現地で延長するはずだったオレのビザは6月15日で切れるので、もう間に合わない。
食料以外は買えないので、ブラックマーケットで1000円のアラック(ココナツ焼酎)が5000円になっている。
そんな危機的状況の中、目の前のホットロックレストランのオーナー夫婦がオレに会いにくるという。
週に4、5回食べにくるオレのキッチンみたいなレストランである。
ロブスターやカニ、インド洋の魚やカラマーレス(イカ)など、新鮮なシーフードがいただける。
チップ制度のない国でオレ1人だけ感謝のチップを置き、毎年東京ばな奈やハンドバッグなどをお土産に買ってくる。
「AKIRA、いつもおみやげをありがとう、今日はあたしたちがあげる番よ。
うちもしまってるし、AKIRAが食べ物がなくて困ってると思って自宅で調理してきたのよ」
紙にくるまれたあたたかい包みを開けると、、、
あんかけチキン、フライドライス、パパダン(スナック)、ヨーグルトに蜂蜜まで用意されてまいるではないか!
世界最貧国、年収日本の20分の1、厳戒令で収入0の人たちがなけなしのお金をはたき、自宅でオレのために作ってきてくれた料理だ。
お腹よりも胸がつまって、嗚咽した。
「ちょっと待ってて」
車で出ていったオーナー夫婦は大きな袋を抱えて、もどってきた。
スイカ、パパイヤ、パイナップル、世界一甘いスリランカバナナ!
「なぜ、スリランカに住みつづけるのですか?」と、よく聞かれる。
世界一やさしい人々がいるからだ。
人は食べ物で生きているんじゃない。
人の想いによって生かされている。
★AKIRAサロン「AKIRAの縁側〜魂を喜ばせる暮らし!」
facebook非公開グループ内での会員制の交流の場です。
毎週土曜14:00〜15:00。月4回(後から何度でも見られます。月3300円。
AKIRAが世界中で学んできたいきつ知恵をお伝えします。
スリランカからの生中継や最新絵画のライブペインティングが見られるのはサロンのみです。
問い合わせは佐藤菅井美佳まで。
入会手続きはこちら
https://mikanshop.stores.jp/news/5ea5b4fc72b9110528a0c619