レイン          

                                  シド

六月の嘘 目の前の本当 セピアにしまいこみ

寄り添うとか 温もりとか わからなくなってた


「君はひとりで平気だから・・・ね」と 押しつけて さよなら

その類の気休めなら 聞き飽きた筈なのに


鳴り止まない 容赦ない思い出たちは 許してくれそうにもない

目を閉じれば 勢いは増すばかりで 遠巻きで 君が笑う


雨は いつか止むのでしょうか ずいぶん長い間 冷たい

雨は どうして僕を選ぶの 逃げ場のない 僕を選ぶの


やっと見つけた 新しい朝は 月日が邪魔をする

向かう先は 「次」じゃなくて 「過」ばかり追いかけた


慰めから きっかけをくれた君と 恨めしく 怖がりな僕

そろそろかな 手探り 疲れた頬を 葛藤がこぼれ落ちる


過去を知りたがらない瞳 洗い流してくれる指

優しい歩幅で 癒す傷跡 届きそうで 届かない距離


雨は いつか止むのでしょうか ずいぶん長い間 冷たい

雨は どうして僕を選ぶの 包まれて いいかな


雨は 止むことを知らずに 今日も降り続くけれど

そっと 差し出した傘の中で 温もりに 寄り添いながら






裏通りでくれた 最後キスから もう
3ヶ月の月日 夢中に 宙ぶらりんなの

バーカウンターの向こう ポーカーフェイスきめて
ニヒルな背中で 私の心 奪った

これからってときに 不意にチェイサー 差し出すのね
わかりきってるけど 女になる ダメな夜

こっち向いて お願いよ 私だけを見てて
昼間の顔とは 別人よ 綺麗でしょ
年の差 気にしてる 私のこと
甘い罠で 洗い流して

笑顔で見送り 平凡な日々 疲れてたの
残されたほうに 労う言葉 ひとつもない

理想の私でしょ? 今晩のおかずは
何にしようかしら それだけで日が暮れる
適度な刺激とか 欲しいだけなの
だから 壊す勇気はない

こっち向いて お願いよ 私だけを見てて
昼間の顔とは 別人よ 綺麗でしょ
年の差 気にしてる 私のこと
甘い罠で 洗い流して

裏通りでくれた 最初キスから もう



何かへん

あの日見た空 茜色の空を ねぇ君は憶えていますか
約束 契り 初夏の風が包む 2人寄り添った

無理な笑顔の裏 伸びた影をかくまう
だから 気づかぬふり 再生を選ぶ

テーブルの上の震えない 知らせ 待ち続けて
空白の夜も 来るはずのない朝も 全部わかってたんだ

あの日見た空 茜色の空を ねぇ君は忘れたのでしょう
約束 千切り 初夏の風に消えた  2人戻れない

音も色も温度も半分になったこの部屋
今日も散らかしては 揺れ 疲れ 眠る

「上手に騙してね 嘘は嫌いで好き」君の言葉
今頃になって気持ちは痛いほど  だから僕ら さよなら

いつかまたねと手を振りあったけど もう 会うことはないのでしょう
最後の嘘は優しい嘘でした  忘れない

あの日見た空 茜色の空を ねぇいつか思い出すでしょう
果たせなかった約束を抱いて2人歩き出す