アルバム「arigato」解説&歌詞 | New 天の邪鬼日記

New 天の邪鬼日記

小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

今までのAKIRAアルバムに慣れている人は、腰をぬかすかもしれません。
天才ピアニストでありアレンジャーのhajimeくんとガチンコ対決しながら、より音楽性の高いもの、より歌詞とボーカルの輪郭が鮮明になるものを目指しました。
必然的に楽器の数や装飾はギリギリまでそぎ落とされ、純度の高い結晶のようなアルバムができました。
ギター一本のライブ演奏とあまりにちがうので戸惑う人も多いでしょうが、進化し続ける芸術家の宿命として、常に新しいことに挑戦する姿勢は失いたくありません。
このアルバム全体を流れるテーマは、「つながり」、「愛」、「許し」、そして「感謝」です。
もしあなたが和解したい人や感謝したい人がいれば、このアルバムを贈ってください。ささやかながらも、その人やあなたが人や自然やあなた自身を受け入れられるきっかけになれればこのうえない喜びです。
New 天の邪鬼日記-100410omote

アルバム「arigato」
作詞作曲、ボーカル、コーラス:AKIRA。
プロデュース:hajime
ミキシング:Ryusuke Sasaki
マスタリング:Kouhei Sasaki
プログラミング: Ryusuke Sasaki & hajime
ジャケットイラストレーション:沖縄県宮古島のみなさん
歌詞カード裏写真:Miyuki Tsunekiyo
ジャケットデザイン:AKIRA

1、 ウレシパ・モシリ(アイヌ語で育みあう・大地)
編曲。ピアノ:hajime
2、 The Answer
編曲。ピアノ:hajime
3、 愛することをやめないで
編曲。ピアノ:hajime
4、 Traveling man Monologo(旅人の独り言)
編曲。ピアノ:hajime
5、 世界はたりてる
編曲。ピアノ。キーボード:hajime
6、 精霊の島
編曲。サウンドエフェクト:Ryusuke Sasaki。ピアノ:hajime
7、 HERO
編曲:Ryusuke Sasaki & hajime。ピアノ。キーボード:hajime
8、 米をとぐ
編曲。ギター:Ryusuke Sasaki。ピアノ。キーボード:hajime
9、 びっこのおかちゃん
編曲。ピアノ。キーボード:hajime
10、 和解の歌
編曲。ピアノ:hajime。ギター:AKIRA
11、 ありがとう
編曲。ピアノ:hajime

New 天の邪鬼日記-100410uti

1「ウレシパモシリ」
この歌をつくったキューバ・ジャマイカを旅しているとき不思議なビジョンを見ました。
巨大な光の塊が爆発し、砕け散った細かい光の粒が地球に降り注ぎ、ひとつひとつの命に育っていきます。この光の塊は「愛」だと直感しました。
わたしたちは、同じ愛から生まれたのです。
日本の先住民アイヌは、「すべてのものにカムイ(神)が宿っている」と考えていました。「アイヌ」というのは「人間」という意味と、もうひとつ「わたしたち」という意味があります。
オーストラリアの先住民アボリジニは「わたし」と「あなた」という言葉がありませんでした。鳥も動物も花も精霊も人間も「わたしたち」だったからです。
人類は5000年ほど前、農耕の誕生とともに、「所有」が生まれ、「わたし」と「あなた」をへだてる壁を高く積み上げてきました。
それらの利己的考えが、自然環境を搾取し、すべての命をのせた「宇宙船地球号」を危機に追いやっています。
今大きな時代の転換期をむかえ、もう一度わたしたちの祖先であるアイヌ民族の「ウレシパモシリ(育みあう大地)」という考えを謙虚に学び直す時代が来たのかもしれません。

「ウレシパモシリ」

わたしは大地 わたしは大空
わたしは月 わたしは太陽
わたしは花 わたしは鳥
そしてわたしはあなた

ふたつの道を目の前にして
自分自身が迷ったときは
道ばたの石をめくってごらん
そこにわたしがいるから

自分で積んだ不幸の壁に
閉じこめられておびえる夜は
星を見あげて話してごらん
そこにわたしがいるから

わたしとあなた へだててる線が消えてく
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは涙 わたしは笑顔 わたしは孤独
わたしは怒りわたしは許しわたしは祈り
そしてわたしはあなた


