LOVE GAMEについて | 北条明の世界

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LOVE GAME

「LOVE GAME」は、2009年に、日本テレビの木曜ナイトドラマ枠で放映された、読売テレビ制作のテレビドラマである。

主演は、釈由美子さん。

 

その頃は、パソコンを持っていなかったこともあり、夜中に、テレビを見ていることが多かった。

「LOVE GAME」も、最初は、そんな感じで、何とはなしに見ていたんだと思う。

第1話は、全く記憶がなかったから、最初に見たのは、たぶん第2話だと思う。

 

LOVE GAMEをクリアすると、1億円がもらえるという設定は、奇抜ではあるが、そのゲームを経て、プレイヤーが、真実を知り、いろいろなことを感じ、気づいていくというのが、このドラマの最大の魅力だと思う。

最後に、残り時間が、「00:00:00」と表示される瞬間の前、冴とプレイヤーとのやりとりが、何とも切なく、いろんなことを考えさせ、感じさせられる。

その時に流れる音楽が、本当にいい曲で、このシーンに合っている。

 

結局、その後、ほとんどの回を見たんだと思う。

最初から見てみたいと思っていたけど、再放送はないし、近所のツタヤにもないので、ネットで見ることにした。

国立国会図書館にはあるんだけど、見るのには、目的がないと駄目だということなので、面倒くさそうなので、やめた。

 

その前に、2013年6月に、図書館で借りて、原作本を読んだ。

原作は、変わった構成で書かれていて、しかも、第1話と第2話のストーリーしかない。

つまり、第3話以降は、ドラマのオリジナルということになる。

 

第1話は、2013年10月に、ネットカフェで見た。

その頃は、パソコンを、フレッツ光ライトにしていたので、動画は、家のパソコンで見れなかったからである。

その後、なかなか見れなくて、パソコンを、子どもの進研ゼミの関係で、ライトをやめたこともあり、去年から、また見始めた。

ただ、ネットでは、画面の下に、ハングル文字が出ていたり、途中で、広告が入ったりして、見にくくてしょうがない。

第9話なんかは、画像と音声がずれていた。

 

それでも、最初に見た時の感じを、また感じることができた。

もちろん、話によって、感情移入の差はある。

 

第1話は、最後のドンデン返しが、考えもつかないことだったので、印象に残っている。

第2話は、井上和香さん演じる主人公が、最初は、すごく嫌な奴だと感じるんだけど、最後には、同情してしまう。

第4話は、さとう珠緒さん演じる主人公が、すごく可哀想に感じた。

あんなに、本気だったのに、実は、男の方は、友達と賭けをしていた。

第5話は、ダメな男に尽くす市川由衣さん演じる主人公が、実は、それは自分のためで、男の才能を潰していたという結末が印象的だった。

第6話は、青山倫子さん演じるホームレスの女性が、実は、ストーカーの殺人鬼から逃れるためという結末だったが、竹財輝之助氏演じる工員の女性に対する一途な思いが、「LOVE GAME」の中では、異色なんだけど、爽やかだった。

唯一、最後の後味が悪くない話であった。

第8話は、金持ちのふりをしていたが、実は、相手もそうだったという結末。

木下あゆ美さん演じる主人公の心情が切ないストーリーである。

LOVE GAMEをしなければよかったのにって、一番感じた話だった。

第9話は、騙しているはずが騙されていたという結末で、最初は、金目当てだったのに、本気で中年男性を愛してしまう、桐谷美玲さん演じる主人公が切なすぎる。

第11話は、デカブルーの林剛史氏が印象的。

第12話は、入山法子さん演じる主人公の荒木宏文氏演じる男への思いがすごく切なくて、最後に、その思いに男が気づいた時は、もう遅く、悲劇的な結末を迎える。

それに、氷室冴の過去を絡ませている。

冴は、以前、好きだった男を死なせていて、それが、エンディングの白い服の冴のシーンの出来事であった。

そのため、最終回は、次回予告がないだけでなく、エンディングが違っている。

エンディングは、黒い服の冴と、白い服の冴が対比されているが、イメージの違いが、よく出ている。

 

演じている女優さん、特に、さとう珠緒さん、市川由衣さん、青山倫子さん、木下あゆ美さん、桐谷美玲さん、入山法子さんは、本当に、魅力的だった。

男優も含め、特撮系出身の俳優さんの出演が多いのもうれしかった。

釈由美子さんは、「ゴジラ×メカゴジラ」は見たが、他の作品は、見たことがほとんどない。

身長が、自分より高い女性は、あまり追究しないので、それもあるかもしれない。

ただ、「LOVE GAME」を見て、魅力ある女優さんだと感じた。

 

「LOVE GAME」で面白いのは、ゆきという女優さんが、毎回、違った役で出ていることである。

あと、黒宮の声は、役に合っていたと思う。

 

結末は、実は、騙しているつもりが相手が上手だったとか、気づいていなかったが、主人公は特殊な性格の持ち主であったとか、表面ではわからなかった秘密があったとか、この人は、実はこんな人間だったのか、とかそういうパターンである。

話によっては、設定やストーリー運びに無理を感じるものもある。

ただ、それ以上に、主人公たちの心情に思いを寄せられる。

そして、愛することの難しさを感じさせられる。

 

ネット上ではあるが、久しぶりに見て、このドラマの魅力を再認識した。

またいつか、今度は、DVDで見てみたいと思う。

 

現実は、ドラマのように劇的ではないけれど、本当に厳しいものがある。

ドラマは、確かにドラマでしかないけれど、その中で、いろんなことを感じさせてくれる、そういう作品であった。