今週月曜日から、サントリーとキリンの大型統合の話が新聞紙面を賑わせていますね。


もし、実現すれば世界の大手とも方を並べる3兆円規模の巨大企業が日本にもついに生まれます。

食品業界では、2000年初頭から今回のキリン、サントリーをはじめ味の素などが、売上1.5兆円、営業利益率10%という目標を掲げ、成長の方向性を模索していましたが、世界や小売業の再編スピードは更に速く、いよいよM&A、アジア・オセアニアへの展開という次の成長ステージに突入しますね。


しかし、キリンとサントリーが一緒になろうとしているとは正直驚きましたね。


お互いに歴史もあり、ビール、ウィスキーでそれぞれ圧倒的な地位とブランドを築いた老舗企業です。

そして、実際に市場ではガチンコ勝負をしていて、恐らく社内では、打倒キリン!、打倒サントリー!なんて気勢をあげていたでしょからね。ライバルだと思っていた商品を売れるのは、ブランドの幅が広がるという面はあるものの、あるい意味「ダメですよあれは」と言っていた商品を売る人間は複雑ですよね。


佐治、加藤両社長の決断も恐れ入りました。100年以上の歴史を超える企業の名前が消えてなくなるかも知れないリスク、まさかの競合相手との統合、きっと困惑をする現場の従業員の顔、、、

変わらなければ生き残れないという強い想いがなければとても決断はできなかったでしょうね。


キリンの加藤社長は、リベートを中心とした価格営業から価値営業への転換を標榜し、酒類業界では長い商習慣であったリベートの廃止を断行した方ですし、「のどごし生」発売時には、全国の営業所をキャラバンし、現場の士気向上を行った現場感のあるトップのようです。


佐治社長は、言わずと知れた佐治敬三氏の息子さんになるのですが、サントリーの「やってみなはれ」精神の象徴のような方。サントリーは、「世界の名酒サントリー」というコピーがあったので、アルコールの会社と思われがちですが、実は清涼飲料の方が売上に占める構成比は高いんですね。提携や買収にも積極的果敢で、飲料市場ではガリバーのコカコーラに次ぐ2位のシェアを占めています。


この二人の経営者の特徴は決断が早いこと、決断が速いから自ら動く、だから話が前に進んでいく。


両社がアジアオセアニアの食品企業の買収を積極的に行えたのもこの経営者の決断の速さが要因の一つではないかと私は考えています。


一方で決断の速い社長は、実行の決定も早いが撤退の決定も早い。


今後の統合交渉では、企業文化や持ち分比率などの課題が挙がっていますが、今後の二人の社長の決断を注視していきたいと思います。


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