人が怖くて自分がいやで
動けぬくらいすくんだときは
年老いた木にさわってごらん
そこにわたしがいるから

やさしさゆえに人になじられ
愛するゆえに身を引いた夜は
ひとり鏡をながめてごらん
そこにわたしがいるから

わたしとあなた それぞれのエゴを超えてく
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは試練 わたしは学び わたしは光
わたしは命 わたしは愛 わたしは神
そしてわたしはあなた


親を亡くして友をなくして
愛する人を失ったとき
吹きくる風を感じてごらん
そこにわたしがいるから

病の床で定めを呪い
死の足音におびえる夜は
自分の胸にさわってごらん
そこにわたしがいるから

わたしとあなた 抱き合えばひとつに溶ける
わたしたち 同じ愛から生まれた

わたしは大地 わたしは大空 わたしは月
わたしは太陽 わたしは花 わたしは鳥
そしてわたしはあなた

わたしは涙 わたしは笑顔 わたしは孤独
わたしは怒りわたしは許しわたしは祈り
そしてわたしはあなた

わたしは試練 わたしは学び わたしは光
わたしは命 わたしは愛 わたしは神
そしてわたしはあなた

サビ
C G Am F
C G F Fm C


C G Am F
C G F Fm C
C G Am F
C G F Fm C
Am Em, F E7 G7
C G Am F
C G F Fm C

「The Answer」
人は大まかな「人生の計画」自分で立てて、この世に生まれてくるといわれてます。さまざまな困難や障害もそれを越えられるだけ魂レベルが成長した者だけが、選べます。だから重い病気や障害をもった人は、「かわいそうな人」ではなく、逆に「魂の勇者」だからということができます。
ただそれらの理論をふりかざすより、その人に寄り添い、その人の魂の声に耳を澄ますことのほうがさらに大切なことのように思えるのです。

2「The Answer」

もしも神様ってやつがいるなら
おれに答えてくれないか
おれたちはなんでこんな世界に産み落とされたんだ
今日も血の雨が降り飢えた子供が泣き叫んでる
強い者だけが弱い者から奪いつづける

親を刺し殺し わが子を殴り湯船に沈める
家族たちは憎みあい たがいに軽蔑しあう
障害をかかえ病に苦しみ借金にあえぐ
駅のホームでビルの屋上で誰かが飛びこむ

すべての幸せを願う神は本当にいるのか
こんな不平等な世界なぜ見て見ぬふりをする

Answer me生きる意義をくれないか?
Answer me生まれた意味をくれないか
そう答えならすでにおまえに与えてるはずだ
おまえの命それが The Answer

もしも神様ってやつがいるなら
おれを幸せにしてくれ
地位や名声や巨万の富を恵んでくれ
だけどもっともっとはもっとも危険なゲームなんだ
比べることは自己を破壊するテロ行為だ

持ってないものを数えればみんな不幸になっちまう
だから持ってるものを数えればみんな幸福になれる
あたりまえすぎて近くの愛には気づかなかった
だけどそれこそがおれを支える宝なんだって

すべての幸せを願う神は本当にいるのか
こんな不平等な世界なぜ見て見ぬふりをする

Answer me生きる意義をくれないか?
Answer me生まれた意味をくれないか
そう答えならすでにおまえに与えてるはずだ
おまえの命それが The Answer


もしも神様ってやつがいるなら
おれに勇気をくれないか
たとえすべてに意味があると言ってもそれが救いなのか
目の前でもだえ苦しむ人に面とむかって
すべてあなたが選んだことですなんて言い切れるのか

悟りや真理や法則なんてクソくらえ
ただその人のよこにじっと座っていてあげればいい
自分を消して呼吸を合わせ手をさする
やがて彼の魂が自ら答えを語りだすだろう

すべての幸せを願う神は本当にいるのか
こんな不平等な世界なぜ見て見ぬふりをする

Answer me生きる意義をくれないか?
Answer me生まれた意味をくれないか
そう答えならすでにおまえに与えてるはずだ
おまえの命それが The Answer

すべの幸せを願う神は存在しないが
すべての成長を願う神は実在する

Answer me生きる意義をくれないか?
Answer me生まれた意味をくれないか
そう答えならすでにおまえに与えてるはずだ
おまえの命それが The Answer

Original Key Cm Capo 3-Am
Am FM7 G C E7
Am FM7 G Am E7
Am FM7 G C E7
Am FM7 G Am E7
G7 C E7 Am
G7 C FM7 E7
FM7 FM7 Em7 A7
FM7 FM7 Em7 A7
FM7 G7 E7 Am
FM7 E7 Am Am

