今私がハマっているのが

寝しなの

小津安二郎 作品です。


20代の頃、

代表作は一通り観たのですが、

当時は「映画通なら小津を語れなきゃ」と

義務的な感じで観てまして

まだまだ小津作品の深さを

これっぽっちも

理解していなかったようです。


今となっては

ノンビリと思えていた

独特の間のある演技、セリフ回しが

ちょうど良く、

うとうとしながらも

やめ時がわからないくらい

引き込まれます。


また再現ではなく

当時の日本の文化、

風俗を垣間見ることができ

50年代なので生まれてはおりませんが、

ちゃぶ台の調味料一つ

家電製品一つ見るにつけ

懐かしが溢れてきます。


そしてなんといっても見どころは

昭和の大女優の皆様の

美しさ!

原節子さんはもちろん、

「東京暮色」では

有馬稲子さんの

蠱惑的なそして時代を

こえた透明感にノックダウン。

アップした写真も真似をしての

当時流行った「真知子巻き」。

内容は小津作品にしては

ディープですが必見です。

なもんで、DVD買っちゃいました。

「秋刀魚の味」の岩下志麻さんも

超絶美しいです。

今ではみんながスターのチャンスありますが、

当時で銀幕スターに

なるっていうのは

まさに

絶世の方々ばかりなんでしょうね。