急患になる in 奄美大島 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

10月11日(日)急患
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「あなたひとりの~身ではない~」
というは、名作「お座敷小唄」にでてくるフレ-ズだが、まさにオレの場合がそうである。
オレの「のど」ひとつに、与論島や沖縄本島や宮古島などみんなの期待がかかっている。
「オレはいつ死んでもいい覚悟ができている」などとかっこつけてる場合ではないのだ。
病院嫌いを乗り越えて、いってきました奄美で2番目に大きな名瀬徳洲会病院!
日曜なので急患として受付をする。
「あたしゃ鳴けない急患鳥~」
などと歌っている場合でもないのである。
若い男性の自美淫行科じゃない、耳鼻咽喉科の医師が聞く。
「問診表によると、昨日歌っていて急に声が出なくなったそうですね。どのくらいのペースでライブをやっているんですか」
「ここ2カ月で40本ほどです」
「ええっ、3日に2本のペースじゃないですか!」
ちょっとイケメンの医者もあきれ顔だ。
「そりゃあ当然ですよ。喘息発作が風邪やエアコンなどの冷気、過労やストレスなどの非特異的刺激で容易に引き起こされるように、これはのどの酷使による炎症です」
「2年前に同じ症状がでて歌手専門の病院でステロイド注射をしてもらいました」
「そうですね、喘息の気道炎症を抑えるくらいのステロイドなら効果があるでしょう。免疫低下による感染症や鬱などの副作用も一回程度の注射では問題ありませんよ」
「ふく作用」と聞いて、突然人が変わったように車のフロントガラスを拭きまくる自分を想像したが、しおらしく淫行科じゃない、咽喉科の褥(しとね)に横たわった。
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おおっ、こうしてみるとオレも一人前の病人になったと感涙にむせび泣く。
30分ほどのステロイド点滴で、天敵捨てろ井戸!
混濁する意識の中で、なおも看護婦さん呼び出し用のブザーをマイクに歌いだす歌手根性!
「ぬちどぅ~宝あ~」
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ああ、今日はひとりで鬱気分にひたろうっと。