3「愛することをやめないで」
この曲をライブで演奏するときに、よく「あなたの遺言は?」とか、「あなたの墓石に彫ってほしい言葉は?」などと、観客に質問したりします。
伝えたいメッセージは山ほどありますが、おそらくぼくはこの言葉を選ぶでしょう。
10000000円のピアノを奏でるHajimeくんの神がかりな演奏とお楽しみください。

「愛することをやめないで」

ああ愛することを
教えてくれた
あなた 今は忘れることを教えて

もう傷つきたくない
恋なんかしない
もう誰も愛したくない

たとえ海が枯れ果てて 太陽が燃え尽きて
この世を闇がおおっても 消えない火がある

どうか愛することをやめないで
好きになるのをやめないで
あなたの生きる証そのものだから
愛することをやめないで
どんなつらくてもやめないで
あなたは愛の生まれ変わりだから

ああ出会いの喜び
別れの悲しみ
ああそれは
同じドアでできてた

もう鍵を閉ざして
誰も入れない
もう誰も信じられない

たとえ人が殺し合い 街が炎に包まれて
憎しみに支配されても 最後の武器がある

どうか愛することをやめないで
好きになるのをやめないで
あなたの生きる証そのものだから
愛することをやめないで
どんなつらくてもやめないで
あなたは愛の生まれ変わりだから


ああほんのちょっぴり
強くなったわ
あああなたも 悩んでいたのね

ああ自分の痛み
知ってはじめて
ああ人の 痛みもわかった

たとえわたしが年老いて 去っ ていっても
この歌を残していく ひとつの希望を

どうか愛することをやめないで
好きになるのをやめないで
あなたの生きる証そのものだから
愛することをやめないで
どんなつらくてもやめないで
あなたは愛の生まれ変わりだから

C Fm C Fm F Fm G7
C Fm C Fm F Fm C E7
Am/A♭/G/G♭ FE7Am/G Am/A♭/G/G♭ F G7
C /B A7 Dm /D♭ Dm7 E7
Am /G F /E Dm G7
C /B A7 Dm /D♭ Dm7 E7
Am /G F /E Dm G7 C
 
4「Traveling Man Monologo」(旅人の独り言)
原曲は「Traveling Man」という曲のメロディーにのせて、アルバムでは初めてのポエトリーリーディング(詩の朗読)に挑戦しました。
スペイン語の部分は書き下ろしの詩です。ぼくはスペインのマドリッドに3年ほど住んでいたのですが、なにしろすべての言語はストリートで学んだので文法的にまちがっているところもあるかもしれません。

「Travelong Man Monologo」

オレは旅からすべてを学んだ。
He aprendido todo en los viajes
学校は世界、
Mi escuela es el mundo
教室はストリート、
Mi clase esta en la calle

教師は老人、子供、乞食、娼婦、泥棒、どうしようもなく愚かな者たち。
Mis profesores son los viejos,los mendigos,
Las putas,
los ladrones,
la gente perdida

すべてはオレだけのために、
たったひとりのために演じられたライフレッスンだった。
Todo es una leccion privada para mi.

ちがう価値観、ちがう習慣、ちがう宗教、ちがう言葉、ちがう肌の色、
diferentes valores,
costumbres,
religions,
lenguas,
color de piel

あらゆる違和感が牙をむいて襲いかかり、
常識や道徳を引き裂いた。
Como animales me atacan
y rompen mi sentido comun y mi morals

オレはひたすら負けつづけた。
負けるために旅をつづけた。
Como eterno perdedor
Sigo viajando para seguir perdiendo

同じ心、同じ悲しみ、同じ喜び、同じ笑顔、同じ血の色、
mismo sentimientos latristeza,
la soledad,
la alegria,
la sonrisa,
todos tienen el mismo color de sangre.

