでこのような活動を通じてより平等な権利の必要性を伝えていきたいですし、トランスジェンダーの存在を正しく知って欲しいと願っています
次回はトランスジェンダーについてお話をしたいと思います