ちゃんとした方がいいブランディングの話 | バンドマンに知ってほしい音楽以外の話

バンドマンに知ってほしい音楽以外の話

Répe Uカメラマン、ゴンちゃんのいろんな考察を書くところ。考察なのでみんなの考え方とかも教えて欲しいブログ。

みなさんこんにちは

 

バンドマンの方はメンバーとプロモ会議などをする際「ブランディング」の話題もよくするのではないでしょうか

 

しかし、バンドマンたちのSNSをみる限り、ブランディングの根本的な考え方が足りないと思うことがよくあります。

 

僕が打ち合わせをするバンドから聞くブランディングは「SNSでどう見せるか」が話題の中心になってしまっています。

その理由としては、みなさんの考えるブランドというものがファッションからのイメージが強すぎるためだと思われます

もちろんみんなブランディングがそれに留まっていないということは理解していますが

実際にブランディングがなんなのかがわかっていないため、「見せ方」の部分だけで話が終わってしまいます

 

確かに、「見せ方」もブランディングの一部です。

ファッションブランドからのイメージが影響しているのはこの部分です。

ファッションの場合デザインがそのままブランドイメージになることが多いため、「見せ方」に着目してしまうのでしょう

(ファッションブランドも本当はもっと奥が深いんだけどね。そもそもブランディングの意味がわからないからそうなるよね)

 

しかし、これはお菓子メーカーに置き換えると、パッケージがなんとなく良さそうならオッケーと言っているようなもの

 

お菓子メーカーでは新製品(ブランド立ち上げ)ができるとき、パッケージデザイン以外に、どんな人が買うのか、その人のライフスタイルはどのようなものか、ターゲットの共感を呼ぶ広告タレントは誰を起用するのかなど、様々な内容を設定していきます。

 

では、そもそもブランディングとはなんなのかというところですがWikipedia先生によると"ブランドに対する共感や信頼などを通じて顧客にとっての価値を高めていく、企業と組織のマーケティング戦略の1つ。"とのことです

https://ja.wikipedia.org/wiki/ブランディング

 

重要なのはブランドに対する"共感や信頼を通じて"というところなのです

 

「見せ方」を磨くことはその一部に過ぎず、そればかりこだわっても出来上がるのはただのハリボテで、そこに共感、信頼は築き上げれないのです

 

ファッションでもブランディングという目線で見ると、ついついデザインに目がいきがちですが、あなたが服を選ぶときはデザインの他に、縫製が綺麗か、長く着れるのかなどの「物質的な価値」と、それを着ることで自分が何者になれるのかという「セルフイメージのアップという「非物質的な価値」を求めているかと思います。

 

この両者をデザインしていくことが「ブランディング」なのです。

 

では、バンドマンに求められるブランディングとはなんなのでしょうか

 

・物質的な価値

まず、物質的な価値については、「CD」「グッズ」などの品質です。

音源はもちろん音質が良く無いといけないですし、演奏能力も必要です。グッズについてもかっこいいデザインであったり、丈夫なである必要があります。また、「ライブ」については生み出しているものは"体験"ですが、これらもサービス商品と言われるところから「物質的な価値」に位置付けます。

 

しかし、「物質的な価値」には大きな欠点があります。

 

それは"手に取るまでわからない"ということです。

物質的な価値はその品質を体感してもらうまでユーザーには理解されないのです

 

そこで手に取ってもらうために一役買ってくれるのが「非物質的な価値」なのです。

 

・非物質的な価値

この中ではユーザーのライフスタイルをイメージするとわかりやすいでしょう。

 

例えば自分たちの音楽を聴く人は高校生で高級ブランドで固めるファッションよりもユニクロでシンプルなデザインのおしゃれを楽しんでいるだろうと仮定することができればアーティスト写真を撮る際の衣装もシンプルなものを選んだ方がいいでしょう

そうすることで狙ったファン層から資格的な共感を呼び、その中から曲を気に入ってくれる人が現れるのです。

更に着ている服がシンプルでありながら品質にこだわったブランドを着ていたりするとファッションアイコンとしてもブランディングしていくことができるでしょう。

 

ここで考えて欲しいのは「着たい服を着る」のではなく、「自分たちの曲に繋がる服を着る」ということです。

ファッションと音楽は繋がりが強いので自然とマッチングしていることは多いですが、作詞作曲をしていないメンバーでズレが生じている場合はあるので今一度見直してみてください。

 

また、ワンオクロックなどのメジャー邦ロックのファン達を見ているとよくわかりますが、彼らには"コミュニティ"が出来上がっています。このコミュニティを築いていくこともブランディングのひとつとなります。

全国バラバラに住んでいる人たちの共通認識になり、そこに集まる仲間の場を作るのです。

 

先にも書いたようにブランディングとはマーケティング戦略の1つに過ぎないため、要素は他にもあります。バンドとして、もしくは個人として得意な部分から組み立てていくといいでしょう。

 

《実例:僕がナイキを買った理由》

実際に私もMouthPeaceの影響から昨年、初めてナイキのスニーカーを買いました。

(MouthPeace)

 

私に取ってのナイキの入り口はMouthPeaceという一つのコミュニティ(非物質的な価値)の中でナイキのスニーカーがいいものだという情報を知りました。

MouthPeaceのメンバーたちはナイキのスニーカーの品質を十分に知っている人たちであり、僕にとってのファッションアイコンの一つでした。

また、MouthPeaceと動画取材でスニーカーショップに立ち寄るなど、実際の店舗に立ち寄ることで自分の好きなデザインを見つけるきっかけにもなりました。

そして実際に買ってみて、身につけてみたところ、足へのフィットかんや縫製の綺麗さなどの品質(物質的な価値)を理解することができました。

 

その結果、僕は「次に買う靴もナイキにしようかな」と思っています

 

この構図もMouthPeaceメンバーがナイキに対して品質的な信頼を持っており、その話を聞いた僕がMouthPeaceからの情報に共感し、実際に手に取ることで僕自身がナイキに対しての信頼を持つといった状態です。

僕の場合は共感した対象がMouthPeaceでしたが、これが広告に出ている芸能人であったりスポーツ選手であったりするのが一般的でしょう。

 

バンドのブランディング戦略の中でもこれと似たような、共感と信頼の構図を作っていく必要があります。

 

皆さんも今一度、ご自身のバンドのブランディングを見直してみてはいかがでしょうか。

 

ブランディング構築していく会議のやり方もありますので気になる方はお問い合わせいただければと思います。

 

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