オレたちは同じ愛から生まれた光そのものだったのだ。
Nosotros somos como luces nacidas
del mismo amor

すべての自由な魂へ
オレはこの歌を捧げたい
すべての夢追い人たちを
旅立たせるためここへきた

世界は豊かで果てしなく
笑えるくらいに愚かしい

世界はせつなく愛おしく
泣きたいくらいに美しい

Am F G CE7 Am F G Am
Am F G CE7 Am F G Am
F C G CE7 F C G Am
F C G CE7 F C G Am


5「世界はたりてる」
ぼくはすべてを旅から学びました。今は年に9ヶ月はライブで日本中を旅し、3ヶ月は外国を旅しつづけています。
ぼくがこうして作品をつづけているのも、ひとりでも多くの人を旅立たせたいからです。
長く旅をつづけるコツは、自分の狭い価値観で他者を分析や批判をしないってこと、
「ありのままの世界を見つめる目」になることだと思います。
旅をしていると、とてつもなく美しい風景や、貧しくてもすばらしい子供たちの笑顔に出会います。そんなとき、「世界はたりている」と心の底から感動する瞬間があるんです。
「もしも~があったら」や「~がたりない」と愚痴をこぼしたりするときは、世界が足りないのではなく、自分自身に満足できないことを他人になすりつけているときです。
さあ、ありったけの勇気をふりしぼって最初の一歩を踏み出しましょう。

「世界はたりてる」

旅に出ようよ すべてを捨て
命ひとつがきみのパスポート
見知らぬ国で途方にくれ
きみの野性が今よみがえる

大いなる大地と果てなき大空
無数の命と裸のきみがいる
余分なものはない欠けてるものもない
すべてがああ愛しい

世界はたりてる 喜びに満ちて
きみが気づく日をずっと待ってる
世界はたりてる 両手をひろげて
きみに愛されるときを待ってる


旅はつづくよ 在るがままを
きみの網膜に焼きつけろ
大きな目となれ 批判はいらない
地球を丸ごと抱きしめてやれ

悲惨な現実悲しい真実
争う大人たち裸足の子供たち
ヒリヒリするよな痛みを感じろ
自分のああその肌で

世界はたりてる 喜びに満ちて
きみが気づく日をずっと待ってる
世界はたりてる 両手をひろげて
きみに愛されるときを待ってる


旅を終わって 家に帰る
見慣れた風景がなんて新鮮だ
伝えていこう 君の想い
自分の言葉で行動で

自分で世界を選び取る覚悟
天国にもなる 地獄にもなる
笑顔を選ぶか 涙を選ぶか
きみがああ決めるんだ

世界はたりてる 喜びに満ちて
きみが気づく日をずっと待ってる
世界はたりてる 両手をひろげて
きみに愛されるときを待ってる

Kapo 2-C
C E7 Am C7 FM7 Em7 D7 G7
C E7 Am C7 FM7 Em7 D7 G7 C
FM7GE7Am FM7GE7Am FM7GE7Am F G7
D Bm B7 Em E7 A7
D Bm B7 Em A7 G D


6「精霊の島」
沖縄の島々には毎年1,2回ほどライブツアーで通っています。合計すると1年のうち1ヶ月ほどは沖縄に住んでいるようなものです。
なぜこんなにも沖縄に惹かれるのかと考えると、人の大らかさ、あたたかい気候、美しい海、食べ物の美味しさなど、沖縄の魅力はたくさんあります。
なかでも日本本土では絶滅種となった精霊さんが、ちゃんと生き残っているからではないのかと真剣に思っています。
精霊を信じることは、おくれた迷信ではなく、700万年ものあいだ自然と共存をつづけてきた人類の知恵です。自分と異なる者を思いやる想像力を失ったとき、人は他者をイジメ、殺し、戦争を起こし、自然を破壊するからです。
(ウチナー¬=沖縄。ちゅら=美しい)
リュウスケのすばらしいアレンジが精霊の森にあなたをいざないます。

「精霊の島」

ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島
あなたがなにかを
なくしたとき
わたしをさがしに
ここへおいで
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

空と海のすきまに
わたしはいる
白いサンゴの浜に
わたしはいる
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

碧い森の泉に
わたしはいる
そよぐキビの穂波に
わたしはいる
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

アカバナの蜜つぼに
わたしはいる
遊ぶ蝶々の羽に
わたしはいる
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

おばあに深いしわに
わたしはいる
子供らの呼ぶ声に
わたしはいる
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

