杉山家100年の悲願達成!@日光 | New 天の邪鬼日記

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6月27日(水)杉山家100年の悲願達成!

神戸から飛行機で飛んで帰り、日光での「調印式」に間に合った。
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杉山家は祖父の代からこの家に住んでいた。
約100年前、日光で万博をちっちゃくしたようなイベントがあり、その建物を取り壊した廃材を買い取ってこの家を建てたという。
東武日光駅から徒歩1分の一等地である。
約70年ほど前から賃貸でこの家を借り、祖父母、両親、オレと妹、6人家族が暮らした。
やがて祖父母と両親はここで亡くなり、妹は結婚し家を出た。
その後オレひとりでこの家を守りつづけた。
雨漏りする部屋で傘をさして絵を描き、
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腐葉土となった畳には謎のキノコが生え、
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「屋根が飛んでますよ」と警察から通報され、
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毎年毎年ブルーシートを張り代え、
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床の抜けたキッチンに板を渡し、
家の中に雨漏りの水が流しに落ちる雨どいをつくり、
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噴水のように爆発したトイレをウォッシュレットに変え、
水道が凍れば川からバケツを頭にのせて運び、
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地震で平行四辺形になった家屋をもとにもどし、
家賃月1万円を払い住みつづけてきた。
3年ほど前、突然大家から「出て行ってくれ」と言われ、引越し先を探したがなかなか見つからない。
家族70年分の荷物にくわえ、画家の引越しはたいへんなのだ。
なによりオレはこの家を守りたかった。
ここには亡霊となった家族や猫たちが今も同居していて、オレを守ってくれる。
どんなにツアーで疲れていてもここに帰れば癒される。
この家はオレにとって世界最高のパワースポットなのだ。
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1年ほど前からオレは不動産屋を通して大家さんに働きかけた。
「この家と土地を売ってください」
半年ほど前、ついに大家さんが首を縦に振った。
祖父母や両親でさえ買えなかった家を一番貧乏だった長男が買うという快挙が実現したのだ。

さてさて神戸から帰ってきたオレは、妹と大家さん宅へむかった。
もう不動産屋さんと司法書士が待っている。
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さまざまな書類に調印し、現金を渡し、契約が済んだ。
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うおー、これからオレが死ぬまで追い出されることはない。
終の棲家をゲットしたのだ!
この家に生まれ、さまざまな国に住み、生まれた家で余生を過ごせるなんて幸せなことである。
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これから数年は借金返済に働かねばならないが、それも生きがいになる。
5年後(2017年)には3階建てのAKIRAハウスを建てるぞ!
夢は必ずカタチになる!
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