先日、静岡にあるスーパー(食品中心のお店)のチェーンを3店舗見学しました。このお店は静岡の東部を拠点にしているのですが、近年企業の吸収や統合を通じて静岡全域に積極的な展開をしている会社です。
訪問の目的は、この会社が標榜している「地域密着型店舗」の具体的なヒントや課題をつかむことって言うと大げさですが、皮膚感覚としてレベル感を把握しておきたかったんですね。
よくある取組の例として、地場の野菜や魚、果物などを仕入れて、地域密着色を出す、地域固有の季節行事に合わせた対応などが挙げられます。当然ながらこの会社もこういった取り組みに力を入れています。
ただ、この取り組みは地元に長く根ざしているスーパーにはなかなか勝てないんですね。
もちろん商品力の違いもあるのでしょうが、もうひとつ大事だと思ったのが、
お客様の記憶に残っているか否か?
訪問した店長にお話を伺ったところ、こんなことを言っていました。
「ここの地域は昔から我々が統合した○○スーパーという名前が浸透している。我々が○○スーパーという名前を変えただけで、品ぞろえや低価格化もしたのに、20%も売上が落ちたんですよ」
名前を変えただけで、お客様が離れていく、
新しいお店は、お客様の記憶には存在しないんです。
「私は浜松の葵に住んでいるので、カレーを作ろうと思ったら、三方原のじゃがいもをいつも置いているあのお店が思い浮かびます。」
こんな言葉で、お客さまの記憶に残るか?
そう考えると、やり方は様々で単に地元に合わせるだけではだめなんですね。
だとすれば、どこよりも元気なあいさつで朝の買い物を楽しくしてくれる、何て言うのも特徴になるかも知れません。
どうやって周りに住んでいるお客様の記憶に残るお店になるか?、記憶をされたいか?
地域密着には、そんなことを考えることも大切だなと実感した瞬間でした。