あなたの涙の粒に
わたしはいる
あなたの笑顔に
わたしはいる
ウチナーちゅら島 精霊の島
ウチナーちゅら島 神様の島

C F G G
C F G G
F C F G C
F C F G C

7「HERO」
ヒーローをテーマにした歌は古今東西無数にあります。それはぜんぶ社会的な賞賛を受ける英雄の歌です。
AKIRA版の「HERO」は無数にあるヒーローソングに真っ向から戦いを挑んだ世界で唯一の歌です。
ぼくたちは学校や会社で「誰かのために自分を殺す」ことを叩き込まれてきました。それは人生の主役を誰かに明け渡して、「その他大勢」に自分をおとしめることです。
それがまちがった英雄観を生み、少年犯罪の温床にもなっています。
なにかを成し遂げなくても、有名人や地位や名誉のある人にならなくても、もともとすべての命が自分の人生のヒーローであり、ひとりひとりに主役を奪還してほしいのです。

「HERO」

ガキのころおれはHEROだった
おれのまわりを星はめぐってた
ああいつから主役を追われて
気がつきゃその他大勢だ

むだなやつらを皆殺しにして
でっけえ事件でも起こしたかった
ああそんな勇気さえねえ
だめだだめだおれは負け犬だ

思い出すんだBaby Now
きみの人生はきみだけのものDon’t you
思い出すんだBaby Now Now
自分の夢を明け渡すな

そうさHERO
きみがきみこそがHERO
きみであることがHERO
きみの人生のHERO
主役を奪還せよ!

誰かにがっぽりもうけさせるため
すり減るまで働いてきた
ああ愚痴なんかこぼすひまはねえ
首輪をはずせ鎖をほどけ

たとえ何度も生まれ変わっても
おれでいられるチャンスは今だ
ああおれの野獣が叫ぶ
群れをはなれ荒野を目指せと
思い出すんだBaby Now
世界を救わなくたっていいDon’t you
思い出すんだBaby Now Now
自分を救えばそれでいい

そうさHERO
きみがきみこそがHERO
きみであることがHERO
きみの人生のHERO
主役を奪還せよ!


思い出すんだBaby Now
人生はトーナメントじゃないDon’t you
思い出すんだBaby Now Now
人生はいつも敗者復活戦
そうさHERO
きみがきみこそがHERO
きみであることがHERO
きみの人生のHERO

生きていることがHERO
命そのものがHERO
きみの人生のHERO
主役を奪還せよ!

C /B♭ /A /A♭G C /B♭ /A /A♭G
C /B♭ /A /A♭G C /B♭ /A /A♭G
A♭ B♭ C B♭ A♭ B♭ C B♭
A♭ B♭ C B♭ A♭ B♭ C G
C F G C F G
C F G C Fm


8「米をとぐ」
ひげに氷柱ができそうな真冬のナイアガラ瀑布のドッドッドとというリズムを聴きながら急に浮かんできたヘンテコソングであり、そのときはこの歌がライブで一番人気になるとは夢にも思っていませんでした。(笑)
作ったときは「バカな詩だなあ」と思っていましたが、あとから読み返すと、むちゃくちゃディープ!

「米をとぐ」

米をとぐ
腹が減ったからとぐ
生きていくためにとぐ
野獣のごとくとぐ

米をとぐ
テレビながめながらとぐ
怒りふるえながらとぐ
神に祈りながらとぐとぐとぐとぐ

Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it up shake it upとぐ

米をとぐ
君を想いながらとぐ
少し笑いながらとぐ
愛をこめながらとぐ

米をとぐ
壊さぬようにとぐ
いたわるようにとぐ
愛撫するようにとぐとぐとぐとぐ

Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it upとぐ


米をとぐ
母をなつかしんでとぐ
少し泣きながらとぐ
家族のためにとぐ

米をとぐ
日本中でみんなとぐ
世界中もみんなとぐ
みんな輪になってとぐとぐとぐとぐ

Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it upとぐ

Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it up shake it up
Shake it up shake it up shake it upとぐ
米をとぐ!

F Am B♭ C7
F Am B♭ B♭m
F Am B♭ C7


9「びっこのおかあちゃん」
ぼくの母親は20代のときにわき毛を剃っていたらばい菌がはいり、高熱と全身の痺れで入院し、以来片足を引きずって歩くようになりました。
酒を飲むと暴力をふるう父に耐えかね、ぼくが5歳のとき1歳の妹を連れて家をでました。
ぼくは「びっこのおかあちゃん」がコンプレックスでした。
しかし今、たくさんの障害者施設をライブでめぐるようになって、「なぜ自分が弱い人たちに惹かれるのだろう」という疑問が解けました。
それは身体障害者の母を持ったからです。
もちろん母自身も無意識でしたでしょうが、ぼくの作品を生むため、そしてその作品にふれた人がなんらかの救いを感じてくれるために、母は自分が障害者になるという運命を魂レベルで選択してくれたのではないかとさえ思えるのです。

