私の家の近くに、小さな料理屋があるんですが、私はいつも大将に、今日の気分や予算を伝えて、お任せで料理を出してもらいます。
大将は私に、こんなことを言いました。「「お任せっ」て言われると料理人は嬉しいよね。その人の好みや予算の中で、どうやって最高に満足してもらえるか、料理人の醍醐味だから」
「お前に任せるよ」
もし、この言葉を皆さんが言われたととした、どんな感情を抱くでしょうか?
期待の表れだと思って燃える![]()
任された責任の重さを感じる![]()
感じ方は様々なのですが、これは話す側の伝え方によって大きく変わってくるのでしょうね。
「後は任せるから適当にやっておいて」
これはなずがままにしておくという「任せる」で放任に近いですね。これでは、期待は伝わらずむしろプレッシャーが強くなってしまうのではないでしょうか?
「これからはお前に任せる。期待しているぞ!何かあったらいつでも相談に来い」
こう言われると責任感は感じるでしょうが、期待されていることは伝わるでしょうね。
「任せる」というのは、責任と権限の双方を委ねる行為。
ともすると、「任せる」と言いながら、責任だけを任せて、判断する権限は一切ない。イチイチ報告をしなければならない、では、単に仕事の代行にすぎないですよね。
「判断の権限も委ねる」
「判断する経験が増えれば増えるほど、人は成長する」
「お前の成長を見てみたいという期待」
このような気持ちが伝わって初めて、「任せる」という行為が相手にとって意味のあるものになるのでしょうね。
「なりゆき任せ」ではなく、「期待を込めた権限移譲」の「任せる」という言葉を大切にしたいですね。」
