玉鋼~!?
5寸ほどの物ですが、自家製玉鋼製でだそうです。
備前長船日本刀傳習所
「日本刀と造り方はまったく同じです。日本刀と同じ様に砂鉄から日本古来の製鉄法により作られた鋼を鍛える、叩いて形を作る、もちろん刃文を入れます。」
と書いてありましたので、たたらで作った玉鋼を使い、少なくとも本焼き、もしかしたら、甲伏などの方法で作られていて、中に地金が入っているかもしれません。
ただ、見た目にはそんな感じには全く見えません。
こんなのです。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/b2/e4/j/o0480064014571600165.jpg?caw=800)
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/ec/39/j/o1920116314571600176.jpg?caw=800)
上の写真は、楽園さんのブログから拝借してきたものです。
すぐに研いでしまって、表の画像を撮り忘れました・・・_| ̄|○
こんな感じで、相当無骨な雰囲気ですが、峰の厚みはもっとも厚いところでも2ミリ程度しかありません。最初下手な出刃くらい厚みがある包丁かと思っていました・・・σ(^◇^;)
ただ、砥いでみたら別の意味でワイルドでした。
キンデラ#1000を軽く当ててみたら、こんなことになっていました。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/e7/db/j/o1920127214571600189.jpg?caw=800)
これは、結構軽く砥石を当てただけなんですけど、かなり凸凹です。
この裏はこの反対で、真ん中が凹んでいてほとんど砥石が当たらず、刃元もちょっとしか当たらず、代わりに切っ先の手前が当たります。
で、刃文らしきものが見えないので、もうちょっと上まで砥いでみましたが、見当たりませんでしたので、諦めました・・・(-_-;)
こんなところまで砥いだんですけどね・・・。
楽園さんごめんなさい・・・(>_<)
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/5a/9b/j/o1920144214571600200.jpg?caw=800)
しかも、今写っている砥石は内曇です。
因みにその前にはもっと硬い地艶になりそうな砥石も当ててみましたが、同じでした。
どこにも刃文らしき線が見えないので、もしかしたら、玉鋼の場合、もっと違う方法じゃないと刃文が出ないのかもしれませんが、GIVE UPです。
申し訳ないので、適当に化粧しておきましたが、一層不細工になったので、後は楽園さんがんばって綺麗にして下さい!<(_ _)>
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/74/f7/j/o1920107614571600212.jpg?caw=800)
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190903/06/akiramenai-yo/c8/e5/j/o1920119014571600221.jpg?caw=800)
地金か?って思うくらい簡単に砥げます。
良く切れますが、刃持ちは良くないかもしれません。
ただ、日本刀の炭素含有量は実は高くなく、せいぜい0.7~0.8程度だと言われますので、この包丁も硬さでは包丁の硬さではないものの、その度重なる折返し鍛錬によって得た粘りによって刃持ちを維持する・・・そんな包丁なのかもしれません。
いずれにしても、楽園さん、おもしろい経験をさせていただきありがとうございました~!