「びっこのおかあちゃん」

おかあちゃんとおとうちゃんは
山で出会った
若いふたりに今
小さな恋が芽生えたんだ
おかあちゃんは熱をだして
急に歩けなくなった
おとうちゃんは約束した
ぼくがおんぶして山にのぼろうって


ぼくはお空のうえからずっとながめてた
こんなすてきなふたりの子供になりたいなって
ふたりがチュッチュしないから
ぼくが背中を押したんだ
お空からピュッとジャンプして
ぼくはお腹にはいっていったんだ


ぼくたち家族はとても幸せだったんだ
あふれるよな愛でぼくをつつんでくれたんだ
幼稚園ではじめてほかの親たちを見た
ぼくのおかあちゃんだけが
ぴょこたんぴょこたんカエルみたい

びっこのおかあちゃんなんていらないよ
みんなに笑われないように歩いてよ
びっこのおかあちゃんなんていらないよ
みんなが見てるからもうあっちへいってよ


おとうちゃんは酒をのむと
おかあちゃんをなぐった
おまえはびっこのくせに一人前な口を聞くなって
おかあちゃんはぼくをおいて家をでた
ぴょこたん足をひきずって
ごめんねごめんねって泣いていた

びっこのおかあちゃんなんていわないよ
みんな笑ってもいい
ぼくのおかあちゃんなんだ
びっこのおかあちゃんなんていわないよ
みんなが見ててもいいぼくのそばにいて

びっこのおかあちゃんなんていってごめんね
ほんとはだれよりもおかあちゃんが好きなんだ
びっこのおかあちゃんなんていってごめんね
ほんとは世界一おかあちゃんが大好きだ

カポ2 C-D
C G Am Em F C Dm G7
C G Am Em F C DmG7 CG7
C G F C Am Em F G7
C G F C Am Em F G7

Original Key D
D A Bm F#m G D Dm A7
D A Bm F#m G D DmA7 DA7
D A G D Bm F#m G A7
D A G D Bm F#m G A7


10「和解の歌」
競争社会で育ったぼくたちは、学校や会社で「他人をけ落としてもいい成績をとれ」という命令を当たり前のように受け入れてきました。
それができないと、「人生の敗北者」の烙印を押されます。このとんでもない幻想を信じこまされてどれだけ多くの人が自殺し、生きづらさを抱えてきたことでしょう。
時代が大きく転換し、「競争」から「共存」へシフトする今、時代の大きなテーマは「和解」になると思います。
実は敵対する原因は自分や相手ではなく、競争せざるを得ない「場」や肩書きという「役柄」にあるのです。
それらを捨てて、おたがいがひとりの人間として向き合ったとき、はじめて「和解」が生まれるのです。
別れた恋人や妻や夫、関係のこじれた子供や両親、自分を批判したり憎むやつ、そしてなによりも和解しなくてはならないのは……自分自身なのです。
自分で自分を卑下したり、おとしめたり、攻撃する癖をやめましょう。
うまくいっているときは他人がほめてくれますが、うまくいかないときは誰もほめてくれません。
だから最悪なときほど、自分で自分を抱きしめてやってください。
どんなときの自分も、いつもいつもおまえは100点満点だと受け入れてやってください。

「和解の歌」


愛する人よ
なぜこんなふうになっちまったんだろう
ふたり愛し合った日々がまるで古い映画のようだ
Oh Darlin 恋してくれてありがとう
いっぱいケンカもしたけどそれ以上
いっぱい笑ったよね

ああこれだけはわかって 今もきみを愛してる
もう一度はじめから出会い直したいんだ

歌え 和解の歌
失われた絆をとりもどす許しあいの歌
歌え 和解の歌
新しい時代を産み落とす許しあいの歌


愛しい子供よ
おれは親になる資格がないのかも
あんな無邪気に笑ってたきみが
今は口もきいてくれない
Oh Baby悩みはなんでも打ち明けてくれ
たとえ世界をぜんぶ敵にまわしても
おれはきみを守るから

ああこれだけは信じて
おれは死んでもきみの味方だ
もう一度はじめから出会い直したいんだ

歌え 和解の歌
失われた絆をとりもどす許しあいの歌
歌え 和解の歌
新しい時代を産み落とす許しあいの歌


父よ、母よ
ずいぶん会いにいっていないな
顔を見るとつい昔みたいに
ケンカしちまうから
Oh Daddy親の役割を押しつけたけど
あんたたちもおれと同じひとりの
人間だったんだ

