Koshu Cuvee Denis Dubourdieu 2005

Koshu Cuvee Denis Dubourdieu 2005

創業大正12年の日本を代表する老舗ワイナリーの登場。現在4代目となる中央葡萄酒は、Rパーカー氏にも高く評価され、ヒュ-・ジョンソン氏&ジャンシス・ロビンソン女史の「ザ・ワールド・アトラス・オブ・ワイン」にも日本の生産者としてたった2つ紹介されたうちのひとつと、名実共に日本のトップです。

甲州はその名のとおり山梨県原産品種。日本固有品種であり、食用にもしますが、ワイン用としても日本を代表する品種です。

ワインのお話として少し説明すると、カベルネやシャルドネなどの国際的なワイン用品種は「ヴィニフェラ系」であり、日本で食用として人気のデラウェアや巨峰は「ラブルスカ系」と言います。日本では「ラブルスカ系」で作ったワインも多いのですが、独特の香りがあり「ヴィニフェラ系」に慣れたワイン生産国・消費国の人々には残念なことにあまり評価されません。(というか、日本以外ではほとんど流通していません。アメリカでは少し生産されています。)
それに対し、この甲州は「ヴィニフェラ系」であり、多くの国際ワインショーにも出品、評価されています。日本が外国のワインにハンディなく対抗出来る固有品種と言えるのです。

中央葡萄酒が最も力を入れるのが甲州種によるワイン。甲州種ワインの味わいの基本を「果実味を重視したシュール・リー製法」とし、発酵後5ヶ月間澱引きをせず、ワインと澱を接触することで辛口でフレッシュな味わいに旨味とコクが加わり円やかな仕上がりとなるとのこと。

【2008年1月 NHKニュース7で紹介されたワインです。】

白ワイン醸造の世界的な権威であるドゥニ・デュブルデュー教授(クロ・フロリデーヌやドワジ・デーヌを所有し、ボルドー有名シャトーも数多く指導)の名を冠しているとおり、彼のコンサルティングを受けて醸造された甲州です。「世界に通じる甲州ワインを造る」という主旨のもと初めて世界をターゲットとして造られたワインで、04ヴィンテージはRパーカー氏に「国際市場で日本初の最初のドライな白ワインになりえる。次世代の寿司ワイン」と87~88点の高得点を付けました。詳しくは「甲州ワインプロジェクト」のホームページで確認出来ます。

開栓直後はかなり地味な感じなのですが、時間の経過と共に(2日目のほうが良い)、甲州らしい溌剌とした感じが出てきます。空気に充分触れさせながら、ゆっくりとお楽しみ頂きたいと思います。ラベルは、ニューヨーク在住の日本画家 千住博氏の「フォーリングカラー」を採用。国際的アーティストとのコラボレーションにより、さらに世界にアピール出来る魅力を備えたワインとして注目を浴びています。

非常に薄いレモンイエロー。レモンやグレープフルーツのような酸味の強い香りと味わいで、フレッシュでシャープ、繊細な印象です。「寿司ワイン」としてはもちろんのこと、お刺身(お醤油にゆずこしょうを効かせて)、レモン汁とオリーブオイルでシンプルに味付けした魚介のカルパッチョ、塩・こしょうを多めにして焼いたササミを入れたサラダなどと合わせてもいいのではと思います。
(佐野屋 より)


甲州種100%で造られ世界的に発売された初めての日本産ワインです。甲州はヴィティス・ヴィニフェラ種であり、シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなど、ヨーロッパの優れた伝統的品種と同種です。
これは日本だけに存在する品種で、8世紀に中国とシルクロードを経由し、日本に渡来したと考えられています。白ワイン醸造の世界的権威であるドゥニ・デュブルデュー教授を醸造コンサルタントとして日本に招きました。
彼の使命は甲州の真の可能性を見つけ出すことでした。その結果、この美味しくドライで、軽いボディの白ワインが生まれました。
柚子と梨のピュアで新鮮なアロマが溢れ、キレが良く繊細なスタイルを持ったKoshu Cuvee Denis Dubourdieuは、アジア料理に最適なワインとなっています。

● 国産ワインとして初めて欧州連合(EU)から、本格的な輸出を許可された、第1号の認定ワインです! ●



分  類 白ワイン
生産者 中央葡萄酒株式会社
ぶどう品種 甲州種100%
飲 み 口 辛口
使用添加物 酸化防止剤(亜硫酸塩)
アルコール分 10%
容  量 750ml

◆ラベルの書・画 千住博 氏 ( hiroshi senju )
 日本画家 京都造形芸術大学学長
  2002年 大徳寺聚光院別院襖絵
  2004年 羽田空港第2旅客ターミナルのアートワーク担当
  2006年 フィラデルフィア松風荘襖絵(ウォーターフォールシリーズ)etc
 代表作に「 フラット・ウォーター 」「 ウォーターフォール (滝) 」シリーズなど。
飛騨の酒屋 いまい より)



8/9抜栓。最初、冷蔵庫で冷やしすぎていたため香りもたたず、すこーしの柑橘系の味がするだけでした。やはり日本の味はこんなものか、とおもっていたところ、温度が上がってきてからの変身ぶりはものすごいものでした。柑橘系の甘み、酸味が複雑に絡み合って、かといって重たくはないのですが、とても感じの良い味わいです。確かに寿司にとっても良くあうとおもいました。この日は焼肉で、ピーマンやナスを焼いて食べていましたが、どの食材にも合います。アルコール度数も高くないため美味しく飲むことが出来ると思います。