ワタシ、IMRT(強度変調放射線治療)と並行し、TCM(Traditional Chinese Medicine、伝統中国医学)のドクターにも診てもらっています。
放射線科医である主治医が老齢にも関わらず標準外治療に積極的なおかげで紹介してもらい、昨日が二回目の診察、治療でした。

TCMってどんな治療内容かを平たく言うと、鍼、お灸、漢方薬、自然系サプリ、体操、瞑想、食事療法等となる様です。

紹介して頂いたドクターはオーストラリア人。クリニックは自宅。猫だらけ。
けして多くの腫瘍内科医や外科医が構えている超高級地区ではなく、ちょっと離れたローカルエリア。
これ、今何処で買えるのかしら的かなり古い香港レトロなインテリア。変な標本に本の山。ドクター、トレパン履いたただのおじさんだし。最初クリニック(自宅)に入ったらソファーに寝そべってパソコンしてましたし。

ちょっと怪しい?
本当にガンに効果あるのかしら?
ボッタクリ系?

はい、メチャメチャ怪しげな雰囲気満載です。宇宙人宇宙人宇宙人
まぁ、病院付でないTCMドクターはこんな感じでしょう。腕が凄く良いか、ダメダメインチキかの二択。中間はない、そんな感じ。
でも勿論ボッタクリではありませんでしたのでご心配なく。(*^^*)

ワタシへの治療方針はというと、

1. サプリ処方
Artemisinin
Butyrex
Melatonin

Artemisininの正しい処方指示を受けること、これが一番の目的。Artemisininは植物由来のタブレットで本来はマラリアの薬です。子宮頸ガンに対しRT(放射線治療)時に同時低量摂取する事で、ガンの放射線感受性を高める効果があるとリサーチ結果が出ています。低量抗がん剤投薬の代替になる、という見方ができます。これ以外にも種類を問わずガン細胞を消滅させる効果があるとする論文も存在しています。

ButyrexはArtemisininの体内吸収補助剤です。
どの様な仕組みで働くかは今まだ論文やら記事を読み込み中なので消化できたらまた書こうかしらと思っています。
主治医もTCMドクターも(何を隠そうワタシも)リサーチ大好きでして、山程資料を送り送られ、という仲です。
本当に効果があるのかは身を以て実験結果を見てから書きますね。
注意 対象者の状況理解やドクターのガイダンスに基づいて摂取が必要です。無効果、逆効果になる可能性もあるそうなので個人的に入手して自己流ガン治療とされない事をお勧めします。

Melatoninは不眠症対応に。
ガン患者には、そして、ガン予防病気予防にも睡眠がとてもとても重要。これは経験から言っても絶対的に間違いない。
再発前のワタシは寝てなかった。仕事大好き人間な物ですから長期間の徹夜徹夜で体を酷使。なんて馬鹿な経過観察ガン患者。皆さんは2時間でも3時間でも、可能な限り寝てくださいね。
ドクターによると我々ガン患者は最低8時間、それも太陽の動きに連動して寝るように、ということでした。
人間のというか、動物の体内時計に従わないと健康体ではいられないそうです。
出来るだけやって見ましょうね。流石に日没と共には寝れない…

2. 鍼治療
代謝向上、運動能力の向上を手助けする為の鍼治療になるとのことです。
今回は脛の内側2箇所、手首内側、耳5箇所を左右それぞれ打ちました。
耳は中国医学ではなくフランスで発展した鍼医療とのこと。初めてでしたが、痛みには結構強いワタシも少しメゲる位痛かったです!
刺されてしまえばこちらのもの。そして30分程真っ暗にされ放置されます… 


3. エクササイズ
これは中国医療とかではなく、普通に筋力アップトレーニングと若干の有酸素運動です。
メニュー:
バイク   心拍数120前後になる程度で20分
腹筋、背筋   各30回
ストレッチバンド運動  5種 各10-30回
ダンベル運動  7種 各10-30回

…ドクター、これっていくらファイターアキラでも結構過酷よ。クリニック迄歩いてくるのもシンドいRT真っ最中でステージ4相当の患者にまさかのこの仕打ち。
などと心の中でブツブツと思いましたが、ドクターの補助と鍼効果もあってか、実はそれ程苦にならず、スッキリ爽快、休み休みで二時間程かかってますが、つつがなく完了。
最後には、想定よりも大分良いと褒めて頂き、ご機嫌度アップ並びに向上心に火メラメラを付けて頂きました。ホントに単純

期待効果は、こんなメカニズムで得られるようです。
エクササイズ→筋肉増強→代謝、体温上昇→基礎カロリー消費アップ→優先的に正常細胞への栄養、カロリー供給→気力、食欲、体力向上→弱体化進行スピードの軟化、怪我削減→残余期間の延長。

要するに、またストレートな表現でごめんなさいね、美味しく食べれて歩き回れるうちは死なない。自分の体が暴走するガン細胞に乗っ取られ無いように自分がコントロールする力を持つ、ということを目指してエクササイズをします。
理に叶ってるな、と思います。
注意 こちらも対象者の状況理解やドクターのガイダンスに基づいてプログラムが必要です。エクササイズが適さない方もいらっしゃるかもしれませんので是非プロフェッショナルに指示を仰ぐ事をお勧めします。



怪しい怪しいドクター・スウェットパンツ氏(こちらのドクターはニックネーム決定~)ですが、理論と実践方法論に賛成できるので、結果も伴うのでは~とまたまた新しい希望が持てた一日でした。















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