超新星フラッシュマンについてⅡ | 北条明の世界

北条明の世界

特撮(ウルトラ系中心)・少年ドラマシリーズ・大岡越前&江戸を斬る・ブラック・ジャック・アイドルなどについて語ってます

超新星フラッシュマン

「超新星フラッシュマン」の本放送時に見逃した唯一の作品、第32話「すきすきマグすき」を、年末にDVDをレンタルしてきて、遂に見た。
見るまでに29年もかかってしまった。
 

「フラッシュマン」は、「バイオマン」や「チェンジマン」同様、劇場版以外は、なかなかソフト化されなかった。
DVD化されたのは、2010年とのことである。
そのため、見ることができず、今日まで来てしまっていた。
しかし、29年って、経ってみると、早いものである。

今回、以前、録画が不調で、冒頭を見れなかった「シンケンジャー」第6話も、レンタルしてきて見たので、戦隊シリーズで、「バイオマン」以降で見ていないのは、「マスクマン」第2話だけになった。

第32話は、マグによって、プリズムが強化される話である。
それ以降、各個人技が変更になり、ローリングバルカンも強化され、シーンが追加されている。
だから、どのように、プリズムが強化されたのか、ずっと気になっていた。

ストーリー自体は、マグが役に立ちたいという思いから、プリズムを強化するが、失敗し、獣戦士との戦いの中で、プリズムが割れてしまう。
しかし、ジンに励まされ、再度チャレンジ。
プリズムを粉末結晶カプセルに入れて、フラッシュタイタンの動力炉で、2万度の高温と50万気圧の圧力を加えることで強化できた。
それと並行しながら、物体を透明化できる獣戦士との戦いが描かれている。

チェンジマンの強化の時のような、切羽詰まった深刻な状況下で、強化せざるをえないという感じじゃないのが残念だった。
マグのフラッシュマンの役に立ちたいという思いを中心とした話であった。

なんとなく、そんな深刻な状況にならないことは予想していたが、強い敵が出てきて、それを倒すためにプリズムを強化するっていう方がよかったなと思う。
ゴーグルⅤからチェンジマンまでがそういう感じだったから。

DVDは、5話収録されていたので、他の話も見た。
「消えた!5人のパワー」は、惑星(衛星)直列のために、フラッシュマンのパワーが低下する話。
この話は、印象に残っていたが、久しぶりに見ても面白かった。
このパワー低下に、プリズムの強化を結びつけた方がよかったのではないかと思う。
「激流に消えたブン」は、助けてくれた女性に、母を感じるブンというストーリーだが、「フラッシュマン」らしいせつない話である。

5話だけだが、29年ぶりに見て、やはり、フラッシュマンに感情移入してしまう。
そして、本当に余韻の残るいい作品だったと思う。
エンディング曲は、歌詞と対照的ではあるが、この曲を聴くと、せつなさを感じる。

「フラッシュマン」は、できればもう一回、全話を見返してみたい。
そう感じられる作品であることを、今回改めて認識させられた。