ああこれだけは言わせて
生んでくれてありがとう
もう一度はじめから出会い直したいんだ

歌え 和解の歌
失われた絆をとりもどす許しあいの歌
歌え 和解の歌
新しい時代を産み落とす許しあいの歌


友よ
おれたちはなぜいがみ合ってんだろう
時代は自分以外ぜんぶ敵だと思いこませてきた
Oh Brotherどこかちがう場所で会ってたら
おれたちはきっと肩を組み
この歌をうたっていただろう

ああこれだけは確かだ
おれたちは許すことを学ぶために生まれてきた
もう一度はじめから出会い直したいんだ

歌え 和解の歌
失われた絆をとりもどす許しあいの歌
歌え 和解の歌
新しい時代を産み落とす許しあいの歌


自分自身よ
おれが自分を愛さなきゃ
いったい誰がおまえを愛してくれるんだ
Oh Myself
どんなにうまくいかないときの自分でも
それで100点満点だと抱きしめてやれ

カポ4 E-C
C G F7 G7 F7 C F7 G7
C G F7 G7 C G F7 G7 C
Am Em F7 G7 C Am Em F7 G7
C G F7 G7 C F7 C F7 G7 C
C G F7 G7 C F7 C F7 G7 C
Original-E
E B A7 B7 A7 E A7 B7
E B A7 B7 E B A7 B7 E
C#m G#m A7 B7 E C#m G#m A7 B7
E B A7 B7 E A7 E A7 B7 E
E B A7 B7 E A7 E A7 B7 E


11「ありがとう」
「サンキュー」(英語)、「グラッシャス」(スペイン語)、「グラッツェ」(イタリア語)、「オビリガード」(ポルトガル語)、「ダンニャバッド」(ヒンドゥー語)、「アサンテ」(スワヒリ語)、「テシェクルエデルム」(トルコ語)、「イアイライケレ」(アイヌ語)などなど、感謝の言葉は世界中で一番美しい言葉です。それは言語自体よりも感謝できる人の心が美しいからです。
さて日本語の「ありがとう」は、「有り難い」、「在り難い」、「ありえねー!」くらいの奇跡を意味します。
もう感謝があふれて、あふれてどうしようもないとき、この気持ちを表現するのに「ありがとう」だけでは伝えられないもどかしさをおぼえます。
しかし長い日本語の歴史で「ありがとう」以上の言葉が生み出されなかったということは、
この「五文字の一言」は史上最強の言葉だったのでしょう。
あなたの感謝したい人になけなしの勇気をふりしぼって伝えましょう。
「あなたのすべてにありがとう」と。


「ありがとう」


素直じゃなくて ごめんね
勇気がなくて ごめんね
まっすぐとどけ この想い
たった五文字の一言

ほかの誰かじゃ いけなかった
あなたじゃなくちゃ いけなかった
泣きそうなほど うれしくて
たった五文字の一言

出会ってくれて ありがとう
愛してくれて ありがとう
あなたの すべてに ありがとう
ただ それ だけ


そばにいるのに 言えなかった
てれくさくて いえなかった
何度ものどに でかかった
たった五文字の一言

ぎゅっと支えて くれたから
じっと守って くれたから
今日まで生きて これたよ
たった五文字の一言

命をくれて ありがとう
育ててくれて ありがとう
あなたの すべてに ありがとう
ただ それ だけ


うれしいときも いっしょだった
かなしいときも いっしょだった
ひとりじゃなにも できなかった
たった五文字の一言

いつも あなたと いたいから
ずっと あなたと いたいから
心をこめて贈るよ
たった五文字の一言

あなたの笑顔に ありがとう
あなたの涙に ありがとう
あなたの すべてに ありがとう
ただ それ だけ


Lalala ありがとう
Lalala ありがとう
Lalala ありがとう
たった五文字の一言

G /F# Em /D C /B Am D7
G B7 Em /D Am D7 G

G /F# Em /D C /B Am D7
G B7 Em /D Am D7 G G7

C D7 G Em Am D7 G G7
C B7 G B7 Em C /B Am D7

G /F# Em /D C /B Am D7
G B7 Em /D Am D7 G

New 天の邪鬼日記-100410book

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